一時の休息
この話は仮案です。
今後の展開次第ではこの話は没案となります。
それでも良いという方はゆっくりして行ってください。
「起きたかな?」
「……」
目はもう覚めているが、まだ体の怠さがあるため、無視しようとしたが、「悪戯しちゃおうかな?」という言葉を聞いて、仕方なく起きることにした。
「起きるので、悪戯はやめて頂きたいのですが」
「やっぱり起きてた」
「起きてって…ここどこですか?」
「それはね、今の君には教えられないよ」
私の目の前にいる青色の髪の少年はそう言った。丸い球体みたいのが、私と少年を囲って無数に廻っている。中には青色に光っていたり、赤く燃えているものもある。私はこんな場所を見た事もないし、知らない。しかし、何故か懐かしい感じはした。
「ちなみに今の幻想郷は、君にとって危ない場所だよ」
「どんな風に危ないか知りたいから戻らせて」
「戻るの?殺されるかもしれないのに?」
「っ!?」
私は早く幻想郷に戻りたいと思ったが、少年の言葉を聞いて紫が言った言葉を思い出していた。
「今 な ら 雪 を 殺 せ る わ ね」
殺すつもりなら、何故あの時に助けたのか。助けなければ、私はいずれ捕まり、殺されていたかもしれないのに。そもそも『本当に』殺されるかは知らないけど。
「どうするの?戻るの?躊躇ってるうちは戻らない方がいいと思うけども。こちらとしても幻想郷の【君】に死んでもらうのは困るからね」
「君呼ばわりは辞めてほしいのですが…」
「そうだね、名前あるよね。確か、雪だっけ?」
「そうですって、何で名前知ってるのですか?」
少年は何か考える素振りをしたあと…
「これだけ教えてあげる。僕の名前は零。世界の管理を任されてる神様だよ。」
「神様…?」
「そう、神様。」
こんな少年が神様とは。しかも仕事を任されたということは、この少年より上の神様が居るってことかな?といったことを考えていると…
「僕より上の神様は居ないよ。」
「えっ?」
「僕達神様は3人居て、一人ずつ何をするか決めてるんだよね」
「3人ということは、他の2人は何処にいるのですか?」
「他の2人は、今は仕事してるから手を離せないんだよね」
「そう…ですか…」
「でっ、どうする?幻想郷に戻るの?僕には今君を失う訳には…」
「戻ります」
私はそこで覚悟を決めた。例え今の幻想郷が私にとって危ない場所だとしても、幻想郷で私に力をくれた人達に感謝の気持ちを返さないといけない。そんな気がしてならなかった。
「仕方ないなぁ。幻想郷へと繋がっている扉は用意したから」
零の言った通り、扉があった。
「あっ、このネックレスを渡しておくから、危なくなったらそれを握って僕の名前を呼んでみて」
「有難う御座います」
「くれぐれも無茶をしないように」
「分かりました。行ってきます」
(幻想郷に着いたら紫…いや、霊夢に会いに行こう)
そうして私は目の前の扉を思いっ切り開けた。
お久しぶりです。
失踪しそうになったのに仮案のモノしか出せなくて本当に申し訳ありません…
次回の話はまだ考えてませんが、できるだけ早く投稿できるようにします。