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戦いなんて

作者: 雨宮雨霧

あの雨は僕のことを

救うことはなかったけれど

明日を生きる希望をくれた


どんなに戦っても

敗れるのは僕ばかり

もう一生、もう一生

勝つことはできないって

そう思っていたんだ


この雨は僕のことを

助けてくれることはなかったけれど

明日を生きる望みをくれた


どんなに闘っても

傷だらけになるのは僕だけ

もうずっと、もうずっと

勝てるはずはないんだって

そう思っていたよ


雨が僕を濡らすから

雨が僕を打つから

雨が僕を生かしてくれるのなら

もう一度、一度だけ

戦おうかな


この人生は僕のことを

痛めつけることしかしなかった

だけど明日を生きる

今を生きる

最初から戦い、なんて

なかったのかな



あの雨は僕のことを

救うことはなかったけれど

明日を生きる最後の希望

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