8/12
count down
「いよいよ飛ぶみたいだね!わくわくする!」
「シートベルトとかなくて大丈夫なのかな?」
陽平が受付にて受け取った説明資料によると2枚の扉の間に超音波のフィールドがあり球体になっていてGを受ける方向が下に、つまり床の方向になるようになっているようだ。
「皆様が部屋に戻られたことを確認し、ドアをロック致しました。それでは出発致します。カウントダウン」
「5」
「4」
「3」
「2」
「1」
「…えっ、もう飛んでるの?」
「実感ないねー。えへへっ」
本当に飛んでるかわからないくらいに身体への負担がない。
コップに入っているお茶も溢れない。
長い長い旅が始まった。