摂食障害
真夜中の2時頃。
私は 家族が寝ているのを確認し、足音1つ立てずに家をそっと抜け出した。
その日は12月。
冬物のパジャマの上にコートだけ羽織り、自転車である場所に向かう。
真夜中で車も殆ど通らない夜道を走り、ようやく近くのコンビニにたどり着いた。
これは私の日課になっていた、夜は親が寝ていて怪しまれずに済むから。
さっそく買い物カゴを取りパスタにお好み焼き おにぎりに ケーキや菓子パンと 欲しいものをドンドン入れていく。
買い物カゴをパンパンにして、会計を済ませた。
「4590円になります。」
コンビニの店員さんがそういうと私の財布に入っていた5000円札で支払う。
袋に詰め、買った食料でパンパンになった袋を自転車の前カゴに積んだ。
そこからは、それらを早く食べたい一心でひたすら自転車をこぎ続ける。
家に着いてそっと家の鍵を開けて 自身の部屋には戻らずそっと今はだれも使用していない物置倉庫に向かった。
自身の部屋には妹がいる。
物置倉庫なら家族がくることはまずないし、安全だが この時期の倉庫はとても寒い。コートを羽織ったまま 倉庫の床に買ってきた食べ物を並べる。
床の上にぐちゃぐちゃに並べられたお弁当やら菓子パンなどを片っ端から貪り食う。
1リットルのドリンクをがぶ飲みし カタカタと寒さに震えながら 暖かいお弁当を貪る、
全て食べ終えた頃、お腹はパンパンになり
そうこうしていると、夜の3時半くらいになっていた。
私はそっと その足で風呂場にいくと それらを全て吐き出した。
この時、私は自分が摂食障害になっていることに気づいていた。
でも、絶対親にはこの事を知られたくないー
だってあの人達に言った所で、100%理解して貰えないんだから。