18 蘇生の力
「⋯⋯⋯すごいね、ゼロト君⋯⋯⋯」
「⋯⋯⋯これは、すごいなんてものじゃありません」
エミは、ふるえながら驚いている。
「そんなにやばいのか?」
「そもそもスキルに【蘇生】があるだけでやばいんです」
「なぜだ?」
「死んだ人を何度も生き返らせる魔法を誰でも使えるとしたら、どうなると思いますか?」
「どうなるんだ?」
「人が増えていき、国が増え、たくさんの戦争がおきます」
「なるほどね、そうなったら自然が崩壊していずれ世界が崩壊するってわけか」
「はい、なので【蘇生】に関することは図書館の奥に入れていたはずです、なのになぜ?」
「ゼロト君⋯⋯⋯、もしかして⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「あぁ」
「?どうしたんですか?」
エミの頭には『?』がたくさん飛んで見えるのは気のせいか?
「多分、その図書館に俺入ったぞ。」
「えっ」
「ついでに言うと、【蘇生】に関する本も見たぞ」
「ええっ」
エミはさらに驚いた。
そりゃそうだ。たまたま見つけて読んだのがしまわれたほんなのだから。
「まぁ、その話はまた今度するとして、称号と加護についてみてみよか。」
「そうだね」
「はぁ~、【蘇生】については今度聞かせてもらいます」