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初代勇者の雪辱

タイトル変更してみました

 初代勇者キリュウの冒険は栄光に満ち溢れた物語として描かれています。……ですが、当の本人からすれば首を傾げたくなる内容が出回っているのですよ。


「うーん、キリュウも随分と戦いに慣れてわよね。ちょっと前は青い顔で戦っていたのに」


「……そう言われましても、私の居た国では戦いなんて無縁で当然だったのですよ」


 未だシルヴィアとナターシャの三人で旅をしていた時の事、森に住み着いた大型モンスター討伐の依頼を受けた私達は二手に分かれていました。異世界の存在をコピーして召喚するという無茶によって力を大幅に削られていても私達二人よりも強い彼女は単独で行動し、襲って来たモンスターを倒した時にナターシャが話し掛けて来たのです。


 武道の経験は有りますが防具を付けて竹刀で打ち合う程度であり、小動物すら手に掛けた経験の無い私にとって真剣を手にしてモンスターや人の姿をした魔族との戦いは肉体的よりも精神的疲労が大きい毎日で、この頃に漸く慣れて来た事を懐かしそうに話す彼女ですが、どうも距離が近かった。


「ん? どうかした?」


「いえ…」


 シルヴィアも露出は気にしない女性ですが、ナターシャは動きやすさを追求した為に肌の露出が多く、更には邪魔という理由で下着類は使わないらしのです。正直言って思春期の私では意識しない方が無理でした。この頃はシルヴィアに恋をしていても告白はしておらず、ナターシャは親しみやすい女性でしたからね。


 少し私の方が背が高いので至近距離に来られては胸の谷間が見えてしまい、目を逸らした私の様子に気が付いたのでしょう。彼女は何時もの悪戯を思い付いた顔で笑うと腕に抱き付いて来ました。


「うわっ!?」


「……ぷっ! あははははは! キリュウってばウブね。あっ! もしかして初体験は未だ?」


「……それが何か?」


 普通の高校生だった私に何を当然の事をと思いましたが、此処は異世界で貞操観念も全くの別物なのを思い出します。そう言えば村とかで普通に娼婦のお姉さん等を見掛けましたね。流石に口にするのは恥ずかしいですし、薄布を挟んで押し当てられる胸の感触に私が真っ赤になる中、爪先立ちになった彼女の吐息が耳に吹きかけられました。


「……お姉さんが色々教えてあげようか? 世界を救う英雄なら愛人の一人や二人居ても不思議じゃないし、どうせ女神のシルヴィアちゃんとは結ばれないって」


「余計なお世話ですよ。って言うか、愛人なんですね」


「そうだけれど、何か? だってキリュウなら将来的に財力とか権力の高い相手と結婚出来るだろうし、私は悠々自適なお金に囲まれた生活をしたいもの。……あっ! もしかしてお姉さんを正妻にしたくなった?」


「……先に行きましょう」


 飄々とした態度で本心なのか冗談なのか掴ませない彼女の腕を振り払って私は先に進みました。この時はお金が好きな程度にしか思っていませんでしたが、彼女が孤児院への送金をしていたり貧しくても通える学校の設立を夢にしていると知った後は認識が変わったものです。……その支援目的で誘惑をしていたのか、ただの冗談だったのか、それは分かりません。


 ただ、旅の途中で彼女の誘惑は何度か有りまして……。


「仲間なんだし、裸の付き合いをしない? このままお互いの体で温め合ったりとかさ。あれ? 付き合いって言っても突くのはキリュウだけか」


 時に偶々山の中で発見した温泉に入っている時に背後から忍び寄り……。


「ちょっと人肌が恋しくなっちゃって。猫の獣人って寒いのが苦手なのよ」


 時に宿屋のベッドに下着姿で潜り込む。私は毎回断り、彼女は笑いながらあっさりと引き下がる。その際に私の反応が楽しいと言っていました。だから私もからかわれているのだと思っていたのですよ。


「ねぇ、シルヴィアちゃんじゃなくて私に乗り換えてみない? まあ、乗る方なのか乗られる方なのかは知らないけれど」


 そして旅の終盤頃、酒の席で笑いながら告げられたこの言葉も冗談だったのか、それとも本心だったのかは分からないのです。ただ、一つ言える事が。シルヴィアに惹かれていなければ間違いなく彼女に恋をしていたでしょう。……シルヴィアには絶対に言いませんけれど。


「じゃあ、さっさと行こうか。えっと、何ってモンスターだっけ?」


「ネフィリムハンドです。随分と強力なモンスターらしいですし、気を引き締めて行きましょう」


 この頃、私は既にシルヴィアと共に居るだけで幸せでしたが、ナターシャと共に居ると楽しかった。それだけは確かです。そしてこの後、英雄伝には相応しくない事が起きるのですが、私としても屈辱なので伝わらなくて本当に良かったですよ。


 ……因みに後に判明した事ですが、散々遊んでいるみたいな事を口にしていたナターシャは純潔の乙女でしたよ。彼女の真意は結局不明のまま最期をシルヴィアと共に看取りましたが、深く関わった彼女相手なら魔法を使えば三百年経った今でも判明するでしょうね。野暮だから絶対にするなとシルヴィアに言われているのでしませんが。




「……うぅ、よりにもよってこんな所に逃げ込むだなんて」


 食糧を配給し、それで起こる筈だった戦争を阻止出来た……なのにグリンとその取り巻きによって今にも戦争が始まろうとしています。もし魔族が何らかの形で関わっているとすれば神が調停に乗り出せる。だからゲルダさんとシルヴィアと共に反応が有った場所まで向かったのですが、待っていたのはゲルダさんが思わず不満を口にする程の気温と湿気。


「このシセジュ湿地帯はグリエーン有数の蒸し暑さだとは聞いていましたが、まさか此処までとは……」


「あれ? 賢者様は来た事が無かったの? 勇者時代に来たとばかり思っていたわ」


「この辺りって勇者の選出が始まる前から魔族でさえ拠点にしていなかったので。魔族も嫌なんですね、この環境は……」


 聞いた話では周辺独自の植物が根からも葉からも水分を放出していたり、熱を放つ植物が多かったりと不快指数が随分と高いらしいです。私が魔法を発動すれば爽やかな風と共に快適な空気が私達を包み込み、一歩踏み出すだけで湿気った土が靴に付着する泥濘(ぬかるみ)同然の地面でも楽に歩けますが、常に快適に過ごす為の魔法を使い続けるよりも別の場所を拠点に選びますよね、普通。


「これで快適ですが……虫が多い」


 先程から顔の近くを飛び回る羽虫など、鬱陶しい虫があまりにも多い。それが有るなら助けに来れた筈、そんな非難を避ける為にも超長距離転移が使える事はなるべく避けたいので使わない方針ですが、こんな思いをする位なら使っておけば良かったかも知れません。私は続いて虫除けの魔法を発動させます。これで鬱陶しい虫は暫く寄って来ないと安心しました。


「賢者様って虫が苦手なのかしら? 私は羊飼いの仕事でどうしても目にするからそんなに気にならないけれど」


「どうも昔からキリュウは虫が苦手でな。虫型のモンスターを見た時に情けない声を出していたのを覚えているぞ。……だが、今思えば可愛いな。抱き締めたくなる」


「是非抱き締めて欲しいですし、私も抱き締めたいですが、虫については仕方が無いと反論させて下さい。私が育った所では虫がそれ程居ないのですよ」


 大体、大型犬サイズの蜂やらバッタを目にして平然としていられる日本人の方が少ないに決まっています。モンスターが普通に存在する世界とは育った環境が違うのだから驚いて当然ですよ。……普通の虫だって苦手な人は多い筈と思います。


「で、では行きましょうか。……この周辺のモンスターは面倒なのが多いので注意して下さいね、ゲルダさん。例えば……マッドシックルとか」


 驚いた顔のゲルダさんや呆れながら懐かしむシルヴィアに言い訳をしながら先導する私は直ぐに足を止めて地面の一部を指し示す。ゲルダさんの視線はドロドロの地面が剥き出しになった場所に注がれ、私の指先から迸った電撃が地面を貫けば人間の子供サイズの蟷螂が悲鳴を上げて飛び出して来ました。黒こげになって息絶えるモンスターの姿にゲルダさんは随分と驚いた様子ですね。


「あの様に泥の様な地面に潜ったり強い香りの植物に潜んで獲物の嗅覚を誤魔化すモンスターが数多く居ます。私が探知を使いますから大丈夫だとは思いますが……」


「いや、良い機会だ。ゲルダ、嗅覚以外の感覚を研ぎ澄ませろ。僅かな違和感を目で発見し、小さい息遣いを耳で捉え、肌で殺気を感じ取るんだ」


 私の口を人差し指で閉じさせ言葉を遮ったシルヴィアに対してゲルダさんは静かに、それでもって熱意を込めた瞳で頷きました。少し厳しい気もしますけれど、この分野での指導は彼女の役目ですから任せましょう。


「キリュウは一応探知を続けてくれ。私も気を配るが……手を出すのは最低限だ」


 私の唇に当てた人差し指を自分の唇に当てながら微笑むシルヴィアの姿に疑問が浮かぶ。


「何故シルヴィアが美の女神でないのでしょうね」


「お前が私を誰よりも美しいと思ってくれれば私は嬉しい。それに美の女神は母様だ、もう埋まっている」


「気が散るからイチャイチャするのは後にして欲しいのだけれど……」


 私がシルヴィアの頬に当てた手に彼女の手が重ねられる。それを見ながらゲルダさんは呆れた風に呟いていました。




「わっとっ!? 面倒なモンスターね」


 ゲルダさんに向かって無数の蔓が伸び、それを切り払う姿は旅を始めた頃に比べて格段に上達した様子が窺えました。それは嬉しくもあり悲しくもある。いえ、今は彼女の成長を素直に喜びましょう。少なくても私はティアが強くなるのが嬉しくて誇らしかったのですから。


 彼女が戦っているのは少し大きいタートルベア、それに寄生した巨大なウツボカズラです。確か名前はパラサイポッド、根が甲羅を貫いて背中から入り込んで血管みたいに皮膚に浮き出し、消化液が入った袋の部分にギョロギョロと動く目玉。食虫植物って基本は獲物待ちな上に動き過ぎれば枯れると聞いた事が有りますが、モンスターですからね。


 ゲルダさんは果敢に攻めますが蔓を幾ら切っても直ぐに伸びて意味が無い。ですが攻め倦ねているのは向こうも同じ。どうも寄生した相手の脳を使っているらしくタートルベアの体を動かし蔓を振り回しながら向かって来ます。ゲルダさんは一歩も動かず待ち構え、巨大なウツボカズラを更に超える巨大なハエトリ草が地面から現れて挟み込んだ。


「……ふぅ。これで一回だけ使える魔法で倒すって課題は合格ね……っ!」


 内部で暴れているのか内側から盛り上がるも閉じた葉は開きません。次第に暴れる力が弱くなり、完全に消化されたのか漸く開いて地面に潜って行くハエトリ草の中にパラサイポッドの姿は存在しませんでした。ゲルダさんはシルヴィアから言い渡された課題をクリアした安心感から胸を撫で下ろし、咄嗟にその場を飛び退きます。直後、空から濁った色の粘液の塊が降って来ました。地面に触れるなり粘液は固まって白い結晶へと変わります。


「……こっち!」


 次々と空から降り注ぐ粘液は弓なりに向かって来ており、ゲルダさんは双剣を手に走り出しました。目視した粘液が地面に落ちて滴をまき散らして固まる頃には既にゲルダさんの背中は小さくなり、今度は正面から次々に粘液が発射されて来ます。それを左右に避け、時に木々を盾にしながら進めば粘液を放つ相手の姿が目に入る。大きく膨れ上がった花を持ち根っ子を動かして歩く色鮮やかなチューリップのモンスター、ベトリップの大群。ああして動きを止めた相手から養分を吸い取るのでしたね。。


「ゲルダ、次は魔法無しだ!」


「はい!」


 シルヴィアの声が響きゲルダさんは返事をしながらも粘液を軽快に避けてベトリップに接近する。本来上を向いている部分をゲルダさんに向け、花の根本周辺を膨らませて次々に粘液を放つが当たりません。あの程度、今のゲルダさんならば問題が無いでしょう。間をすり抜けベトリップの群れの中心に滑り込んだ彼女に四方から放たれる粘液。ですが彼女は笑い、そのまま粘液の間さえもすり抜けて群れから脱出する。その場には互いの粘液を浴びて動けなくなったベトリップだけが残っています。


「じゃあ、伐採の時間ね」


 剣を両手に構えてベトリップへと近寄るゲルダさん。もう動ける個体は残っておらず、ベトリップ達はなすがままにされる他有りませんでした。確か花弁からは質の良い香水が作れる筈。シルヴィアに手作りの香水を贈りましょうか?


 さて、この後もゲルダさんはシルヴィアに出された課題をクリアしながら進みます。スパイクホイールを足技だけで倒せと言われれば僅かな隙間に蹴りを入れて横転させて腹を蹴上げ、奇声虫を殴り飛ばす獅子奮迅の大活躍。そうして進む中、私の探知魔法にモンスターの間近に存在する……いえ、モンスターの反応とグリン達の反応が完全に重なって感知されました。


「行きましょう。転移で一気に飛びます」


「え? だって転移はなるべく使わないって……」


「もう目撃する相手が居ないのですよ。……こうなれば死骸を調べるしかありません」


 本来感知で見つけた反応地点が一致事は有りません。対象Aが対象Bに乗っていてもちゃんと判るのですから。ですが例外が。対象Aの内部に対象Bが存在する事です。私の言葉で察したのでしょう。戦争を引き起こそうとした相手にすら同情した様子のゲルダさんは悲しそうに顔を曇らせ、シルヴィアが後ろから抱き締めます。


「モンスターの相手は私がしましょう。……この反応は私にとって因縁の相手です」


 探知魔法の扱いは非常に難しい。何せ大量の情報を処理しなければならず、脳の負担を和らげる魔法を併用し、更には分かりやすく分析する必要が有るからです。ですから普段は事細かな探知を常に使い続ける事はしませんし、この様な所に逃げ込む彼等の力も評価して使用を一定時間毎にしていたのですが、それが仇となった。


「……いや、そもそも此奴がどうしてこの世界にいるのでしょうか? あの時のネフィリムハンドは魔族が連れ込んだだけで、本来は別の世界のモンスターでしょうに」


 私達の目の前に存在するモンスターは例えるならば巨人の手。手首から先が指先で這う様に動くモンスターであり、右手と左手がそれぞれ雄雌です。本来は雄雌で行動する習性を持っていますが、今は相手が居ないのか右手、雄のみ。しかし、あの時も生理的嫌悪を感じましたが、今も正直言って気持ちが悪い相手ですね。


 フォルム自体は私の体の一部と同じ、それだけなら少し不気味な程度でしょう。ですが、先ず体色が皮が剥けた時に見える肉の色、更にはテカテカと光っています。指の一本一本に血走った目玉が一つずつ有り、その下には縦に裂けた口で内部には細かい歯がビッシリと生えている。


「オッギャァアアアアアアアアア!!」


 何よりもこの様な不気味な見た目で鳴き声が赤ん坊に酷似している等、不気味と思う他なかったのです。


「女神様、賢者様との因縁って一体……」


「……うーむ。私の口から言っても良いものか……」


「一度負けた相手ですよ。ナターシャと二人で挑み、無様に逃げ出した、英雄伝で描かれない汚点です。……まあ、私も二代目も三代目も伝わっていないだけで結構負けたり苦戦しています。だから気を楽にして下さいね」


 あの時、私は逃げ出したのを恥ずかしいと思いました。ですが、ゲルダさんはどうも気負って背負い込む悪い癖が有ります。言いにくそうにしてくれるシルヴィアには悪いですが、話しておくべきでしょう。私の敗北をね。


「ですが、もう負けはしませんよ」


 魔法で一本の剣を創造する。私が勇者時代に使っていた剣と少しも違わぬ見た目であり、名前は忘れましたが能力も目の前の相手と戦った頃のを再現しています。


「ほお。その剣……名前は忘れたが久々に見たな」


「おや、シルヴィアも忘れましたか。……使わない物って直ぐに記憶が薄れますよね」


「……いや、仮にも勇者の武器の名前を忘れる勇者と仲間ってどうなのかしら?」


 ゲルダさんがそんな風に言いますが、忘れた物は仕方が無い。もう壊れてしまっていますしね。


「さて、こうして剣を使って戦うのは久し振りですね。昔取った杵柄でどうにかなれば良いのですが……うん?」


 剣を構え、ネフィリムハンドの特性を再確認する。五つの頭全てを破壊しなければ死なない上に一つでも残っていれば直ぐに再生する。昔は知らずに一つ潰し、油断したナターシャが怪我を負ったのを背負って逃げました。なので雪辱も兼ねて剣で挑みますが……私って昔から剣以外にも魔法を使っていましたし、別に剣だけで勝つ必要は無いのですよね。


「合理的に行きますか。再生するなら再生させなければ良い」


 指の形の頭をくねらせて向かって来るネフィリムハンドを前にそんな結論に至った私は指先を前に向け、指差されたネフィリムハンドが停止します。麻痺でもなく、力で押さえつけているのでもない。時間を止めているのです。


「さて、さっさと終わらせましょうか。これで雪辱戦は完了っと。前は無理して一人で再戦を挑むも苦戦して、結局二人が駆け付けてくれたので三人で倒しましたからね」


 時間が停止したならば再生能力も意味を成しません。ネフィリムハンドの頭を全て切り落とし、血飛沫が嫌なので離れて時間を動かせば即座に絶命する。これで雪辱を果たしたのですが、何故かゲルダさんは微妙そうな表情。


「……むっ?」


 思わず首を傾げた時、遙か彼方、ギェンブの集落の方向に水の竜と火の虎が現れて正面から戦い出しました。


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