母の面影
「ささっ! そろそろ焼き加減が良い具合になる頃っすよ」
ゲルダさんが一人で出かけて直ぐに始まった酒宴にて、私達を強引に誘ったディロル様は七輪で焼いたカメレオンレオの尻尾を取り皿に移すなり両手で持つ大きさの朱塗りの大杯に並々と注いだ酒を一気に飲み干す。ゴクゴクと喉を鳴らし、口の端から少しばかりこぼしながらも五合は有りそうな量を飲み干しました。
(お子様の見た目なので少し思う所が有りますね。まあ、言いませんが)
口にすればどんな反応を見せるか分かっています。基本的にドワーフは職人気質の方が多く、普段は統一規格の量産品で稼いだ金の殆どを情熱と技術を込めた一品を造るのに注ぐ鍛冶職人は自分の気に入った作品を一流の使い手に使って欲しい。多少強引な方法を取ったとしても。武の女神であるシルヴィアの部下と認識されている私や勇者であるゲルダさんの身分を隠していたのもそういう事で……。
(まさか『私の酒が飲めないのか!』という台詞を実際に聞く日が来るとは……いえ、クリアスでは何度も聞いていますね、アルハラ神によって)
「ん~! 矢っ張り酒の肴は肉、肉の調味料はワサビ醤油っすよ」
「私はニンニク醤油ですね」
「肉には塩胡椒で十分だろう」
酒はその名の通り城を思わせる巨体を持つ城竜の背中に湧き出た城竜酒。老廃物の一種として過剰な栄養が酒として湧き出るらしく、長命な竜ほど深い味わいの酒を出す。
肴にしているカメレオンレオの尻尾は肉そのものよりは加工品、サラミに近い味わいです。少々臭みが強いですが、しっかり熱して脂が溶け出すまで炭火で炙れば気にならない程度には臭みが減る。シルヴィアと互いに酌を繰り返して食べ進め、次は岩塩でも、そう思っていた時に不意にディロル様が思い出した様に口を開いた。
「ワサビ醤油といえば、パップリガでま~た戦らしいっすよ」
「……またですか。魔族が出現しているのに随分と余裕……いえ、余裕が無いから戦になるのでしょうが」
パップリガは獣人を含む他の種族に対して排他的で蔑視的な考えが広まった人間中心の世界です。文化的にもそうですが戦国乱世もかくやと言うべき平和が縁遠い世界であり、日本人である私も出来るだけ行きたくない世界です。但し和菓子は食べたい。桜餅とかぼた餅とか団子とか……考えただけで無性に食べたくなって来ました。
「どうも別の領と共有している水源を巡って村同士が揉めたのに領主同士が争って……って感じで進んだ結果、戦神のイシュリアに生け贄が捧げられたとか。昨日、酒を飲みに来た時に愚痴をこぼしていたっす。生け贄を捧げられても届かないし、仮に魂が来てもどうしろってのは分かるっすよ。『煮ても焼いても食べられない。でも、美少年の純潔なら捧げて欲しい』だそうっすよ」
「だな。そもそも姉様は珍しく人の戦に介入する権利を有しているが、既に勝利が決まったのに続いて泥沼化するなど被害が増えない為に祝福を与えてさっさと勝たせる事だし、開始前から祈られても知らんだろう。……それに私はパップリガの連中は好かん。……それと最後のは蛇足だ」
「ほらほら、面白く無い話はこの辺で止めてゲルダさんの様子でも見ましょう。一応アンノウンの部下のキグルミが遠くから見守ってくれていますけれど心配ですし」
「……は? トライヘキサの部下? ってかキグルミ? 訳分からんっすね、それ」
「私も偶に分からなくなる。……まあ、可愛いから別に良いのですが」
「……キリュウっちって偶に……いや、頻繁に馬鹿になるっすね。もう使い魔と主じゃなくって、ペットの猫とダダ甘な飼い主っす」
「使い魔もペットみたいなものでしょう? それに悪さが過ぎれば叱っていますよ。めっ! って感じで」
「そういう所っすよ。ったく、どうしてキリュウちゃんが賢者って呼ばれているのやら……」
「さあ? 私にもさっぱりですよ。もっと魔法使いっぽい異名の方が嬉しいのに」
腕を組んで首を捻ったディロル様は直ぐに興味を失ったのか今度は瓢箪の蓋を開けて一気に呷る。子供の飲酒にしか見えない事を口に出すのを止めながら魔法で壁にゲルダさんの姿を映し出せば平原で羊達と共に走っている途中でした。尚、怒り狂ったバーサーカウに追われています。
「……ああ、そう言えば最近シングルマザーで凄腕の魔法使いが杖を注文して来たっすよ。結構金払いが良かったから私が作ったっすけれど、彼女ももしかしたら勇者の仲間になり得たかも」
「まあ、今は私とシルヴィアが仲間ですから大丈夫でしょう。本来なるはずだった人達も救えなかった人の遺族や利用を企む権力者に身内が狙われる心配をしながら危険な旅をしなくて良いですし、ならない方が良いですって」
「賢者と女神が仲間っすからね、豪勢っすよ、マジで。……にしても勇者が子供って大変っすね」
「ええ、大変です」
「そうだな」
当然、お守りをするのが大変という意味で口にした者はこの場には居ません。子供なのに勇者という大役を押し付けられたゲルダさんが大変なのです。
「大人の私達が支えるしかないですね。……さて、少し酔いが回って来たらしい。……シルヴィア、膝を貸して下さい」
「喜んで貸そう。さあ、さっさと私の膝を使え」
受け入れられるなりシルヴィアの柔らかい……と言ったら嘘になる膝に頭を乗せて目を閉じる。まったく、極楽はこの世に存在したのですね。
「……キリュウっちって一口で酔い潰れるレベルで下戸だけど魔法でザルにしてるんじゃ?」
「私に甘える口実が欲しかっただけだ。……このまま襲ってしまいたいが、少し前に酔った時に色々されたのに怒って一週間は抱き締めてキスをするまでしか許さなかったのは私だからな……どうすべきだと思う?」
「いや、知らないから巻き込まないで、バカップル」
さて、このままシルヴィアの膝の感触を楽しみながら微睡みましょう。あの程度なら今のゲルダさんなら突破出来るでしょうしね。もしもの場合は私が教えたあれを使えば良いだけですし。
ゲルダさんの心配は不要なので特に気にする事無く目を閉じ続ける。寝ればシルヴィアの膝を堪能出来ませんが、同時に彼女の膝枕で眠りたい欲望も大きい。
「ディロル様、どうすべきと思いますか?」
「何の事かさっぱりっすけど……知るか」
何が不満なのか機嫌を悪くした様子の声で返事をした後で酒を呷る音が聞こえて来る。矢張り頭のネジが外れている分類に入る女神ですが悩みも多いらしい。後で相談に乗る旨を伝えるべきでしょうか?
(いえ、彼女なら自らの問題は自ら解決するでしょう。余計なお世話ですね)
そんな風に思っていると睡魔が強く誘って来る。何時しかシルヴィアの寝息も聞こえて来ましたし、夫婦仲良く眠るとしましょう。ああ、私は本当に幸せ者です……。
「皆、作戦を忘れないで!」
「メー」
「メー」
「メー」
「ワン!」
背後から怒濤の勢いで迫り来る怒り狂ったバーサーカウの群れ。叫び声と激走する蹄の音が響く中、私の指示に従って羊達は少しずつ左右に分かれて行く。どうも直進を優先する習性が有るみたいで、左右に分かれないと直進するターゲットを群れ全体が追い掛ける事になりそうね。横から攻撃する手も有るけれど、殺せば金尾が手に入らないから今回は無理だわ。
「モゥウウウウッ!」
走り続けて更に怒りが沸き上がったのか目は血走り筋肉は更に肥大する。でも、それが逆に動きを悪くして更に味方同士の激突を招いていたわ。先頭を走る一匹の体を魔法の蔦が拘束すれば無理やり脱出しようと全身に力を込めるけれど蔦は中々千切れない。そして動きが止まった仲間を気遣う事をしない後ろのバーサーカウ達が追突、転ぶ者や転んだ者を踏み越えて進む者、足を絡めて転んだ者が更に転倒者を増やし、中には仲間の角に串刺しにされる者も。
「モゥ!」
そうして数を減らしたバーサーカウ達だけれど元々の数が多くて少し減った程度じゃ未だ足りない。左右に分かれ、更に枝分かれする事で群れを分断していると一際大きな鳴き声と共に群の中から飛び出す巨体、バーサーカウ・リーダーが羊達に命令を出しているのが私だと伝播した怒りに支配されながらも理解して襲って来た。
「……未だよ。未だ分断させなくっちゃ……」
更に羊達と私達は左右に分かれ、バーサーカウを分断するけれどバーサーカウ・リーダーは私を完全に見定めたのか迷わず追ってくるわ。向こうは徐々に速度を上げ、反対に私達は徐々に速度を落とす。確実に距離が縮まり、遂に一メートルを切った時、バーサーカウ・リーダーが全身の力を込めて跳んだ。前方の仲間すら弾き飛ばし、私を串刺しにするべく伸びた角を突き出す。
「待っていたわ、この時を!」
私は身を翻して反転、私に向かうバーサーカウ・リーダーに向かって跳びながら腕を伸ばした。鋭い角の先端を掴み、腕の力で体を持ち上げた私はバーサーカウ・リーダーの頭を飛び越すと体の上を転がった。背中の上で回転しながら黒近を抜き、お尻を滑り落ちる瞬間に振るえば鮮血が散って尻尾が飛ぶ。まるで月明かりの様な輝きを放つ尻尾をキャッチした私の顔に思わず笑みが浮かんだわ。
「じゃあ尻尾は手に入れたし……普通に相手させて貰おうかしら! その肉、皆の為に貰うわね!」
賢者様が蝗害による食糧不足は魔族の仕業だったからって蝗退治をしたから元々豊富だった食糧の問題は直ぐに解決するだろうけれど、配れる物が有るなら配った方が良い。それに今日はお肉が食べたい気分だった。どのみち怒り狂ったバーサーカウ達から逃げ切るのは大変で、無関係な人が巻き込まれるのも避けたい。だから私は立ち向かおうとして、周囲が急に明るく照らされた。
「……え?」
空から光が、いいえ、雷光が降り注ぐ。急な事で退避出来なかった私を羊達が飛び上がって庇ってくれて、バーサーカウ達は電撃によって焼かれる。痙攣する体では逃げ出せず、バーサーカウ・リーダーを除いてバタバタと倒れる中、雷による火傷を負いながらも睨み付ける先には女の人が居て、その顔を見た私は驚いて呟く。だって、あの人は……。
「お母……さん……」
「メー!」
しっかりしろと、そんな風に言いたそうな顔の羊達が鼻先を擦り付けて来てハッとする。雷の影響でフワフワモコモコだった毛がチリチリになって少し不機嫌そう。少し面白くてこんな状況じゃなかったら吹き出していたでしょうね。
「……そうね、分かっているわ。お母さんは死んだもの、居るはずがないわ。それによく見れば別人よ」
両親が死んで既に数年、乗り越えた気で居ても口に出せば悲しみと寂しさが込み上げて来る。慰める様に体を擦り寄せてくる羊達とゲルドバを撫でながら女の人に視線を向ければお母さんとは別人だと簡単に分かった。お母さんの毛の色は灰色で、あの人は黒。お母さんは貧乳で、あの人は大きい。似ているのは顔だけで、あんな悲しそうな顔を浮かべたお母さんの姿なんて私は見た事が無い。
「ヴモォオオオオオッ!!」
響き渡るバーサーカウ・リーダーの叫び声。体中からプスプスと煙を上げながらも声を張り上げ、正しく死力を尽くして女の人に向かって走り出す。一瞬見えたけれど瞳には生気が感じられなくて、もう気力だけで動いている状態。ただ怒りのみで、仲間を殺した相手への、仲間を守れなかった自分への怒りだけで力を振り絞って……。
「雷の王、雷の化身よ。契約者たる我の呼び掛けに応え現れよ」
彼女は小さな魔本を取り出し、静かに詠唱を行う。既に空は夕暮れ時で雲一つ無い空の彼方に真っ赤な夕日が沈む中、彼女の背後に特大の落雷が起きた。眩い光が周囲を照らし、雷が落ちた場所には雷の大男が現れていたわ。
「せ、精霊……」
下半身は放電を続ける黒い雷雲に包まれた宙に浮く赤い球体、上半身は雷で構成された禿頭の巨漢。上位の神に従うのが下位の神である従属神のダヴィル様達なら、更に下に配置されるのが精霊。神の世界から基本的に出て来ない神様と違って六色世界で神に代わって力を振るう存在が私の目の前に現れた。
「お願いね、アンペー」
迫るバーサーカウ・リーダーに振り下ろされる雷の精霊、アンペェの拳。轟音が響いて雷光が迸る。砕け散った地面が散らばった時、黒こげになったバーサーカウ・リーダーの倒れる音が聞こえて来た。アンペーは振り下ろした拳を上げ、女の人は私を見ていた。
「……そう、貴女のお母さんと私は似ていたのね。ごめんなさい、私は貴女を殺さなくちゃ駄目なの……」
「え? な、なんで……? そもそも、貴女は誰なの?」
「……そうね、名乗るくらいはしておかないと。私の名前はイアラ、貴女を襲う理由は……言いたくないの。とても身勝手な理由だから。本当にごめんなさい」
彼女……イアラさんが私を指させばアンペーが動き出す。流石に雷速ではないけれどかなりの速度で宙を進み、羊達が向かって行こうとするのを召喚を解除して止めた。
「無駄よ。精霊に物理的な力は通じないもの……」
私の為に立ち向かってくれるのは嬉しい。だけど精霊は自然の化身、触れる存在じゃないの。私の為にあの子達が無駄に傷付く姿は見たくないわ。両腕を組み合わせて真上から振り下ろすアンペーからバックステップで距離を取り、イアラさんに視線を向ける。視線が交わった瞬間に目を逸らされた。
(迷っているのね。きっとこんな事をしたくないのにするしかない理由が有るのだわ。……ならっ!)
白遠を鞘に納め私も魔本を取り出すと詠唱を始めた。
「取り敢えず倒してから話を聞き出すわ! 礫よ、我が敵を罰せよ!」
無数の石礫がアンペーとイアラさんに向かって行く。アンペーの雷の体に触れた石礫は電撃を浴びて煙を上げながら地面に落ちて、イアラさんはさっと身を翻すけれど石礫の一つが肩に当たって体勢を崩す。魔法で防ぐ素振りはなかったわ。
(演技? それとも……)
イアラさんの様子を疑問に思いつつ、腕を振り回して襲い掛かって来るアンペーから逃げ続ける。武器を振るっても多分私が感電するだけでダメージは与えられない。それは向こうも理解しているのか果敢に向かって来ているわ。だけれど攻め倦ねているのは向こうも同じ。動きは速いけれど動きは雑、女神様と比べれば力任せに暴れているだけね。
「矢っ張り決め手になる物が……って、向こうも本気の様ね」
元からアンペーは雷の体、人の姿をしていた上半身が蠢いて膨れ上がる。体の表面には刃が生え、両手も鞭の様に長く伸びる。力強く振るわれた鞭がしなって迫り、それを紙一重で避けたと思った瞬間に更に伸びた。
「あぐっ!」
少し掠っただけで体が痺れ痛みが走る。体が上手く動かない中、アンペーの体の刃が発射された。顔に向かった刃を後ろに倒れる事で辛うじて避け、地面を転がる。地面に刺さった刃は元の雷に戻って周囲に撒き散らし確実に私にダメージを与えていった。だけど、確かに攻撃は激しくなったけれど少し手緩い気がするわ。
「……そう。迷いがあるのね。アンペーも、イアラさんも……」
本当にどうしようもない理由が有るんだって理解する。だから迷いは完全に消えた。痺れる体をん無理矢理起こし、白遠を鞘から抜き放ち構える。
「無理よ、精霊に物理的な攻撃は通じないわ。……お願い、抵抗しないで。本当はこんな事をしたくないの。でも、私にはあの子しか……お願い、アンペー!」
イアラさんから更に魔力が注ぎ込まれてアンペーの雷が更に威力を増し、金色の光が青い雷へと変わる。背中から四本の太い腕が生え、大きく裂けた口から吐き出された雷撃に合わせて二本の鞭と四本の豪腕が私に迫って来た。
「……ごめんなさい」
目を閉じてその時、私が死ぬ瞬間を見ない様にするイアラさん。だから彼女はその瞬間を見なかった。アイペーが吐き出した雷も、その体も真っ二つに切り裂かれた瞬間を。本来なら精霊を切り裂く力の無い黒近と白遠の刃は青白い魔力に包まれて光っていたわ。
「……イアラさん、お願いだから教えて。何があって私を襲うのか。私が……勇者が力になるから」
「それは……」
私の体中に浮き出た紋様、救世紋様が何を示すのかイアラさんは知っていたらしく随分と驚いた様子で魔本を手放す。良かった、戦いを続ける意志はもう無いらしいわね。
「安心して。私の旅には賢者様も付いて来ているわ。だから……私を信じて。子供だけど、絶対頼りになる勇者になれるから」
「……子供が浚われたの。亡くなった夫の忘れ形見の可愛い娘が居なくなって、リノアって女が貴女を殺せば返してくれるって。ごめんなさい。本当にごめんなさ……」
空を切り裂く音が聞こえ、イアラさんが真正面に突如倒れる。彼女の背中、心臓が有る場所が溶けて煙が上がり、強烈な悪臭が漂う。
「勇者、見ぃつけたぁ。殺せばあの方に、あの方にぃ、にぃにぃ、いいいいいいいい……いただきま~す!」
正気の感じられない声と共に空から落ちて来た巨体。人を丸飲みに出来る程に巨大な蝗で脚は蜘蛛、尻尾は蠍の怪物、その胴体には無数の痘痕の様な出来物が。いえ、よく見ればそれは痘痕ではなく顔。狂人の笑みを浮かばせ涎を口から溢れさせるシャナの顔だったわ。
「……そう、また貴女なのね」
それはシャナに対してじゃない、ディーナと同じ事を彼女にしたであろう相手への言葉。柄を握る手に力が籠もる。沸々と怒りが湧き出した。
「……貴女には特に思い入れは無いし、同情もしていない。でも、此処で倒してあげるわね、シャナ!」
日は完全に沈んで満月が草原を照らす。本来の武器を失った状態での少し厳しい戦いが幕を開けた。
オマケ
賢者キリュウの質問コーナー
「少し眠いですが……お答え…します……」
Q魔法と杖の違いは?
「どちらも登録されている魔法を使えます。杖は相性がありますが威力が高く、魔本は自ら使う魔法を記しますが登録できる数が多いです。魔本は研究者向きですね」
Q神って同じ物を司る男女の対らしいけれど?
「例外的にミリアス様だけ一人です。シルヴィアの対の方は……良い方ですよ。ええ、本当に」
Qイーリヤってどれだけ卑劣?
「漫画のせこい戦いが得意な味方キャラを想像して下さい」
「じゃあ、これで……お休みな……さい」




