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第65話 魔素って何だ

 急展開ですが、本日大晦日です。

 こちらでは、“終の日”ですね。


 日本の大晦日と違い、もう春に差し掛かっています。

 寒の季節の間は、フルで働いていました。

 辺境伯からの贈り物。

 パッチワーク防寒着で身を固め、グラコンを着れば完璧です。


 グラコンは布団じゃないのかって?

 去年、辺境伯から布団頂いていますよ。


 ただ、残念なことに、愛用のパーカーは悲惨なことになっています。



 明日は、新年です。

 あけおめです。

 

 更に、この世界へ来て、三年目です。

 二周年記念!

 めでたくはないが、二周年祝わずにはいられない、哲治です。


 レッツパーティー!


 でも、最近食欲が無い。

 食欲不振ではない。

 腹が減らない。


 大きい用事も同じ感じだ。


 少量の食事で動けるご都合魔法がかかっているらしいが、来た当初は1日1食は食べていた。

 最近は、3日に1食のペースだ。



 シータに診てもらおうと思い通訳を探す。

 丁度、王都から戻ってきたヴァレルが居たので付き合ってもらう。



 シータに診察された。

 「私、医者、違う、不可」


 おーそうだね〜……知ってた。


 通訳のヴァレルが、

 「テツジ殿。もしかすると、魔素の影響かもしれん」

 そう言うと、更に

 「十年前、召喚された異世界人がな、最初は、大食いだったんだが、魔物領に行くようになってから、年々食が細くなっていった」


 哲治は聞き入る。


 「しかし、体力や力は増々強くなっていったのだ」

 ヴァレルは続ける

 「魔素の影響は、私の仮説だがな」


 哲治は、ヴァレルに問う

 「魔素が栄養になっているの?」


 「あくまで仮説だ」

 ヴァレルは、少し逡巡し

 「テツジ殿。大事な話がある。後で時間をくれないか」


 え!?やだ……何?……怖い。


 嫌なことは、後回しにしない。

 先輩の教えを守る男、哲治です。



 ヴァレルと物置で話をした。


 ヴァレルから聞いた話は、この国の機密だった。


 建国のこと。

 偶然、異世界から転移してきた魔術師が作った王国。


 召喚のこと。

 その魔術師が、自分の世界の人間を召喚しようとしたこと。


 衝撃だったのは、魔物領のこと。

 召喚魔法の失敗が、魔物を産み、魔物領を作ったこと。



 ヴァレルに口外しないように言われた。


 『王様の耳は、ロバの耳〜』

 重い重い!


 何で教えてくれたか聞いたら、

 『テツジ殿は、この国を変える人だからな』


 って、更に重い重い!


 この国キャリア2年のペーペーですよ。

 大型新人ですか?

 確かに大型です。



 でも、気になったことがあった。


 魔法がこの国の人しか使えない、と言うよりも、他国の人に魔力が無いこと。


 では、魔素は世界中に有るわけではない。


 風は西から吹くことが多かった。

 風に乗って、この国に魔素が降り注ぐ。

 魔物領が、魔素の発生源。


 なぜ、魔物領から魔素が発生するのか、ヴァレルも分からないと言う。


 ただ、昔の王都は、魔物領に有ったという。

 文献を調べている時に、分かったそうだ。



 魔素って何だ?

 魔物って何だ?



 ヴァレルと話し合った。

 仮説ばかりの話だ。


 魔素が魔物を生んでいるのか。

 魔物が魔素を生んでいるのか。


 ライナーから、以前聞いたことがある。

 魔物は、人を襲っても食べることはないと。


 つまり、食事目的ではない。

 凶暴化……まさか、魔物領で召喚が行われている?


 しかし、狂暴化はルヴァンが、臆病なエルフを見て開発したもの。


 魔素が栄養になっているなら、魔素で食事が要らない、この身体はどうなる?


 いつか、魔物に変わるのか?


 ヴァレルは、否定しなかった。



 魔物領の更に奥へ、行く必要があるのかもしれない。

 この体が、魔物に変わってしまう前に。


皆様、お読みいただきありがとうございます。


面白いと思われましたら、ぜひ評価お願いいたします。

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