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魔族の誇り 抱いた想い

 この糞みたいな世の中は腹が立つ位に不平等だ。生まれた家の地位や財産、肉体的なハンデを持って生まれてくる奴も居れば、信じられない位に運が良い奴も、同様に運が悪い奴も居る。


 偶に才能が劣っているのなら数倍の努力をすれば良いと言う奴も居るが、時間だけは平等に一日二十四時間だ。それに凡人の長年の努力を軽く追い越すから天才なんだ。結局、この世は持っている奴と持っていない奴に分かれる。その二つの間には越えられない壁が存在した。


 そして、俺も持っていない側だ。何せ俺は下級魔族。中級や上級の連中には道具としか思われていない。馬鹿だの愚図だのルルの奴を見下している位には力が有るが、結局は下級の中で優秀だって話。人間共の負の念を吸収して力を付けても、元から上の連中はその間に更に力を付けるだけだ。



「……任務? 俺に何を任せようって言うんだよ、ビリワック様?」


 だから最初にその話を持ちかけられても猜疑心しか湧かない。何せビリワック・ゴートマンは魔王様の側近であるあの女の側近。俺達下級魔族を道具とすら扱っていない奴の命令を伝えに来たと言われて素直に喜ぶ馬鹿は居ない。


「やったな、兄ィ! 最高幹部からの勅命だなんて、オイラ、兄ィの弟分として鼻が高いぜ!」


「……少し黙ってろ、チョーサー」


 但し、素直に喜ぶ物凄い馬鹿は居た。今にも飛び跳ねてしまいそうな喜び様に少し情けなくなる。此奴と同じレベルと勘違いされるのが不安で、少しだけ縁を切りたくなった。


「あの方の(メェ)はタンドゥール遺跡の封印を解いて来る事。そして、これは試験でも有る。生まれ持った力は兎も角、貴方の狡猾さをあの方は評価しています。上手く行けば中級への昇進と同時に力を与えると仰っていましたよ」


 だが、ビリワックは一切動じず、チョーサーが居ないかの様に扱う。どうせ相手する価値も無いと思っているんだろう。腹が立つが有り難いとも思った。


「……そうっすか」


「では、必要な物を幾つかと……何か困った時はこれを」


 ビリワックから封印解除に必要なナスの涙や必要物資を受け取り、最後に一枚の紙を手渡される。正直言って信用はしていないが、命じられた以上は従うしか道は無い。裏切り者にされて魔族やモンスターまで敵に回すのは勘弁だからな。




「ああ、それともう一つ。イエロアには裏切り者が来ているらしいですが、貴方如きが勝てる相手では無いので相手をしなくて宜しいですよ」


 最後に投げ掛けられた言葉に、余計なお世話だと叫びたくなるのを堪える。結局、此奴も主同様に俺達下級魔族を見下しているんだ。……もしかしたら成功するかどうかを賭けて遊んでいるのかも知れない。その場合、駒扱いって事だ。


(はっ! 道具扱いに昇格ってか? ふざけやがって)


 確信に至る証拠は無いが、あの女の事を知っている俺は確信していた。俺に向けていた路傍の石ころを見る目、あれだけは絶対に忘れない。屈辱と共に心に刻んでいた。


「……上等だ。利用しようってんならされてやる。だが、見てろ。何時の日かその喉笛に食らいついてやる」



 例え誰だとしても、俺は俺を侮る奴を許さねぇ。熱く燃える野心を胸に秘め、今は、今だけは従う。このまま使い捨てにされる道具のままではいないと誓いながら……。



(……流されるな。俺は魔族、彼奴は人間。相容れない存在だって忘れるなよ、俺)


 遺跡に向かう任務を受けたは良いが、問題は遺跡に関する情報だ。だから考古学者を騙し、封印を解いたらその場で正体を明かして殺す……その筈だったんだ。


「なあ、兄ィ。先生って良い奴だな。話してて楽しいぜ」


「……そうだな」



 遺跡の中は危険だらけでハラハラの連続で、楽しくなかったと言えば嘘になる。どうせ利用する相手程度の認識だったのに、助けて助けられて語り合って、俺とした事が情が移っちまったんだ。チョーサーも同じで、始末するって予定を覚えているのか覚えていないのか、先生と見る見る内に仲良くなっていた。後が辛いのにな。


 だが、それじゃあ駄目だ。今回見逃せば次に響く。だから封印を解いた時、俺は先生を殺す気だった。せめて苦しまない死に方で、俺が自分を利用していたなんて気が付く暇も与えずに。



「おや、この様な所で同胞と会うとはな。お主、名は? 拙者の名は……」


「……知ってるぜ。楽土丸……鎌鼬 楽土丸だろ? 此処で会ったが百年目だな、裏切り者がぁ!!」


 なのに、なのにどうして覚悟を決めた途端に横槍が入る? 鼬の耳と尻尾を持つ十歳そこそこの武者甲冑の餓鬼。だが、その腰に差している筈の刀が無い。のん気な顔で俺に近付いて来る姿に敵意は一切感じない。


(自分の立場を分かってねぇのか……俺を敵に値しないって思ってやがるのか。……いや、既に刺客が放たれているんだ。俺を舐めてるって事だよなぁ!)


 どうせ先生の始末は任務のついでだ、後回しで良い。目の前に敵が居て、俺を侮って隙を晒していて、お前には無理だと馬鹿にされたからと戦わないなんて無能を認めるのと同じだ。それだけは絶対に認めてたまるか。


「俺を…俺を舐めるんじゃねぇ!」


「……来るか。例え裏切り者の誹りを受けても同胞とは戦いたくないので御座るがな……」


 俺の腕に黄色の鱗が浮き出し、目が人の物から爬虫類の物に変わる。ズボンを突き破って出て来た尻尾が床を叩く中、一瞬だけ先生を見る。


「へっへっへっ! まんまと騙されたな、先生よぉ。見ての通り、俺は魔族だ。見事に利用されてくれたもんだぜ。もう用済みだ、興味もねぇ」


 逃げろ、とは言わない。それだけは絶対に言ったら駄目だ。だが、別に何処かに逃げたとしても追い掛ける必要も無いから追わない。好きな所に行けば良いさ。


「うん? 彼の御仁を逃がしたいみたいだが、それなら逃げろって言わないと逃げないかもしれないで御座るよ?」


 此奴は俺の事を馬鹿にしているのか、と思う。まるで俺の心を見透かしたみたいに見当違いの事を言いやがって。殺す必要が無いから殺さないだけ……それだけだ。


「……何の事だ?」


「いや、どう判断しても……あっ! 立場や矜持からして言えなかったか。……これは申し訳無い。だが、安心せよ。拙者、弱き者を一々狙いはせぬし、お主を倒しても義理として外に送り届けると約束しよう!」


「だから、何の事だって言ってるんだよっ!」


 激昂と共に飛び掛かる。爪で肌が露出した部分を狙い、奥の手を使う隙を窺っていた。


「糞っ! なんで当たらねぇっ! どうして、どうしてだっ!」


 何故だ何故だと心の中で何度も叫ぶ。格上の相手に挑み、一向に傷一つ付けられないにも関わらず、何故か安堵している自分に気が付いていた。絶対に有り得ない事だ。絶対に有り得たらならない事だ。


(これじゃあまるで、既に負けを認めた上で、あの人間が無事に帰れるのが嬉しいみてぇじゃねえかっ!)


 最早防御や回避する事を考えず、鎧に覆われた部分にさえ攻撃を仕掛ける。頑強な造りの鎧を引っ掻いた爪の先が割れ、勢い余って前のめりに転ぶ。余りにも無様で間抜けな姿を晒す中、背後から溜め息が聞こえた。俺の姿を見て溜め息を吐いたのだと悟った瞬間、更に頭に血が上る。


「おい、いい加減に……」


「わぁああああああああああああっ!?」


「先生っ!?」


 怒りの言葉は悲鳴にかき消され、思わず楽土丸から目を離してまで向けた視線の先には楽土丸が入って来た穴からゾロゾロと現れたモンスターの群れ。それが、まるで砂糖に群がる蟻の様に先生に殺到する。鋭利な牙を持つ獰猛な鮫の頭とヒレ、青い甲殻に覆われた胴体と両の鋏、ヌルヌルとした粘膜を垂れ流す八本の触手にはデカい吸盤が付いている。シャースタパス、洞窟と繋がっている地底湖に生息するらしいモンスター共だ。


「おや、撒いたと思ったら付いて来ていたか。……それに仲間の血の香りで酷く興奮しているで御座る。むむっ! 早く動かねばあの御仁が……」


「待ってろ、先生っ!」


 どうやら遺跡の一部と地底湖が繋がっていたらしいが、今の俺にはそんな事を呟く楽土丸の声も姿も認識出来なかった。気が付けば体は自然と先生の元に向かい、庇う様に前に飛び出す。続いて唾を飛ばしながら叫んでいた。


「散れっ! 此奴に手を出すんじゃねぇよっ!」


 喉が痛くなる程の声量での命令。シャースタパスは喋れない代わりに行動で返事を行う。触手を振るい、俺の背後の先生に襲い掛かるといった行動でだ。咄嗟に爪で触手を切り裂けば汚らしく濁った紫の血が溢れ出す。シャースタパスの目を見た俺は歯噛みするしかなかった。


「ちっ! 管轄違いも有るが……こりゃ駄目だ。すっかり興奮してやがる」


「あ…あの、ジェフリーさん。管轄とは……?」


「ああっ? んな事も知らないのかよ、先生は。ったく、だったら教えてやる。モンスターと他の動物の違いは魔王様の指揮下に居る魔族に従うかどうかってのは知ってるよな? だが、どうも魔法と同じで相性があってな。能力と管轄が違う場所に生息している奴は従わせるのが難しいんだよっ!」


 その上、シャースタパスの様に一部のモンスターは興奮する事で更に言う事を聞かなくなる。一応俺に攻撃しない程度の事は分かっているが、それ以上は無理らしい。


「あっ! そうでした。言っておく事が有りましたっ!」


「……恨み言か?」


 直ぐ後ろに居るのだから急に大声を出さないで欲しかったが、俺が先生にした事を考えれば仕方が無いだろう。どうせ利用を終えたから殺そうとしたのも分かっている筈。なら、どんな罵声を浴びせられても仕方が無い。爪では対応が追い付かない数に対し、鞭を振るいながらも呟く。冒険の間に築いた物が壊れたとしても悪いのは此方だと分かっていた。



「いえ、違いますって。ジェフリーさん、助けてくれて有り難う御座います」


「……は? いやいやいやっ!? 俺が先生を利用する気だったのは流石に分かっているだろっ!? なんで礼なんか言っているんだ、アンタッ!?」


「え? こうして目的の場所まで行けましたし、こうして今も助けて頂いている。そんな友人にお礼を述べるのは当然でしょう?」


 俺は自分の耳を疑った。友人云々は兎も角として、どれだけお人好しならばそんな結論に達するのか分からない。


(あー、糞っ! これだから人間は嫌なんだよ。ってか、俺も友人ってのを否定しやがれっ! どうして嬉しいと思っているんだよっ!」


 ……正直に認める。此処までの短い冒険を共にした事で俺は先生に友情を感じていた。殺したくないって感情と魔族としての誇りの板挟みになった心が揺れていたんだ。


 シャースタパスの攻撃は更に激しさを増し、今も合計十本以上の触手が俺の真横を通り過ぎて先生へと向かうのを爪と鞭で阻止する。だが、このままではジリ貧だ。何時かは対応が間に合わなくなる。



「ったく、しょうがねぇよなっ! ダチの為だし……出し惜しみは無しで行くぜっ!」


 だから、使う事にした。楽土丸の相手だが、最初から手を出さなくて良いと言われているから無視で構わない。目に魔力を集め、全てのシャースタパスを視界に収める。


「全員石になりやがれぇええええええええええっ!!」


 怒声と共にシャースタパスの動きが止まる。体が小刻みに痙攣し、触手の先から色が変色して行く。いや、違う。色が変わったのではなく、石に変わって行っているんだ。


「はっはーっ! 此処に来るまでの敵は元から石の奴ばっかだが、そうじゃないなら俺に掛かればこんなもんだっ!」


 石になったシャースタパスを足蹴にしながら先生に視線を向ける。もう魔力を使い果たしてヘロヘロだが、弱音を吐くのは格好悪いので誤魔化す。どうやら先生には通用したらしい。心配した様子も無く、後は予想外の事態が起きたからと帰るだけだ。封印は解いたし、水が流れ込む壁の穴を理由にすれば解決だ。……俺はそんな風に安堵していた


「ジェフリーさん、凄いです! ……あれ? 何か聞こえませんか?」


「一体次から次へと何なんだよ」


 世の中、都合の良いタイミングでばかり物事が起きたりはしない。だが、折角最後の部屋の仕掛けを解いたら次は裏切り者とモンスターが続けざまに現れて、それが終わった瞬間にこれだ。けたたましい音と共に人間味の無い声が部屋全体に響いていた。




『侵入者察知! 侵入者察知!』


「ぼ…防衛システムが動き出したんだっ! ジェフリーさん、此処から先の罠は今までとは比べ物になりませんよっ!」


「そんな事はもっと早く言えっ! よし、帰るぞっ! 此処まで来たんだ、文句は言わさねぇ!」


 問答無用とばかりに俺は先生の首筋に一撃を見舞い意識を刈り取る。こうでもしないと行く行かないの押し問答で無駄に時間を使うだけだ。先に進むという選択肢は存在しない。俺の魔族としての本能が告げているんだ。向こうが完全に俺達を排除しに来たってな。


「おい、楽土丸。……勝負はお預けだ。此処は見逃してやる」


「構わん構わん。拙者としてもお主と戦うのは少し嫌だ。何せ種族の差を乗り越えた友情を結びし者達。その関係を引き裂こうとするのは野暮で御座ろうに」


「……けっ!」


 俺が目の前の男に勝てないのは分かっている。だが、心で認めても口で認めてたまるか。先生を担ぐと横を通り過ぎる際に強がりを投げ掛けるが、受け流された上に恥ずかしい事まで言われる始末だ。


(ったく、俺も焼きが回ったな……)


 少し自嘲しながらも不思議と嫌な気はしない。寧ろ心地良いとすら感じながら来た道を戻ろうとして、入り口を塞いでいた壁が向こう側から吹き飛んで破片が頭に激突した。


「兄ィ! 今助けるぞっ! 先生も無事……ああっ! 兄ィが怪我してる!? 誰がやったんだっ! オイラは絶対に其奴を許さないぞっ!」


「いや、お前……何でも無ぇ」


「ああ、それならお主が破壊した壁の……」


「黙ってろ、チビ! つーか空気読めっ!


チョーサーの奴が壁の向こうに取り残されているのを今の今まで忙しくて忘れてしまっていたのは俺だ。だから兄貴分として怪我の理由は言わないし、またしても余計な事を口走りそうになった楽土丸に怒鳴って止めた。


「これはだな……転んだ」


「なーんだ。兄ィ、ちゃんと足元は見ないと駄目だぞ?」


「……そうだな」


 我ながら馬鹿っぽいと思った内容を全て鵜呑みにして、笑いながらこっちに来たチョーサーに言いたい事を飲み込んで進もうとした俺だが、部屋の入り口に存在する見えない壁に激突した。一瞬面くらいながらも手を伸ばし、通路に向かって伸ばす。矢張り見えない壁が存在し、俺の行く手を阻む。爪や鞭で破壊を試みても無駄な中、再び周囲から、それも更に激しい勢いで水が出て来た。


「おいおい、勘弁してくれよ。俺は泳ぎは苦手なんだ」


「オイラは得意だぜ、兄ィ」


 どちらにせよ天井まで水が来たら意味が無い。見れば楽土丸が入って来た壁の穴も同様に見えない壁で塞がれているらしい。


「……少々退いて貰おうか。まあ、カナヅチは仕方無い」


「苦手なだけだ。全然泳げないって事じゃねぇよ、ボケ」


 文句を言いながらも俺は横に退く。少し腹が立つが今の俺よりは楽土丸の方がどうにかする可能性が高い。無理だったら笑えば良いさ。


 無刀のまま、楽土丸は腰を落として抜刀の構え。存在しない柄を握り、不可視の壁を見据える。


「……斬るっ!」


 抜刀、そして納刀。存在しない刀の剣閃が煌めき何かが斬れた音が響く。不可視の壁は不存在の刀によって切断された。


「……さて、どうするか」


「どうにかならねぇのかよ、これは」


 確かに壁は切れたが事態は解決しない。通ろうと足を伸ばした瞬間、再び壁が現れた。このままでは楽土丸が次々に斬ったとしても水が通路を満たす方が早いだろう。絶体絶命だ。


「……いや、一つだけ方法が有るな」


 懐に手を伸ばせばビリワックから渡された紙に手が触れる。魔法陣が描かれた魔力の籠もる紙で、一度だけ安全な場所まで転移する事が出来る。……但し、一人だけだ。一人しか助からないなら、誰が使うべきか悩むまでもない。




「……先生、じゃあな。短い時間だが結構楽しかったぜ」


 俺は迷い無く先生をこの場から転移させた。作ったのがあの女だから不安が残るが、この状況よりは随分とマシだ。光に包まれて消えた先生に別れの言葉を投げ掛け、俺は楽土丸に向き直った。


「頑張れよ、兄ィ。負けた時はオイラも挑むからよ」


 チョーサーを逃がす……そんな選択肢は存在しない。俺と此奴は一蓮托生。俺を置いて助かろうって奴じゃないし、逆も然りだ。




「んじゃ、始めるかっ! 俺はジェフリー・バジリスク。テメェをぶっ殺す男だっ!」


 どうせ死ぬなら、罠だのなんだのじゃなくて殺し合いで死んでこそ魔族だ。一対一、誰の横槍も入れずの一発勝負。魔族の、男の死に様ってのはそう有るべきだ。


「……名乗りを上げられては戦わないのは無礼に当たる。なら、拙者も名乗るとしよう。鎌鼬 楽土丸。不義なる王を王とは認めずに反旗を翻した武士なりっ!」


「「いざ、勝負っ!」」


 少しだけ楽土丸に感謝する。今の彼奴は俺をちゃんと敵として扱っていた。思わず笑みが浮かび、後悔する事は微塵も無い。俺の生涯にやり残しは存在しなかった。






 ただ、敢えて一つだけ有るとしたら……。


(どうせだったら最後まで先生と遺跡を探索したかったぜ……)


 その後で酒を酌み交わすのも悪くない。……思ったよりも未練が有ったらしいな、俺は。まあ、楽しかったから良しとするか……。



 


「ったくっ! 最後の最後で最高の人生だったぜっ!」

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