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0ー1 序章
俺、葉桜星影は男子高校生である。
何の特技も趣味もない、ただの凡人。
両親は既に自分が知らないところで他界しており、
一人暮らし状態だった。
クラス内に友達は一人もいない。作る必要がないからである。
人と喋りたくなることは特にない上、一人でいることが好きという…周りから見たらぼっちというものに当てはまるのだろうが、
別にぼっちだからといって困ることはない。
そんな感じであった。高校入学当初から。
他人が話しかけてきても、自分は一人でいることが好きなので、
「すいません、一人の方が好きなので。」と話すことすら断った。
もちろん、遊びなどに誘ってきても、断った。
クラス内の視線は自分に注がれるようになった。
いい視線ではない。
(なんだこいつは)という視線である。
そして自分は虐め始められるのであった。