朝
あれ、あたし、生きてる・・・!?
「なんでお酒飲んだのか」
とかなんとか。
両親がどたばた部屋に入って来て騒いでいた。
あたしは、寝たふりしていたのか
本当にどこか遠くへ行っちゃいそうだったのか。
それすら分からず
薄ら笑い。
昔もよくこんなことあったっけ?
中学の頃から自殺未遂したり、お酒飲んだりして
泣けないあたしは
1人部屋にこもり、鍵をかけ
この世から旅立とうとした。
お父さんが
「もうやめろ!」
って言って
お母さんが声を上げて
「私のせいね」
と泣いた。
あれから何年?
高校も卒業したけど、あたしはフリーターのまま。
自分をうまく表現できず、もがいてる。
人とケンカしたら言い返せなくて
音楽にぶつけた。
悔しさ、憎しみ、そして失恋した時はその男への愛情・・・。
ただ、自分の愛し方は今まで学んだことがなかった。
昨日の夜はね、ライブの打ち上げの飲み会とは違うんだ。
いじめに耐えられなくなって死のうって決めた。
携帯で泣きながら文章をみんなに送った。
「今から死ぬ。ごめん」
携帯が鳴ってた。
その音が段々遠くにいってた。
涙が溢れた。
苦しくなると
実感がわいてきた。
・・・・・・あたし、今度こそ本当に死ぬんだなぁ・・・・・・
あたしが死んで、この先ずーっとみんなが
あたしを傷つけた人が
何年経っても
「あいつ、死んだんだ」
「自分のせいかも」
って
罪悪感とかさ
反省とかしてくれたら
それでいい
バンプ・オブ・チキンの "K" という歌をガンガン流して
泣き声をもみ消した。
あたしも
あたしにも
クロネコがいるよ
すぐとなりに。
そのクロネコはKといって
あの歌と同じ歌詞で
似てる性格なんだ
今、あたしのKは
背中であたしの涙を感じてる
ねこは
水が苦手って言うのに
我慢して
背中を貸してくれてるんだ
おやすみ、あたしのK。。。。。
こんな飼い主でごめんね
「なんでお酒飲んだのか」
とかなんとか。
両親がどたばた部屋に入って来て騒いでいた。
あたしは、寝たふりしていたのか
本当にどこか遠くへ行っちゃいそうだったのか。
それすら分からず
薄ら笑い・・・・・・