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Schizophrenie

病室

作者: 裕弼

黒い朝 おはよう

白い壁 冷たく

紅い糸 つながる

君の腕 細くて


白い朝 さよなら

細い眼が 開かず

長い夜 終わらない

僕は唯 涙を


細かい波が 一つの線に

細い指先 触れられない

手を伸ばして 届く距離なのに

永遠に君に会えない


涙を枯らし 喉を枯らし

聞き覚えてる あの歌が消えて


暗い朝 おはよう

白い壁 冷たく

紅い糸 つながる

君の腕 細くて


白い朝 さよなら

開く口 閉じない

長い針 進まない

僕は唯 


小さな山が 崩されて

細い傷口 触れられない

手を伸ばして 届く距離なのに

永遠に君に会えない


涙を枯らし 喉を枯らし

聞き覚えてる あの歌が消えて


すべてきえる

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― 新着の感想 ―
[良い点] 淡々としたリズムの中に大切な人を失った悲しみが刻まれていて、胸に迫るものがありました。 悲しみを噛みしめながら、言葉に託されたご様子が窺えました。 悲しみだけでなく、命とは、と雄弁に語られ…
[一言] 超泣けました!! 色でイメージが出来て、彼女の(女の子かな?)細い指先を思って泣いてしまいました。簡素な文体が余計に切なく感じさせてくれました。
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