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テーマ詩集:虹

作者: 歌川 詩季

「虹」って言葉に、過剰反応する種類の人間です。

 降り始めと 雨上がりには

 それぞれに魔法があるんだ

 うつむいてすごすにはもったいないよ

 億劫(おっくう)なカタツムリだって 殻の外 ツノを出してる


 悲しみに憂い 優しさを知り

 傘をさしのべるその手になるなら

 この雨はきっと 渇いた世界を潤してくれるだろう

 晴れたら空を見上げてごらん


 画用紙に じかに塗りつけて(えが)いた

 アーチを渡ろうが くぐろうが

 そいつはあんたの一存だけど

 幾つ色があるのかなんて

 決めてかかる必要もない


 ぜんぶひっくるめて虹色

 このくらいのおおらかさでいい



 やみ始めと 雨宿りには

 さまざまなドラマがあるのさ

 雨傘のヴェールあげて微笑んだら

 夕立ちのウェディングドレスも 太陽の花嫁になる


 せつなさに耐え 雨音にもし

 寂しさを埋めるメロディがあるなら

 どの雨もきっと 汚れた空まで青く洗い流すだろう

 (ひら)けたさきを見上げてみろよ


 チューブから じかに塗りつけて架けたら

 アーチをつかもうが 越えようが

 そいつはあんたのお気に召すまま

 どんな色がならぶかなんて

 型にはめるのも馬鹿げてる


 みんなひとまとめで虹色

 それくらいの曖昧(あいまい)さがいい

 私的には「紫虹」でしょうか。

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