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シル・ストア~第1部 風の通り道  作者:
第1章 巡礼道での出会い

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閑話01_茸を巡る一幕

第0部の方に載せようかと思ったけれど

この話には佳澄は一切出てこないのでこっちにしました。


名物の茸鍋とパンで一般の巡礼者は満腹になりますがジーンやムード達異能者は人の倍以上食べるのでその他に茸と肉と野菜の包み焼や川魚の塩焼き、新鮮サラダにデザートとして木の実のタルトなどを食べてます。

茸鍋だけなら銅貨数枚。パンは鍋とセットでお代わり自由

パン1個で握りこぶし二つ分なので結構大きい。

ジーン達は一人で3,4個食べますが、具たくさんのスープ(茸鍋)があるので一般人は1個で十分・・・

「はい、おまちどう」

手に持った皿をお客の前に並べ、カートに乗ったアツアツの鍋からスープを注ぐ。

「名物茸鍋だよ。召し上がれ。」

待ってましたの声と共にスプーンが動く。

美味い美味いと声が上がる横で、従業員たちがテーブルにパンの入った籠を置いていく。

「さーて、ご注目、耳だけこっちに向けとくれ。」

女将が店の真ん中に立った。


「今日の鍋は花笠茸に、八目茸、笹の茸にオーク肉と当店自慢の野菜だよ。」

ここで女将は表情を改める。

「聞いていると思うけど、茸には毒があるものが多い。

家で出すのはちゃんと毒を持たない様に育ててさらに毒が無いことを確認したものだけ。

安心して食べておくれ。」


「さて、ここからが本番だ。

これから行くもの帰るもの、森の中を歩くでしょう。

で、絶対にやって欲しくないのが茸狩りだよ。」

そう言って周囲の客を見回す。

「街道沿いに沢山の茸を見掛けるだろう。

でもそれ、全部毒茸だから手を出したら駄目だよ。」

えーっと不満の声が上がる。

「当たり前だろ。あの道は私達も使うんだ。

食べられる茸があったら収穫して食べてしまうよ。」

それもそうかと納得する声が上がる。

「大体食べられる茸は食べたくないから見つからない様に隠れているんだよ。

慣れないものが探しても見つからないよ。」

そうなんだと頷く声に疑問の声が混ざる。

「時々収穫している人を見掛けるって、確かに偶に収穫するよ。」

じゃあなんでという声に女将は答える。

「何でも屋が収穫するのは食べる為じゃない。

一つは誤って食べる被害の防止。

これは今食べている花笠茸とかだね。

街道にある花笠茸は皆毒持ちだから絶対食べない様に!」

女将は特に強調する。

「毎年何人も花笠茸食べて中毒になって駆け込んでくるんだから本当に絶対食べないでおくれ。

で、もう一つは狩りに使う毒の調達。

畑を狙う害獣対策の毒餌に使う奴だよ。」

成程と頷く顔が増えた。

女将が首を横に振りながら言葉を続ける。

「中には食べる為の収穫もあるけど・・・

街道沿いの茸の毒抜きは最低でも1週間は掛かる。

手間暇も半端じゃない。

知識も技術もない素人が手を出して良いもんじゃない。」

なんでそんなものを食べるんだと言う声に女将が首を振りながら答える。

「儀式用かな。後、毒を弱めて免疫を付ける為。

大体毒抜きした茸はうま味も一緒に逃げるから美味しくないものが殆どだよ。」

どっと笑い声が漏れる。

「ま、名人芸でうま味もそのままに毒だけ抜く奴もいるけど、そんな人は滅多にいないから。

絶対真似しない様に!」


「次はお願いだけど、村の裏手に茸の栽培場があるけど絶対近付かない様に!」

なんで?という声に女将は声を潜めた。

「前にね。うちで栽培している茸を盗んだ盗賊が居たんだ。」

シーンと女将に注目が集まる。

「そいつらが売ろうとした茸は全部毒持ちで逮捕されたよ。」

え?何でという声に女将が首を振る。

「私達はちゃんと世話して茸達に信頼されているから良いんだけどそうじゃない相手には警戒して毒を出すんだよ。」

何それという声に重々しく女将が話を続ける。

「ハーレンの茸を甘く見ちゃ駄目だよ。

ちゃんと相手を見ている。

知らない人が近付くと毒を撒く茸もある。

柵の中には絶対に入らないようお願いね。」

見学したいなら大人しい茸のところに案内するから役場に行ってねと女将は厨房に引っ込んだ。

閲覧、有難うございます。


女将は客に必ずこの注意を伝えてます。

料理に使った茸は全部野生は毒茸です。


トライオッド周辺でも昔は茸の栽培をしていたけれど、大災害で育てていた人達が居なくなったので食用茸は貴重品でした。

ジーンからキノコ栽培の知識が伝わってやっと普通に食べられるようになりました。



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