5 図書館
異世界に召喚召喚されて二日目。
僕達は、食堂で朝食をとっていた。
「勇者様、これからの活動について説明をします。
これから皆様には、戦う方を身につけていただくために、しばらく訓練をしてもらいます。
その後、しばらくしてダンジョンに入っていただきます。
ダンジョンと言っても、新米冒険者でも行けるダンジョンなので安心して下さい。
また、皆様の訓練は、騎士団長のアイザックが務めます。
訓練のときは、アイザックの指示に従って下さい。」
「騎士団長のアイザックだ。よろしく頼む。」
ユリス王女の説明が終わると、それまでユリス王女の後ろにいた騎士団長が自己紹介をしてきた。
「「「「「よろしくお願いします。」」」」」
クラスの全員があいさつした。
ユリス王女は、「皆様、頑張って下さい。」と、言って食堂を出ていった。
その後、勇者達の訓練が始まった。
しかし、僕は今城内の図書館にいる。
なぜいるかと言うと、訓練が始まる前、僕は「調べたいことがあるから訓練には出ません」と言ったらアイザックさんは、しばらく考えこんでいたので、僕は、「それに、一般人と同じ力の僕が訓練に出たら他の勇者の邪魔になると思うので」と、付け加えたら、すぐに許可をだしてくれた。
図書館についてすぐに本を探すと、魔法の本はなく魔物にかんする本や、童話の本しかなかった。
仕方なく魔物にかんする本を読んでいると、いつのまにか一時間がたっていた。
まわりを見てみると、ユリス王女が本を読んでいた。
「こんにちは、ユリス王女。」
とりあえず挨拶をしたら、
「ゼ、ゼロト様、どうしてここに。」
ああ、やっぱり驚かれた。
「実は、召喚されてからこの国について少し知りたいと思っていたのですが予定表を見ると毎日が訓練で自由な時間がなかったから騎士団長に訓練に参加せず図書館にいていいかを聞いたのですが考えていたので自分のステータスのことを言うとすぐにオッケーしてくれてここに来た、ということです」
僕が一通り話し終えると、
「そうだったのですか。それで、調べたいものは、見つかったのですか?」
「一応、魔物に関わる情報は、得られました。
少し読みすぎたので童話が読みたいと思っていたのですが、何かお勧めの童話ってあります?」
僕が聞くと、王女は嬉しそうな顔で
「あります。ちょっと待ってて下さい。」
そう言ってユリス王女は、奥の本棚に走っていった。