17 チートスキル
(いつの間に高くなった!?)
ステータスを見て俺は驚いた。先ほど見たときよりも10倍のステータスになっていたからだ。
「ゼロト君すごいね。レベル1のときはとても低かったのに、今は私よりも高いね。これじゃ、私なんて足手まといになっちゃうね」
「なに言ってんだ、知音が足手まといになることはまずない。それに、いくら強くても俺一人じゃできないことも、知音とエミがいればできるようになるんだ。だから知音は足手まといなんかじゃないからな」
「ありがとうゼロト君、私、ゼロト君のそういうところが大好きだよ」
「お、おう」
照れてしまった。いくらなんでも今の大好きは、不意打ちだろ。
「そ、そういえばステータスに新しく【嫁】という欄がでてきたな」
二人はそれを見てとても喜んでいる。
同時に、二人の周囲の温度はどんどん下がっていっているのがわかる。
「どうして【嫁】の欄にアルダナ様の名が乗っているんですかゼロ様?」
「ゼロト君はアルダナさんのことが好きなの?」
二人の視線が怖い。
「いや俺は全く知らない。エミ、本当は何か知っているだろう?」
「ばれましたか。」
「とりあえず、どうして【嫁】の欄にアルダナの名前が乗っていたのか教えてくれないか?」
「ゼロ様は、この場所に転移される前、アルダナ様にキスされたの覚えてますか?」
「ああ」
「神が結婚する方法は二つあります。一つは異性同士が愛を誓いあうこと。もう一つは、女神のきすがファーストキスであることです。」
「それじゃあ⋯⋯⋯」
「はい、アルダナ様にとってゼロ様は、初めての相手だったということです。それに、アルダナ様はゼロ様に恋をしていると思います」
「俺に?」
「はい、でないと結婚できませなから」
「そうか」
「ゼロト君、ハーレム作っちゃうか」
「ハーレムかどうかは知らないが、俺の事が好きと言ってくれるやつには全力で答えるまでだ」
「ゼロト君カッコイイ。ますます惚れてしまう」
「ありがとよ」
知音がとても可愛かった。このままでは正気を保っていることはできなさそうだ。話を変えよう。
「それにしても、スキルとかどうやったら効果がわかるんだ?」
「その文字にふれたらわかりますよ」
言われた通りにやったら説明が出てきた。
炎魔法⋯⋯炎の魔法、Lvが上がると威力が強くなる
水魔法⋯⋯水の魔法、Lvが上がると威力が強くなる
風魔法⋯⋯風の魔法、Lvが上がると威力が強くなる
光魔法⋯⋯光の魔法、Lvが上がると威力が強くなる
闇魔法⋯⋯闇の魔法、Lvが上がると威力が強くなる
回復魔法⋯⋯回復の魔法、Lvが上がると威力が強くなる
鑑定⋯⋯相手のステータスを見ることができる
偽装⋯⋯自身のステータスを偽装することができる
剣術⋯⋯剣を使う能力、Lvが上がると器用になっていく
拳術⋯⋯拳を使う能力、Lvが上がると器用になっていく
槍術⋯⋯槍を使う能力、Lvが上がると器用になっていく
武術⋯⋯武道を使う能力、Lvが上がると器用になっていく
種族用語認識⋯⋯種族別の用語・言語を理解することができる
錬成⋯⋯物を作る能力、Lvが上がると作る物質が上がる
学習⋯⋯物覚えがよくなる、スキルなどを覚える事ができる、
能力略奪⋯⋯殺した魔物、人からスキルを一つ奪うことができる
能力模倣⋯⋯見たスキル、動きを完璧に使うことができる
転移⋯⋯行ったことのある場所に転移できる、しかし、この世界のみ
蘇生⋯⋯死んだものを生き返らせる事ができる
スキルだけで、俺と知音とエミは唖然としてしまった。