空しい未来の断片
――馴れ馴れしい人狼の女が気に食わない。なんでもするなどと言ったから、犬のように犯した。
その目が気に食わなかったから、そいつの親の似せ絵の上にしゃがませて、犬のように小便をさせた。
散々ゴネたが、妙に大事にしている様子の首輪を引きちぎると脅したら泣く泣く従った。
畜生の考えることは分からない……。
――魔族の宰相とやらが意味不明な説教をしてきたから、引っぱたいてやった。
殺されるものかと思ったが、こいつも何故か泣く。
泣き声が癇に障ったからもう一度殴ろうとしたら、陰気な狐女が止めに入ったので、並べて犯してやった。
こいつらは人間モドキのクセに感度だけはいいから、それが興奮を誘った。
僕も畜生の仲間入りをしたようだ。
――ダークエルフの女は、思い出したかのように僕のところに来る。
何も言わずに僕の隣に座ってきて、阿呆のように抱かれる。
反応がなくてつまらないから、肛門に指を突っ込んでやったら悲鳴を上げた。
そんな目に遭っても、何故かまた来る。こいつは馬鹿なのだ。
学習能力がないのは惨めなものだ。同情する価値もないだろうが。
――鳥女は、ぎゃあぎゃあ五月蝿い。
人狼以上に馴れ馴れしく、不愉快極まりない。
何度犯してやっても、正気に戻れと騒ぐ。
だからこいつも他の奴らと同じように、気を失うまで犯すことにしている。
犯した数だけ羽を引っこ抜いてやっているのに、いつ気がつくだろうか。
――それこそ本当に白痴じみた、体だけ成長した、頭は童女のような。
艶こそあれど老女のような、白い髪の女がいる。
こいつは他の誰よりも陰気だった。
この女の真っ赤な目を見ると心がざわつくので、目隠しをしてから抱くのが習慣になった。
腰を叩きつけてやると、そのうち知らない女の名前を呼びながら謝るものだったが、それが妙に頭にくるので、誰よりも屈辱的な犯し方をしてやることにしている。
最近、月のものが来なくなったと呟いたが、僕の知ったことではない。
悪魔が人の子を孕むはずもない。どうせこいつは、僕に抱かれるように他の魔族に玩具にされていることだろう。
折角だから生まれる前に絞めてしまえ、と親切にも教えてやったら、こいつも他の奴らのように、陰気に泣いた。
気に食わないから、また犯した。
――怪物ども。こいつらは皆、狂っている。
……ああ、恐ろしい。
これは、ありうる未来の可能性の一つです。




