第35話 王国からの返事
本日も1,000PV超え。
皆様、本当にありがとうございます。
異世界生活17日目。
今日も天気だ、ポカポカだ。
今日は、体が痛くない。
そう、硬い床から、ついに解放されました。
防鳥ネットを使った、ハンモック!
なぜ、今まで気づかなかった。
過去の自分を、叱ってやりたい。
強度的に不安だったけど、そこは、ほら“ご都合主義”の、強靭化魔法に賭けたよ。
防鳥ネットの両端に、木材を巻き込み、結束バンドで固定。
万能PPテープ様を使い、吊るす。
おかげで、万能PPテープ様が、もう残り僅かです。
王女のことは、一旦保留にしました。
王国から、解放を条件にされたら、話をしようと思う。
ずっと、そっぽを向いていたリリアーナに、そう話したら、そっぽを向いたまま、ニマニマしていた。
こんな、不自由な生活、楽しいのか?
今日も午前中は、魔物領開拓。
川までの道の整備。
密かに、川から水が引けないか、検討中。
塀があるから、難しいかもね。
この世界は、下水がないらしい。
塩ビパイプ、土管、無いよな。
親父、水道管工事、趣味にしとけよ。
昼前に、いつも通り、食糧その他運搬班が来た。
職人が多くなったので、馬車の数も多い。
しかも、水の使用量が半端ない。
井戸でも、掘った方が良いのかも。
飲み水、調理、洗濯、それに作業でも水を使う。
人質たちは、飲み水だけで良かったから、増えた樽に驚いた。
人質たちの洗濯?
着た服は、クリーニングに出すみたいに、木箱にポイポイだよ。
良いご身分だな!
良いご身分だった……。
それに、最近、おかしい木箱がある。
蓋が開かないのだ。
パンが入っていると思って、力技で開けようとしたら、マーリンに慌てて止められた。
マーリンは、
「姫様の、お洋服と……が、入っています。殿方には、その……」
と、言われた。
ああ、なるほどね。
気付ける哲治です。
だから、簡単に開かないんだ。
馬車軍団の中に、荷車じゃない、人が乗る馬車が混ざっていた。
ピピンと、同じような鎧を着た人達が、馬に乗って護衛していた。
何か、立派な服を着た人が、その馬車から降りてくる。
立派な服の人が、ちょっと離れたところから紙を広げ話し出した。
「苦しゅうない、近う寄れ”」
……寄ってこない。
「アストレイア王国、国王より、テツジ殿へのご返答を預かってまいりました」
燕尾服っていうのか、何か、ピエロみたいで面白い。
などと、哲治は、使者の服を見て、ニマニマしてしまう。
哲治の、だらしない顔を無視して、使者は続ける
「食糧と水、また、生活に必要と思われる物資の提供は、何なりと申し付けよ。可能な限り、ご協力させていただく。また、帰還の件、了承した。魔術師カリス卿に、一任させていただく。その際の協力も可能な限り、王国が責任を持つ」
条件を飲んでくれたことに、哲治は安堵する。
「貴殿が、元の世界へ帰るまでの間、何卒、魔物領の開拓及び、王国に害なすものの駆逐をお願いしたい。以上」
まあ、そうだよね。
以上!あれ⁉
王女の解放は?
え~⁉聞いた方が良いのかな?
この人、忘れているのかな?
王都に帰ったら、怒られない?
え~~!
使者は、書状を何故かライナーに渡し、馬車へ戻って行った。
ライナーが、近付いてくる。
紙を広げ、哲治に、
「最後に、一文ある。“姫を良しなに頼む”」
え⁉
ちょっと待って。
いらない子なの?泣くよ、姫様。
どう伝えればいいの?
ライナー君、お仕事だよ。
午後からは、積み木……もとい、ログハウス作り。
王女様たち用のログハウスも、建築しよう。
バス(湯浴み場)、トイレ(ボットン)付き、1L。
よ~し、皆に相談だ。
◆◆◆
リリアーナは、テツジに解放を伝えられ、自分でも分からない感情が溢れ出した。
考えてもいなかった言葉が、胸の奥から零れ出た。
自分は、巨人勇者の……テツジの邪魔なのか。
そんな気持ちと、王国の返事の前に解放するというタイミング。
それは、交渉カードにも成らない、役立たずということなのか。
あれから、テツジの顔をまともに見られなかった。
でも、夕食を頂いている時、「もう少し、居ても良い」と言われ、心の中で“勝った”と、思いましたわ。
そして、王国の返事が届いた日。
ルヴァンに作ってもらった、施錠の木箱に、開錠用の魔法陣を乗せ開けると、お洋服と共に、お父様からのお手紙が入っておりました。
『テツジ殿が間違わないよう、王族として、しっかりと手綱を握りなさい』
そう書かれた手紙を胸に抱くと、暖かい涙が零れましたわ。
皆様、ありがとうございます。
初感想も頂き、嬉しさのあまり、リリアーナダンス(ラテンver.)を踊ってしまいました。
昨日のPV爆上がりの理由が分かりました。
教えて下りありがとうございます。
そして、当作品をスコップしていただき、本当に感謝です。
これからも、色々なご意見、ご感想頂けたら嬉しいです。
宜しくお願いいたします。




