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第31話「作戦を教えてくれ」

太陽の光に当てられながら、1機の機体が空を飛んでいる。

地表では政府と反乱とゾンビと、3つ巴の戦いを繰り広げているというのに、この機体の中は暴力はない。

「作戦を教えてくれ」

マイケルが加山に聞く。

加山は席の肘置きについているボタンを押す。

客室の前の大きいモニターが点灯する。

「場所は旧アメリカ、砂漠のとある場所に拠点が立っている」

画面はアメリカ中西部を映す。

「随分と不便な場所にあるんだな」

カルヴァがぽつりと言う。

「ああ、以前は位置を知られないよう船舶で世界中を航海していた。しかし現在は政府をコントロールするために位置を固定化しておく必要があったのだろう」

画面が切り替わり、建物が映る。

外見は普通の4階建ての大きめな建物と変わりない。

「この建物にいる人は基本武装していない。主には警備、SPが武装しているくらいだ」

画面が切り替わり、男性が映し出される。

「我々の目標はこの男。名前はレイグル・リミィ・ロミオ。殺す必要はない。生け捕りが目的だ」

「彼をとらえ政府に独立宣言を叩きつける。独立のための必要な儀式なのだ」

ソンは立ちあがり、こぶしを高く上げる。

「そう、あくまでこれは国家樹立のための儀式。現体制を倒したことを証明するための儀式。ただ、武装している可能性がある。君たちはそのために来てもらっている」

画面が消える。

「アメリカまでまだ20時間ほどある。皆ゆっくりしていってくれ」


外を眺めるヴィクトリアとミロス。

それをただ静かに見守るカルヴァ。

隠し持っていたウォッカを飲み、マリアの写真を眺めるアレクセイ。

地図とにらみ合うマイケル。

今後について話す加山とジェイムズ。

そして政治論争を行うソンとキム。

9人を乗せた機体が、太平洋を横断していた。


そしてアメリカ。

3台の車が砂漠地帯を進んでいた。

重厚なゲートの前に止まる。

ゲートの前に立っている警備兵が車に駆け寄る。

車の窓を開けると、銃声が鳴り響き、その人はその場に倒れた。

加山は車を降り、わきにある小部屋かに入り、ゲートを開ける。

背中にはスナイパーライフルを背負っていた。

ゲートの前に、建物が立っていた。

それはジェット機の中でモニターに映されていた建物だった。


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