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プロローグ
「ふぁぁ~……」
退屈な日常、つまらない世界……いや、そう思っているのは俺だけかもしれない……いつからだったろうか、この世界はつまらなくって、とても息がしづらいって思うようになったのは……
彼の名は御門屋 龍人、普通の高校生である。現在は徹夜の勉強で疲れはてている状態である。
「はぁ、いっそこの世界から抜け出せたらなぁ……」
そう考えている時だった。
赤信号に気付かず一人の小学生が道路に飛び出してきた。
横からはトラックが走って来ている。このままでは小学生が危ない。
そして俺は気付くと体が勝手に動いていた。
「危ない!」
“バァンッ!!!”
小学生は突き飛ばされ間一髪で回避した。
しかし、龍人はトラックに轢かれてしまった。
この時、俺はこの世界での生涯を終えてしまったのだった。
…………
『我が運命に選ばれし者よ……希望となれ……』