一日目
俺は何故か白い部屋の中に閉じ込められていた。
「また変なことが始まったな…」
俺がそんなことを考えていると聞いたことのある声が響き渡る。
「あーあー雪くんかな?今から君には100日間ここで生活していただきまーす」
「は?」
「あ、拒否権はないからね。あと一日3食、僕が用意するから!それじゃあね」
「おい!」
そういうと声の主は消えていった。
「あの声、確実に管理人代理だよな」
管理人代理、俺たちを作り出した管理人こと創造主の代理をしている馬鹿げたやつだ。そんな奴が考えたことなんて嫌な予感しかしない。
「はぁ、どうしたものか」
この世界…というかたくさん存在する世界には主人公が存在する。そして管理人が作った世界には必ず柳雪、またはそれに類似する存在が主人公として存在している。たまに例外は存在するのだが…俺も元主人公の一人だ。俺は暗殺者として海菜と共に幻想郷に行き、そこでの戦闘で死亡、その後、管理人からの依頼で別世界に行っていたはずなのだが…
「好き勝手しすぎだろ!読者は絶対俺のこと見飽きてるぞ。」
しかも管理人曰く、俺は準最強キャラとして用意しているらしく、能力も普通に馬鹿げている。《ありとあらゆる事象を可能にする能力》。この能力は自分でもいうのはなんだがかなりイカれていると思う。なんでもあり、どんなことでも関係ないというものだ。その気になればここからの脱出もできるのかもしれない。
「ま、多分できないだろうがな」
俺の能力が効くのは俺の想像の範囲内だけだ。逆に言えば想像さえできれば不可能なことでも可能にすることができる。だがこの部屋を作ったのは管理人、または管理人代理のどちらかだろう。あの二人はいわば上位存在。なんなら俺は文字だけで構成された一次元の存在で管理人に関しては三次元の存在、圧倒的な差がある。低次元の存在が高次元を想像することはできない。故に俺はここを出ることはできないだろう。
「さて、どうしたものか」
俺がそんなことを考えていると、再び声が聞こえてくる。
「言い忘れたことがあったから来たよーこの部屋内では一日経過するごとに縛りが追加されていくからね!あ、もうわかると思うけど君の能力を使っても縛りは解除できないよーじゃ、頑張ってねー」
「おい!」
再び消えていく。本当にイラつかせる天才だ。
「てか縛りってなんだよ」
そんなことを考えながらも日課である運動をして剣術の練習を続けるのだった。




