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ファデュマバ ‐殺死亞武‐ ①  作者: 髙山バラン
1/1

プロローグ

 剛の者が、二者間で戦う事を意味する言葉は幾つかある。


①フリーファイト【Free Fight】:自由な戦い(武術流派に拘らない勝負や試合)

②デュエル【Duel】:果たし合い・決闘(1対1の2人で行う対戦)

③デスマッチ【Death Match】:完全決着の仕合・死合(死力を尽くした試合)

④バウト【Bout】:試合・競争(ボクシングやフェンシングの試合等)


 他にも、“バトル【Battle】:戦争・会戦・紛争”という言葉があるが、個人間というよりは組織の長期的な軍事戦闘の意味合いが強い。


 野外の円形闘技場コロシアムで行わる武器使用可能の仕合しあいがある。

 腕に覚えの或る闘士アートレータが集い、名誉・地位・褒美を得る為に戦う。

 観衆は娯楽として賭博をし、強者つわものの戦いに一喜一憂する。

 イスカンダル西大陸にあるロームス共和国のユリウス半島で行われる“サムニア闘技会”が世界的に有名である。


 闘技会は主に闘士戦・騎馬戦・戦車戦・野獣戦の4つあり、花形は闘士戦(1対1)であった。

 スリリングな内容を求める為、闘士は防具4つ・武器2つ(メイン・サブ各1つ)と規定があり、全身防具の重さで動きが鈍くなることを避け、防具の無い箇所を増やして素早い動きが出来る様に軽装となっていた。 

 闘士は主に戦争捕虜・奴隷だったが、王侯貴族や騎士が参加することもあった。

 また、力自慢の一般市民や武芸者が腕試しに参加した記録もある。

 無様な敗者は時として処刑されることもあり、闘士の約1割が死亡すると言われている。

 引退して生き残ることが出来た闘士は20人に1人程度で、新人闘士の半分は初戦で命を落とした。

 闘士は年間3・4回程は闘技会に出場して試合をし、20戦程して生き残れば引退をすることが可能だった。

 闘技会は西大陸を中心に普及し、各国各地で娯楽として流行した。

 元々は王侯貴族等の有力者が、国民の人気取りの為に無料で観戦させていたが、熱狂的な人気になると有料席が出来て、それに反対する暴動まで起きる始末だった。

 

 イスカンダル西大陸の東端にあるアルゴニア王国のミタポリスでは、東西大陸の人種・文化の交流で栄えており、他国の闘技会とは異なる独自性があった。

 ミタポリスの円形闘技場は、直径約150m・アリーナは約60mとなっており、アリーナには地下施設まである構造となっていた。

 観客席は5万人が動員可能で、1階が王侯貴族・2階が騎士・3階が一般市民・4階が奴隷や市民権のない外国人等で、4階には立見席まであった。

 ミタポリスでは闘技会が年間100日程行われており、週2回(2日連続)ペースの開催だった。


 今日も円形闘技場では、闘士の命懸けの戦いが行われている。

【コロシアム】

円形闘技場は、ラテン語で「コロッセウム」・イタリア語で「コロッセオ」と言われるが、作品中では現代の円形競技場という意味の“コロシアム”表記とする。

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