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一章 心の重り

なんか最近心に重りがついてます、なんでかなぁ。

「ちわーす、まゆゆん、なんか元気ないね。」

どう答えてたらいいのかわからなかった。

「まぁゆんー、なんで黙ってるの?」

なんでと言われても...。

そのまま黙っているのはダメだから普通だよって言っといた。

まおたんは私の考えたりしていることとか、心の重りが取れないことがわかっているのだろう。

まおたんには何も話してないのに。


最近死にたいなぁって思うようになった。

あなたはなんのためにこの世に生きているのって思うの、でもそんなの聞けるわけないの。

今からでも学校の三階から飛び降りたい。

よしっ、決めた、今から飛び降りて生きるの辞める、辞めたら心の重りが取れる、苦しいこともなくなるわ....




三分後に坂口まゆは飛び降りた。


クラスメイトが中庭に倒れている人がいるって担任の先生に言ったらしい。


目が覚めたときには担任の先生が横にいて私は病院のベッドの上で寝ていた。


先生は喋りだした。

「どうして飛び降りなんかしたの???今の坂口さんは、そこらじゅう怪我してもう歩けなくなるかもしれないんだよ。」


そんな、飛び降りても死ねないんだ。

「もし歩けたとしても自殺とかやめてね」


やめられるわけがない。

心の重りが取れない限りは、飛び降りたい。


死にたいって思う。

意識がもうろうとする、もう死が近づいているのだろう。

動こうとしたら倒れた。


「坂口さん、坂口さん、坂口さん、坂口さん」


先生はすぐ病院の先生を呼んだ。


『心臓マッサージをします』

倒れて数分後意識がもどった。

「あれ、ここは?」

先生の顔がみえた。


私は生きているんだ、本当は死にたかったのにって思った。


二日後


もう体は本当にボロボロだし、もうこんな自分嫌だよ。死にたい、リハビリしなくていい。もう嫌なのこんな現実。


逃げたい、逃げたいよ、どうして私はこの世に生まれてきたんだ、もう嫌。


この事を無意識に先生の前で言ってしまった。


先生はこんなことをいった。


「先生ね、まだ新人の先生だった時ね、生徒に文句言われまくり。保護者に色々言われるってことがあって、もう大変だった。辛かった、死にたいって思った。学校で飛び降り自殺しようとしたらたまたま誰もいなかった廊下に生徒が歩いてきたの。先生のこと大好きです大大大好きです。自殺何てもったいないですやめてください。飛び降りてから後悔します。私の友達は飛び降りてから後悔しました。先生にもそんなことにはなってほしくないんです。本当にやめてください!!って。」


「言った生徒の言葉で生きなきゃだめだっておもったんだよ。だから坂口さん、自殺なんかやめてください」


そんなこと言われても自殺したいのは変わらないよ。先生に、私の心の重りを取ることは出来るの?それが出来ないのなら自殺したいという思いは変わらない。



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