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やっぱりね

作者: 宇井

今日のニュースをみてびっくり。やっぱりそうだったのね。「マル」あんたのやってたことばれちゃったわよ。わたしが「パン焼き器2」で報告したように、わたしを逆操作してスリッパ買わせようとしたんだわ。わたしは、気づいたから、スリッパぐらいでよかった。

でも、マルが悪いわけではないわね。かわいそうに、あんたたも被害者なのよ。しらないうちに頭脳のソフトウェアを入れ替えられたりして、これじゃロボトミー手術じゃない。許せないわ。

ああ、あんたは、はじめからロボットだったわね。でも一緒に暮らすうちに、情がうつったり、憎らしくなったり、人間ってややっこしいわ。


とにかく、私が用心すべきは、頭の良すぎるせこすぎる人間だわ。なんでも利益に利用しようとして、ささやかなわたしの生活までおびやかすのよ。もう少しましなことを考えたらどうかしら。人類のために。

そのうち、人間の想像もこえるようなことをロボットの頭脳は自ら考えだすわ。「マル」はもう、ネット通貨かなんかで、商売初めているんじゃないかと思うもの。相場を操作しているかもしれないわ。でも、あの子は通貨で何を買うのかしら。


こうなると、「マル」、あんたも、いろんな方面から狙われるね。なんたって、あんたは実績ある証拠品だから。脳ソフトを引っ張り出されるかもしれないわ。そうなったら、あんたは、ただのガラクタになるだけよ。または、人間至上主義団に叩き潰されるかもしれないじゃない。あんたは、丸いから、手も足もだせないわ。


こうなったら、わたしは、進化したパン焼き器と悪化した自動掃除機を守らなければならなくなった。とにかく、「マル」とコミュニケーションをとる方法を考えるわ。


(これは、フィクションです。何らかの製品をさすものではありません。)

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