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シル・ストア~第1部 風の通り道  作者:
第1章 巡礼道での出会い

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裏話02_婚約解消

「婚約の件は、どうします?」

「元々婚約相手は跡取りだ。お前である必要は無い。」

「そうですね。」

これで4度目の婚約解消が確定した。


最初の婚約は母が生きていた頃に結ばれた。

そして婚約者の家は後妻の家と政敵の関係にあったので父の再婚と同時に解消。

二度目の婚約は寝取られで解消。

とあるパーティの席で薬を盛られてのことである。

この一件の裏に義母の実家が絡んでいるのは明白だった。

相手の女性はこの後、出家して法王国に行った。

三度目の婚約は後妻の親類が相手だった。

少々年が離れていることもあって、放置気味だったら浮気され相手の有責で解消。

こちらは浮気相手と結婚して子供もいるらしい。


で、現在の婚約者はというと異母弟と同い年。

意図が分かりやすくて笑いが出る。

エセルが普段領地に居ることもあって婚約者のと交流は主に弟がしている。

ただ伝え聞いた話によるとこの二人あまり相性が良くないらしい。

相手はマイセン本家の出身で

「頭の悪い男は嫌い」

と常々口にしていると聞いた。

弟の学園での成績は中の上か上の下で悪くはないが物凄く良い訳ではない。

同学年にいたマイセン本家の跡取りを差し置いて通しで主席を維持したエセルには遠く及ばない。

後妻の実家はマイセンの分家だが本家から見ればかなり遠い。

この婚約はマイセン本家が優秀なエセルを取り込むために結ばれたものである。

その為、エセルではなく弟との交流を深めようとする後妻の振る舞いは本家に良く思われていない。

当事者であるエセルはと言うと学生時代に散々跡取りに絡まれて煩わしい思いをしていた。

卒業後、ミラ・マーデではなく領地に居るのは鬱陶しい付き合いを避けるためである。

婚約者本人は気が強いがまっすぐな気性で嫌いではないが年が離れすぎて妹としか思えない。

そもそも跡取りである長兄が鬱陶しすぎるので結婚したいとは思わないが・・・


「連絡は入れますか?」

「いや、面倒になるから止めておこう。」

「そうですね。」

「ハーレンにはミリストアから船で向かえ。」

「飛行船を使わないのですか?」

「今、デ・カサルに向かうのは不味い。」

「何かあったのです?」

「マイセンの跡取りの婚約が成立しなかったのでな。」

ああとエセルは頷いた。

マイセンの跡取りアルフォンスは独身だ。

今までいくつもの婚約話があったが釣り合わないと言って断っている。

それで男色家の噂が出ていたが実際は愛人を何人も抱え既に子供も生まれていた。

プライドの高いアルフォンスが自身の正妻にと望んだのはデ・カサルのケン・ザントンの娘のミオ。

ケンはデ・カサルの独立の主導的人物であり、彼と縁を結ぶことで繋ぎとめを図ったのだろう。

「よく断れましたね。」

「どうやら娘をハーレンに逃がしたらしい。」

噂ではケンの妹がヤーレに居る筈だ。

「お前のことはケンに伝えて協力を頼む。」

「分かりました。」

閲覧、有難うございます。

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