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〜魔王〜

すみません前回あとがきにあと1話かそこらで終わるといいましたが、戦争編もうちょい続きます。あと約2話くらいか?

(構成力ないのがばれりゅ)

 カルシャが鮮血をふきだしながら倒れる。

 チハヤとレルカはいち早く動いて叫びながら謎の黒い人型に向かっていく。

 黒い人影は2人を一瞬のうちに切り裂いて2人の魂を回収した。

 リアには現状を把握するのに時間がかかった。

 他の4人に比べて戦闘経験が少ないのがリアだったため行動が遅れる。

 魔力が強くても戦闘経験は直接戦闘でしか得られない。

 面識がないにしてもカルシャの友達を殺したことは許せない。

 リアは黒い人型の方を向き睨む。

 黒い人影の姿は全身真っ黒なのだが、頭の部分がローツインのような感じで二つに分かれていて、身長はカルシャくらいだった。

 鎌のような武器を持ち、目は無いのだが顔の部分をこちらにむけている。

 リアは悲しみの涙を腕で拭う。


「カルシャはまだ死んでいない、絶対に死なせるもんか!」


 リアは自分の魔法を思い浮かべる。

 攻撃破壊滅ぼす....違う....回復、仲間を救う魔法。

 イメージする、回復するカルシャを.....。

 あれ?、回復ってどうやるんだ?。

 リアにはわからない、思い浮かぶのは相手を壊す魔法のみだ。

 なぜ回復の魔法を使おうとしても使えないのか全くわからない。


(リアにはカルシャを助けることができない....、何でリアには回復魔法を使えないの...)


 リアは自分を責める、ただ死にゆくカルシャを見るしかできない。

 誰がカルシャをこんなにした?他の死神を殺した?。

 怒りがこみ上げる。

 奴を睨みつけ私はゆらりと動く。


「カルシャだけじゃない、この戦いでいろんな人が死んだ....、死んだらもう会えないのはリアにもわかる」


 いくらリアでもこの状況では笑顔はない、あるのは確かな怒りの感情。

 リアの大剣は二つに分かれて姿を変える。

 片方の剣は煮えたぎるリアの怒りを具現化したような熱き大剣、もう片方はカルシャの冷静さを模した化のような冷ややかな大剣。

 だが武器の形態が変わったことなどどうでもいい、ただ目の前の敵を消すことだけを考えた。

 黒い人影はリアめがけて斬りかかるが、リアの対をなす大剣が自動的にリアを守る。

 その後に拳に炎を纏い殴りかかる。


「お前....壊す.....」


 魔法陣を複数展開する。

 壊す魔法は得意だ。

 黒い人影は奇声をあげながらリアに攻撃するがリアは一歩も退かずに逆に反撃する。

 リアは2秒あれば上級魔法を打てる。

 そのリアが今回10秒以上の詠唱を続けている。

 魔力で大気が震え始め風は吸い込まれ熱は取り込まれる。

 黒い人影が弱いわけではない、奴は傷を負っているとはいえカルシャ、レルカ、チハヤの3人一蹴している。

 シルバークラスの死神3人を軽く殺している。

 それを死神見習いのリアが一人で圧倒している。

 側から見れば異常な事態だ。

 リアはこれまで誰にも見せたことのない冷たい表情をしている、それは普段のリアを知るものであれば別人と見間違うほどに。


「もう終わらせるね..「コール」!、我が名はリア!」


 リアは何かを宣言し複数展開した魔法陣が雷を放ち暴発したように荒れ狂う。

 大地に亀裂をいれ、空気を飲み込み、火柱が立つ。

 もはや魔法と言っていいのかすらわからない複合魔法の柱が枝分かれを始め確実に黒い人影を追い詰めて突き刺さる。

 一回突き刺さった瞬間からがえげつない、枝分かれした複合魔法は刺さった獲物に別れた全ての枝を集中させて大地に爪痕を残す。

 爪痕を残す瞬間の展開力は凄まじい物で白の城からでもそれは見えたと言う。

 リアは魔法陣を収縮させるとその場に座りカルシャの遺体の元へ向かう。


「カルシャ....、終わったよ....」


 リアには勝利の感情などなく、ただただ友を失ったことに涙を流していた。

リアちゃん強すぎぃ!。


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