ザザ...ザ.....過....来......
深い意味はない。
ザザザ......ザ?
白髪の少女が私の夢に映る。
テレビの砂嵐のようなものが常にちらつきよく見えない。
だけど彼女のことを私は知っている。
どこであったのかは覚えていないが砂嵐越しでもなんとなく会ったことは覚えている。
次に映るのはオレンジ髪の少女。
私より一回りは大きい体を持った彼女の年齢は15〜16と言ったところだろうか?
「ザザ....ザ....た.......ザ.....何故......私を.........」
彼女は泣いていた。
私は覚えているような気がする。
これはあの時の記憶。
頭が痛い.....。
割れるような痛みが私を襲う。
なんで私はこんなものを見るのだろう。
見たくはない、見てはいけない、知ってはいけない。
私だけど私ではない。
ここで砂嵐が晴れる。
最後に映るは黒髪の自分。
ここでの生活。
リアとカラトがいる。
どこか知らない花畑の様な場所で3人で遊ぶ。
私がボールを投げてカラトが受け止める。
リアはこっちにもちょうだいと手を降っている。
リアにめがけてカラトがボールを投げる。
リアは取り損ねて頭にボールをぶつけてふてくされる。
私とカラトがリアに近寄りなだめている。
少しさっきまでの不安感の様なものが薄らぐ。
ここは冥界。
私達は死んで死神となった。
いつからここにいる?、私は誰だ?。
カルシャという名前は貰った名前だ、本当の私の名前....、思い出せない.......。
夢の深みにはまる。
恐らく私は夢を見ている。
ここ最近見なかったこのおかしな夢だ。
だが、いつもとは違っていた。
最後に自分が出てくる夢を見れた。
誰かわからない夢を見るのは少し不思議だが、自分が出てくる夢であれば何もおかしいことはない。
3人で遊んでいられる時間はそれほど長くない。
いずれ仕事が始まり魂の回収を行う。
そう思っていた私は直後に恐ろしい何かに飲み込まれた。
カーンカーン
鐘が鳴り響く音で私は目覚める。
外の様子がおかしい。