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第2章 夜

夜、あたしはカレと連絡をとることができる。

ほとんどが情緒不安定のとき。


それでもカレは、あたしを安心させてくれる。

カレがドイツに帰って



あたしは、淋しかった。



でも



カレは約束を守ってくれた。



結構毎日、連絡とってくれていた。



チャットで文字を交換しあう。



時差は8時間。日本が午前0時なら、ドイツは午後4時。



あたしが寝る頃、



カレは仕事中。



カレが寝る頃、



あたしは寝てる。





カレは仕事が忙しいヒト。



昨日、あたしは悪夢を見た。



夜、悪夢をみるときは



薬(睡眠導入剤)が合わないときか



トラウマを思い出してしまった時。





あたしは今朝4時ごろ、



飛び起きてオンライン。



パソコンをつけて、チャットでカレに声をかける。



「いる? そこにいる?」



英語で文字を打つ。



昨日は日曜日だった。



カレは、いつもは仕事だけど、その日は久々の休みだった。




涙が止まらなくて恐かった。




しばらくすると返事がきた。




《いるよ。どうしたの?》




「恐い夢見た。どうしたらいいか分からない。涙が出るよ・・・・・・」




カレも一緒に動揺するかな?



なんて思った。



カレは



《僕の声聞く? 安心するかも》



と言ってくれた。



「うん・・・・・・」



あたしは泣きながら、カレと話すことにした。




カレは



あたしが何を思い出したか、今回は詳しく聞かなかった。



それどころか



10月に行ったお祭りの写真を見せて、楽しいことを



あたしの頭の中に入れてくれた。



恐いものを



退治してくれた。




それでも時々、恐くなった。



あたしは



「なんか・・・恐いもの、、思い出してきた」



と言った。



するとカレは



《一緒に花火見たこと思い出して。僕は楽しかったよ》



と言ってくれた。





あたしもだよ。。。



あたしも、ほんとに



楽しかった。



どんな場所に行っても



どんなことをしても



花火を見たこと



初めて男のヒトと2人で見に行ったから



あたしはしっかり覚えてる。





しばらく話していたら



眠くなってきた。



あたしは webcam で



自分の映像を見せた。



「新しい服買ったんだ」



と言って、見せた。



《かわいいね》



とカレは言ってくれた。



「いつも行くお店の店員さんと仲良くなって、対人恐怖症のあたしとでも

上手に話してくれるし、コーディネートしてくれるの♪」



とあたし。



いつも服を買って見せられるほど


お金持ちじゃないけど



あなたに何か


何かをしたい。



いつもあなたが 


何かをして


あたしを安心してくれるから。




あれこれ話していると


時間は あっという間に過ぎて


お互い眠くなった。




あたしは寝顔を見せながら



カレと話した。



「あなたが近くにいるみたいで嬉しい」



あたしが言うと、カレも



《僕もだよ》



と言ってくれた。




寝息、聞こえちゃったかも・・・。




あたしは昼は昼で、ゆううつ。



夜もゆううつ。




だけど、夜、カレと連絡とれるときは



とても幸せ♪




お互いにオヤスミを言って



ぐっすり眠ることができた。




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