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25. タイミング

 午後――。


 エヴァンはルミエールの特別ラウンジのソファに腰を掛け、一人悩んでいた。


「恋愛なんてしない……絶対……」


 その時、リオがやってきた。


「恋愛しない? どうした急に?」

「いや、俺の話じゃなくて、アンナだよ」

「アンナ? どゆこと?」

「エリオットと別れたらしい」

「まじかよ! チャンスじゃん!」


 その瞬間、セリナがやってきた。


「え!? なになに!? エヴァン、ついに告白するの!?」

「ちげーよ!」

「えー!? 違うの!? どうして!?」


 さらに、フィリップもやってきた。


「何だか今日は賑やかだな」

「エヴァンが告白するらしい」


 リオが真顔で答えたが、すぐにエヴァンが否定した。


「しない!」

「何でしないの?」


 セリナが驚きながら尋ねると、エヴァンは思わず肩を落とした。


「いや、しようと思ったんだが……好きだって言おうとした瞬間に、『もう恋愛なんて絶対しない』って言われて……」

「タイミングを逃したのか」


 リオは真顔でコメントした。


「はあ……」


 エヴァンは深いため息をついた。


「まあ、別れたばっかりだし、今はそっとしておいた方がいいんじゃない?」


 セリナは軽い笑顔で言ったが、その言葉の裏には少しの心配が感じられた。

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本作は、「エマと魔法使いのレオン 〜魔力を与えられた少女〜」のスピンオフ作品です。
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