博麗神社
とある神社…
「今後こそ勝ってみせるぜ‼」
「受けて立つわ‼」
二人の少女が、言葉を交わした後、距離をとる。
「先手必勝のマスパースパーク‼」
そう言葉を放った瞬間、もう一人の少女が人の気配に気付く。
「っ⁉そこの人〜今すぐ避けて‼」
話遡り、雪は博麗神社を訪れていた。
「ここが博麗神社かぁ…」
紫から貰った血を飲んでから二日後、私は紫の力を使えるようになった。
「まだまだ紫みたいに使いこなせないけど、最初の頃と比べて使えるようになったと思う…」
それもそのはず、私が紫の血を飲んで、紫の力を使えるようになったのはいいものの、最初は、紫の能力を使おうとしてもスキマを出すことすらできなかった。
できたとしても数秒しか維持ができず、さらに、スキマの中に入って閉じ込められ外に出られず、紫に何度も助けてもらっていたからである。
「練習しないといけないなぁ…他の人の能力も、今後、私の能力でコピーし、使えるようにしないといけないって紫に言われたし…」
考え事をしながら歩いていると…
「先手必勝のマスパースパーク‼」
「そこの人〜今すぐ避けて!!」
「えっ…?」
私は考え事をしていた事もあり、避けれるはずがなかった。
少女はマスパースパークを喰らい、後方へ吹っ飛ばされた。
「もう、魔理沙は…スペルカードを使うときは周りに気を遣いなさいと何度も言ったでしょ?」
「近くに人が居るとは思わないのぜ。」
「取り敢えず運ぶわよ。」
私の意識はそこで途絶えた。
「雪…お前は絶対に…‼」
「ん、お兄ちゃん今何か言った?」
「何でもない…」
そこで私は目が覚めた。
懐かしい夢をみたような気がする。
「体の方は大丈夫かしら?」
声をかけられた方を見ると、巫女服の少女が立っていた。
「巫女服…ということは貴方が博麗 霊夢さんですか?」
「そうよ。あと私の名前を呼ぶ時は呼び捨てでいいわ。」
「分かりました、霊夢さん。話は変わりますが…」
「大丈夫かなのぜ?」
私の言葉を遮るように、箒を持った少女が勢いよく部屋に入ってくる。
「大丈夫ですよ。」
「よかった…」
「あの…誰ですか…?」
「私の名前は霧雨 魔理沙だぜ。呼び捨てで構わないんだぜ。それにしても私のスペルカードを喰らっても大丈夫な人間なんて初めてなんだぜ。」
「私…吸血鬼ですよ…?」
「えっ…!?」
霊夢の方はこの事を知っていたかのように冷静だったが、魔理沙の方は驚きのあまり口が開きっぱなしである。
そこで霊夢が魔理沙を連れて隣の部屋に行った。
数分後…隣の部屋から戻ってきた魔理沙が
「一通り霊夢から話は聞いたんだぜ。雪もいろいろ大変だったんだなのぜ。」
「いったい、隣の部屋で何の話をしたのですか?」
「紫からの聞いた話を全てを言ったわ。」
「紫さん、来たのですか?」
「そうよ。そこで雪の能力やあちらの世界で何が起こったかなど、紫から教えられたわ。」
「そうですか…」
そこで霊夢から手を差し伸べられた。
「吸血するなら早くしなさいよ。」
「いいのですか?」
「私の力を得るために来たのでしょう?」
「そうですね。」
私はそう返事を返し、霊夢から吸血した。
吸血後…
「ありがとうございました。」
「大丈夫なんだぜ。」
私は霊夢から吸血した際に、魔理沙からも吸血をした。
「私達の力を使えるようになるまで練習していったら?」
「そうですね。紫さんの能力も練習したいので…」
「そうだったら弾幕ごっこがオススメだぜ。」
「弾幕ごっこですか…」
弾幕ごっこは紫と能力に慣れるついでにしていたが、能力に集中するあまり、弾幕が疎かになっているため、紫からよく指摘をされていた。
「慣れるより、慣れろってことですね。」
私はそう呟き覚悟を決めた。
「怪我しない程度にやるのぜ。」
「お手柔らかにお願いします。」
そして二人の少女による弾幕ごっこが始まった。
前回の振り返りが欲しい方が居たら、前書きに書きます。
話は変わりますが、投稿が遅れてしまい申し訳御座いません‼次もこれぐらいの投稿になリますのでご了承ください。必ず失踪はしませんので
誤字とかありましたら指摘してくださると、助かります。