プロローグ
初投稿作品です。
読みづらいかもしれませんが、見ていただいた方が楽しめれば幸いです。
爽やかな風と微かに匂う草の匂いが漂う中、少年は目が覚めた。重い身体を起こし周りを見渡すと、そこは広い草原だった。
膝までかからないくらいの草が生えていて、空は雲ひとつない青空が広がっている。
少し陽は低くなっているが、ぽかぽかと程よく温かい陽の光が少年を包んでいた。
14歳くらいに見える黒髪の少年の近くには、一本の黒い杖が落ちていた。
黒杖は少年が起きたのに気づき、話しかけた。
「おぉ、起きたか」
少し低いような、そんな男寄りの声が杖からが聞こえた。
「うん…ふぁ…よく寝たよ」
まだ子供っぽさの抜けない、やや高い声で少年は言った。
「そうかい、まぁこんないい天気と場所じゃあ眠くもなるわな」
「長い旅になるし、こんな日があってもいいと思うよ」
「まぁそうだな…さて、再開するか?」
「うん、今日中にはこの先の街に着きたいからね。宿が取れないと野宿だ」
少年はそう言って立ち上がり、服についた草を払った。紺色のロングコートを見に纏い、トランクケースに似た革製のカバンを持った少年は黒杖に言う。
「さて、旅を続けようか」
そう言って、少年と黒杖は旅を再開するのだった。
お読みいただきありがとうございます。
ブックマークや評価よろしくお願いします!
気軽に応援していただけると作者の気力に繋がります。
この小説は私の好みの旅系を目指しています。脱線やらなにやらあるかもしれませんが暖かく見守ってください。