00_プロローグ
「おめでとう。これであなたもDランクよ。」
ジーンは15歳の誕生日の翌日、何でも屋ギルドでランクアップされたギルドカードを受け取った。
何でも屋のランクは一番下がH、これには年齢制限も何もない。
ついでに登録料も子供のお駄賃並み。
本人の意思表示が出来れば0歳児の赤ん坊でも可能だ。
流石に赤ん坊は無いが最年少登録は実は3歳。
有名クランの跡取りが登録したそうだ。
Hランクでは受けれらるのは講習と街中のお使い程度の依頼しかない。
実体は何でも屋とはなんぞやという講習がメインであり、依頼のお使いは予行演習だ。
Gランクは6歳から、街中の清掃活動やお届けもの、迷子探し等々子供のお小遣い稼ぎがメイン。
ギルドのある街から外に出ることは無い。
例外的に辺境民の子供が素材の買い取り等で外のものを持ち込むことがある。
Fランクから少し本格的で、街の外の採取作業や討伐などが加わってくる。
年齢制限は10歳から、単独で依頼を受けることが出来る。
前提条件はFランク講習を受けていること。
別にGランクの依頼を受けた実績が無くてもなれる。
大半はここから何でも屋ランクがスタートする。
一般が副業で何でも屋をする場合、大抵このFランクだ。
FランクからEランクに上がるのは将来何でも屋として独り立ちを目指すものである。
Eランクは10歳から、これが何でも屋の見習いでDランク以上の同伴と言う形で色々な依頼に参加できる。
前提条件としてEランク講習だけでなく、依頼を規定数こなしていること。
Eランクになるとまあまあ稼げるようになってくる。
規定に必要な依頼はGランクでも受けれるものがあり、素材の採取は依頼を受けなくても出来るのでFランクを飛ばしてGからEランクになることも可能だ。
なので何でも屋クランに所属している子供は登録の安いGランクから始めてそこそこ登録料の支払いのあるFランクを飛ばす。
Dランクは年齢制限が15歳から、実績と必要講習を受けていないとなれない。
このランクで一人前として扱われる、
Dランクに上がるのに必要なのは依頼を規定数こなすだけでなく、ギルド側に実績を認められる必要があるのだ。
ギルドが評価する実績は先輩の評価または依頼者の評価である。
なので簡単な依頼ばかりこなしていたり、依頼者の評価が低いと件数をこなしてもなかなか上がらない。
さらに依頼の失敗や依頼人の評価が低いと逆に下がることになる。
ランクアップのコツは適正より少し上の仕事を確実に迅速にこなすこと。
はたまた罰則時に適用される排水溝の清掃など、誰もやりたがらない、だけど必要な周りが引き受けたがらない仕事を丁寧にこなすこと。
その為、一般の場合、大体は18歳前後でこのランクになる。
なかには無謀な挑戦をして依頼の失敗をしたり、大きなミスをして依頼人の評価が悪かったりしてなかなかDランクに上がれないものも少なくない。
その手の情報が豊富な実績のあるクランに所属していない限り、15歳でDランクになることは難しいのだ。
またせっかくDランクに上がっても評価を落として下がるものもいる。
それで別の街のギルドで再出発を図ろうとしても何でも屋ギルドはギルド長のカミラが目を光らせている。
別の街に移ったからといって依頼の向き不向き以外で評価が大きく上がることはまず無い。
唯一の例外は所属していた街の人間関係に問題があった場合だろうか。
ギルドを出たジーンをムードとレノンが出迎えた。
「おめでとう。さ、クランに戻ろう。」
「父さんや爺さんが張り切って用意しているから楽しみだ。」
「わざわざ、二人でアレストリアにまで足を延ばしていたからな。」
「何を仕入れたんです?」
「それはホームに戻ってのお楽しみ。」
ジーンがEランクになってから主にこの3人でチームを組んで仕事をしてきた。
シル・ストア所属のDランクチームとしてこれからはCランクを目指すことになる。
閲覧、有難うございます。
シル・ストア及びシル・サーレの面々が下水掃除などをするのはランクアップのための貢献度稼ぎが目的。
ジーンが色々やってそれほど3Kの仕事ではなくなってます。
※シル・ストア及びシル・サーレの中ではですが・・・




