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シル・ストア~第1部 風の通り道  作者:
第2章 北の辺境民

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18/21

01_山の水盤の先

山の水盤の先、風の谷を抜ける。

石碑に答えを告げ、神殿の東屋に向かえ。

光の紋章より、古き里に入る。

~~~北方民に伝わる謎掛け唄~~~



ラサ山山頂の火口湖の畔で3人は昼休憩に入った。

標高3,000m級の山で空気密度はかなり低い。

この状態ではまともな調理が出来ないのでお湯だけ沸かしてお茶を飲んでいる。

食事は事前に収納に入れておいたサンドイッチだ。

「猪肉のカツサンド、脂かのっていて旨いな。」

カツサンドばかり食べるムードにレノンは野菜サンドを渡す。

「野菜も食べる!」

分かった分かったと手を振るムードの横でジーンはカップからお茶を飲んでいた。

「うーーん、今一・・・気圧の関係で沸点が下がっているからかなあ。」

その言葉にムードが答える。

「一応少々ぬるくても問題ないハーブを選んだんだがな。」

「もう少し研究が必要だね。」

3人とも防寒機能が高い登山着を纏っている。

が・・・日差しがあって暑いのかかなり着崩していた。

風が結構強いのだが3人の周囲では何かに阻まれて穏やかな無風状態となっている。

側で鳥が一羽、干し肉を啄んでいた。


食事を終えて、ムードは傍らの鳥を腕に掴まらせた。

「フレイ、頼む。」

ムードの掛け声に腕に掴まっていた(フレイ)は上空へ羽ばたいていく。

それを眺めて3人はのんびり火口湖の周囲を散策し始めた。

「風の谷の・・・」

ムードはハミングで佳澄の世界のアニメのテーマソングを歌う。

レノンは、ヤーレのドラマの主題歌を口ずさんでいた。

シルの眷属を守り神とするストレアの街を舞台とした物語。

今は第8シーズンを放送中だ。

撮影はデ・カサルに近い入植地域で行われているらしい。

わざわざその為にストレアや付近の村に似せた撮影村を作ったそうだ。


おしゃべりが急に止んだ。

「ここかな。」

「そうだな。」

ここだけ、風の流れが違う。

周囲に小さな神々の気配を感じる。

ムードの肩にフレイが止まった。

暫くしてフレイが飛び立つとレノンが口を開く。

「何て言ってます?」

その言葉にムードは首を横に振った。

「このまま進むと崖に出るそうだ。」

3人は顔を見合わせる。

火口湖の周りは特に起伏は無い。

降った雨が溜まるだけで流れ込む川も無ければ出ていく川もない。

聞いた話では雨季には水位が上がり、夏や乾季には下がるらしい。

周辺に谷と言うような地形はないことは地元で聞いた通りである。

北方民に伝わる唄は比較的有名だがこの唄から隠れ里に辿り着いたという話は聞いたことが無い。

「山の水盤がここ以外ってことはジーンの親戚の話からすると無いんだよなあ。」

親戚は起点はそれなりに知られた場所だと言っていた。

山と水盤と聞いて真っ先に思いつくのがここ。

他が無いとは言わないがそれなりに知られているという条件を満たしている場所は無い。

「ともかく下ってみるか。」

そうだねと3人は頷いた。

閲覧、有難うございます。

この3人はよく食べますが一番の大食いはムードではなくレノン

ムード達は佳澄が見たものをジーン経由で共有しています。

佳澄との時間がずれて新作が見れないのが不満。


1章でフレイが登場しないのは人通りの多い街道が舞台だったため。

レナ・カサル出身者が多い場所ではヘルバードは危険視されるのでシル・ヤーレで留守番でした・・・

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