初めて母に反抗した日
摂食障害の子達の中には、ナイトワークでお仕事をして食費をそこから補っていたり 毒親から逃げてナイトワークをしていたりする子達も沢山いた。
私はお昼の仕事はてんでダメだったけど、その子達のつぶやきを見ていてナイトワークなら私でもひょっとすれば頑張れるかもしれないかな。と思うようになった。
ナイトワークといっても 私は共同作業や大人数が苦手なので1体1で接客できるようなお仕事もある。
それでいて、それなりにいいお給料が貰えるのならやってみようかな。と考えるようになっていた。
ただ、見ず知らずのところに1人で飛び込んでいくのも不安で悩んでいたある日。
私はいつものように 食料を買うために自分の通帳からお金を引き出した所、改めて通帳の金額をみて漠然とした。一応100万少しほどあった貯金がもう、10万もなかったんだ。
それも全て自分の過食嘔吐につぎ込んだ。
飲食店に行ったり、スーパーで買い込んでは過食嘔吐を繰り返していたため、すぐに貯金がそこを尽きてしまったようだった。
この時は初めて焦った。
でも、過食嘔吐はやめられずその日も結局スーパーで買い込んでは詰め込んで吐いていた。
お金がどんどんなくなっていき、どうしようと頭を抱えていた矢先に追い討ちがかかる
今度はうちの母親が 私が毎日 8時に出かけたりするのが不審だと難癖を付け、ブチ切れ始めたのだった。
そして母が私に殴り掛かりにきた。
私もこの時初めて 子供の頃から親の言いなりだったのがまるで嘘のようにバチンとなにかが切れる音がした。
もともと摂食障害になってしまったのも全てではないにしろ親にも責任はあるんじゃないのか
しかも私の話なんて今まで何一つ聞いてくれなかった両親に相談する事もできなかったわけで。
その上貯金も食費に全部つぎ込んでしまいヤケになっていたのもあるかもしれない。
今までどんな理不尽な暴力や八つ当たりにも耐えてきた私は、22歳にして初めて母に反抗した。
母が殴りかかってきたから私も反撃する。
すると母は更に腹を立てヒートアップし、自分が先に手を挙げてきた事を棚に上げ「親に暴力降るってもいいのかぁ!!」と支離滅裂なことをいう始末。
私もその時は「先に暴力奮ったのはあんたの方だろう!」と声を荒らげて あまりの発狂具合に、家の中は壮絶だった。
おそらく、外にも漏れていたのだろう…
騒ぎを聞きつけた近隣住民によって通報をされてしまい、パトカーが来る事態にまでなってしまった。
1度警察署まで母、父、私、の3人は連行され、別々の部屋で取り調べを受け
私は子供の頃からの両親の言動や私にしてきた事を全て打ち明けた。
母親はというと、今までの自分の行動や先に手をあげた事は棚にあげて、「娘に殴られた!!」と取り調べで連呼していたそう。
この時私は心底、「ここに居てはダメだ。自分にとっても良くない」と強く思った。