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ある男の手記

伝聞風スタイルを取ってみた際、論文スタイルをとって見るのも悪くは無いと思いました。

アクションシーンと台詞の練習が主です。地の文も展開もだいぶカットしてあります。たぶん全部書いたら6万文字越えそうでした

 本著「17世紀の東欧・ロシア文学」のために、「ポーランド・その栄光と破滅」 著 ピエール・リヨジュ 発行 1849年 を引用する。


以下から引用を始める。




 この話は、1838年にロシア帝国で出版された、「17世紀の東欧について」という本の中に修められたポーランド人の手記をフランス語に訳したものである。

 1832年に、ロシア帝国の秘密警察がポーランド人の反体制組織のアジトの中から見つけた手記の一部であり、多くは血で読めなくなっていたようだ。

 それでも本書、「ポーランド・栄光と破滅」の項目をここまで裂いたのは、私ピエール・リヨジュがこの手記に対して歴史的価値を感じたからである。


 ポーランド人の反体制派によると、これは17世紀当時に書かれたものであり、彼の先祖である貴族の、本名は不明であるがフウォピツキという名前を持つ人間が自身の人生について書き記した物であるらしい。

 本来はもっと膨大な量があり、まるで戦史のように長かったようだ。

 この手記は歴史的価値以上に、多少の誇張があるかもしれないにせよ、当時の通俗の一部を知ることが出来るであろう。

 これは大洪水時代と呼ばれたポーランド最悪の時代の一つである。

 ポーランドは今ではロシアとプロイセン、それにオーストリアに分割されているが、数年前にクラクフ蜂起もおこったばかりである。

 ポーランド人の自由を愛する姿勢はこのポーランド・リトアニア連合王国の時代に生まれたものであり、多くの反乱が生まれた。

 しかし、この時代はポーランドの黄金時代の終焉と破滅の幕開けであり、それゆえ著者の人生に大きく影響を与えたものだと思われる。

 ポーランド王国の腐敗と圧政、ウクライナのコサック達の蜂起、クリミアやトルコやロシアとの対立の中で生まれたものであり、このコサック大反乱の後にスウェーデンによる王国への侵攻で王国のほとんどが破壊されてしまった。こうして、黄金の自由は終わり、各国に分割され、今に至るのである。

 解読可能な部分の多くは、コサック蜂起、フメリニツキーの乱の直後から10年以内と思われる期間の一部だけである。

 解読可能な部分から察するに、著者はドイツでの三十年戦争への参戦をしており、乱以降のロシアやスウェーデンの侵攻に対しても軍役についたという所は読み取れる。

 ポーランド侵攻を行っている最中のグスタフ・アドルフに対しての、30行にもわたる憎悪にまみれた軍人達の台詞が残っていたことから、そう推測される。

 しかし、断片的に解読可能な部分と、その文量から考えるに、スウェーデンの侵攻の最中で筆が止まっており、著者はこの最中に死んだのかもしれないし、書くのを単にやめただけかもしれない。

 多くの部分は読めなくなっており、それだけに悔やまれるものだ。

 ロシアの秘密警察とポーランド独立派の銃撃戦のさなか、一人が撃たれ、その女の血で汚れてしまった。

 内容は道徳的な物ではなく、美しい美辞麗句も少ない。今流行のロマン主義的内容でもなく、おまけに、大衆向けの観劇のように、戦う場面ばかりしか残っていない。きっと原文は違うのだろうが、暴力的で、陰惨だ。

だが、戦争とはそういう物だ。


以下に手記を引用する。





題は、「ある男の手記」











胸が高鳴る。

まるで初恋のように、鼓動が早くなった。

手を握り、開いた。

私の手には、槍がある。

胸には鎧があり、下には馬があった。

横には戦友達が、同じく馬と槍と鎧に身を包んでいる。

私は胸の鎧を左手で叩いた。

薄霧がオレンジの日差しの中で、漂っている。

草原を日差しが暖め、霧は大地の輪郭を隠している。

この景色を見るたびに、子供だったあの頃を思い出す。

街はその日常を保ち、人々の生活はあの凝り固まった、それでいて柔らかな形状を保っていた。

今では、そんなものは全て崩れ去ってしまった。

十字を切る。

背には、白い羽根がある。

私達は天の使いだ。

異教徒達を地獄へ送る喇叭を吹こう。

朝焼けの中で、私は槍を構えた。



200ファソム先に、敵達がいる。我々はいつもこの距離から歩くのだ。銃を当てようと思うと、40ファソム以下からで無ければ、効果的には当てられない。

我々は200人で一つの連隊を組む。

50人が4列になり、一人一人の幅は2ファソムだ。

幅は111ファソム。

これで三倍以上の数の歩兵部隊を打ち破れる。側面からも攻撃が出来る。

だが、敵は遙かに多い。

コサック達の歩兵連隊は、我々の横隊と同じ幅に拡張され、更に槍兵の列がいつもより厚い。斜めから攻撃することは出来ない。我々を打ち砕くために、連隊を増強している。

普通西欧の歩兵連隊は600人で連隊を組むが、こいつらは2000人もいる。

我々には2コ連隊があったがこの量を打ち破れるかはわからない。


ゆっくりと馬たちが歩き出す。

近づくにつれ、敵の輪郭がはっきりと見えるようになった。

沢山の敵が、銃を構えている。それに馬のない馬車に、砲を据え付けている。

タボール。強靱な移動要塞だ。

更に彼らの能力は向上している。


170ファソムに近づいた頃、だんだんと速度が上がり始める。


向こうから、一斉に号砲が響く。まだ140ファソムだ。遙かに遠い。神頼みの射撃だ。これ以上近ければ、再装填は出来ない。

50人の仲間達のうち、運悪く数人も銃弾に倒れ、鉛が私の鎧をこすった。


80ファソム、大地をかける。

地響き。大地が揺れた。

馬のたてがみが浮いた。

強い風が私の顔に吹き付ける。



40ファソム、もう一撃を奴らが撃った。

多くの仲間が倒れた。我々の最前列の10人に2、3人はこれで死ぬ。

砲撃で一人の体が二つになり、後ろの第二列まで被害が及んだ。

轟音が空と私達を引き裂いた後、銃兵は隠れ、遠くに死の先端達が備え付けられた。あの槍の群れに向かって、私は抱擁を交わさねばならない。

私は槍をしっかりと脇に挟み込み、叫んだ。


20ファソム。馬は最大まで速度を上げ、大地が砕け散るような音が鳴り響いた。

白い煙の中へ。ライ麦畑のような槍達へと突っ込んだ。。

私の槍が敵の歩兵の一人の顔を貫通し、鼻の上から全てがなくなった。

次に敵の槍が、私の馬に突き刺さった。私は投げ出され、コサック達の中へ身を投じることとなった。

槍の森を遙か高くに飛び越え、敵の戦列の中へ。

私は籠の中の蒼い鳥となった。私の首を切れば、大手柄だ。

吐き気、衝撃、震動、明滅。


私は立ち上がり、シャブラを抜いた。私の魂だ。

一人が向かってきた。太く長い棒の先に、鎖で金属棒が繋がれている。

コサックの一人が、身の丈よりも大きな棒を振り上げた。

フレイル。馬を一撃で打ち倒す威力がある。

くそ、まだ動けない。なんとか前に出て、刀で受けたが、金属棒が回り込み、背中の鎧を強く打った。

私は地面に倒れ込み、空を見上げた。

今日は私が主の下へ召される日だ。

他のコサックが、人の肩より長い刃のついた大斧を振り上げる。

とたん、地響きが聞こえる。

槍衾を作っていたコサックが、私の上を飛んだ。

次に、馬が私の上を飛んだ。

その槍には、男が突き刺さったままだった。

二人の男は唖然としていた。

私は立ち上がり、シャブラの刀身を左手で掴んだ。

地面を割るようなフレイルの振り下ろしを避け、次の返しを刀で受けた。

そうして近づき、首を刺し、引き抜いて柄で殴りつけた。

次に大斧を持った男を瞬時に切り倒す。

槍衾が崩れた場所から、騎兵達が次々と侵入してくる。


私は片手の刀を頭上に振り上げ、開いた左手にはナイフを持った。

味方の戦線に戻ろうとすれば槍や銃でやられる。

味方が来るまで、耐えねばならぬ。


同じく刀を抜いた敵が、私の前に走り込んできた。タタール人だ。斜めの斬り下ろしを避け、私は首を斜めに狙った。タタールは後ろへ下がり、逆の軌道でタタールが切り上げ、私の刀を打とうとした。

前足を引き、タタールの刀を避け、胸を切り付けた。

刃が滑った。パッド入りのジャケットだ。

タタールが切り付けてくるのをナイフで受け、手首を回して

裏刃でタタールの腿を切り上げた。

そうして、頭をまっ二つにした。


他のタタールがこちらへ走ってくる。

甲高い声で叫びながら、頭の上で刀を舞わせるように回し、切り付けの威力を高めている。刀が動き続けているため、突きか下半身を狙えば相討ちを食らう。

タタールは我々やコサック、トルコ人より更に力強く、原始的な剣術を使っている。装甲されたときには、その力強さは驚異的だ。

腕、胴、頭には鎖帷子と防具がついている。


私は左肩の上に刀を掲げた。

タタールが踏み込もうとする前に、私はタタールの右腕に刀を叩きつけた。防具に弾かれる。そのまま前に出て、装甲の隙間にナイフをねじ込んだ。

目にナイフが突き刺さり、引き抜いたときには眼球が刃に突き刺さったままだった。

そうして思い切り刀を振り、こめかみをたたき割った。


「イスラムの野郎はどうした!」、どこかでコサックが叫んだ。

我々は同じ言葉を話し、同じ神を信じ、同じ大地に生まれた良き戦友であった。

今では、違う国に住み、互いに憎み合い、殺し合うようになっている。

コサックは魂を異教徒に売ったのだ。


味方の騎兵達が次々と侵入して、コサックの戦列の後方では、乱戦が始まっていた。

馬から下ろされた私達は、固まって互いに互いを守るようにした。


フサリアの第二波には、きっとこいつらは耐えられない。

それまで生き残るのだ。

敵を互いに切り倒していると、また地響きが近づいてきた。

第二波だ。

我々は歓声を上げた。だがそれは大きな間違いであった。

聞いたことのある風切り音がした。

それとともに、何かがもっと遠くへ降った。大雨だ。鉄と木と羽根が降り続ける。

「タタールだ!トルコもいるぞ!」、コサックが叫んだ。

降り注ぐ矢の中で、フサリア達が倒れた。

「おしまいだ」、仲間が呟いた。

タタール達は一人が60秒に12発以上の矢を降らせることが出来る。本気なら、もっと早い。

急に出てきたタタール達に、フサリアは混乱していた。

一部はタタールを追おうとしている。

「追うな!」、私は叫んだが、意味の無いことだった。

次々に弓で射られ、フサリア達は倒れていった。トルコはピストルで我々の仲間を撃った。

それに続き、彼らは強く曲がった刀で突撃した。

横っ腹から殴られたフサリア達は、コサック達に対して気を配りきれなかった。足を止めたフサリア達を、コサック達の遊兵達が狩りにいった。

敗走した第二波の残りは、タタールの弓が狩り尽くした。

第一波と第二波は、これで全滅した。

戦列を破れば、三十年戦争上がりのドイツ人傭兵で構成された歩兵部隊達がなだれ込んでくるはずであった。

しかし、ここにタタールとトルコの騎兵が来た。

彼らはわざと我々を侵入させ、分断したのだ。

これではドイツの傭兵達も、第三波も来ない。

攻撃は失敗した。

私達は、見捨てられたのだ。




神よ、なぜ私を見捨てたもうのか。







コサックとタタールの歩兵達が、我々に銃と弓を向けた。

「貴族達よ!貴様らの命運はここに尽きた」、金に光るメイスを持った老人が言った。

メイスは特別な意味を持つ。この連隊の指揮官だろう。

「我々の下で共に戦うか、タタールへ売られるか、死を選べ」

コサック達は我々に向けた銃の火縄に息を吹きかけ、灰を飛ばした。

タタール達は弓を頬まで引き絞っているが、時々腕を休め、また引き絞った。

「どうする」、仲間が言った。

「ここは降伏し、馬車の最中で逃げ出し、祖国へ戻るべきであろう」、仲間の一人が声を潜め、呟いた。

「臆病者め、ここで死ぬべきだ」、他の男が言った。

「ここでは勝ち目がない。私は馬車の最中で逃亡するべきだと思っている」、私は言った。





(血で読めなくなっている。しかし、ほんの少しの部分なので安心してほしい)





そうして、私達は虜囚となった。


惨めな男達は、馬車でウクライナ南部へと送られることとなった。

私達はクリミア・タタール国の奴隷市場に売られ、そうしてオスマン・トルコへと引き渡されるようであった。

タタールはウクライナに対する襲撃と、それに得た奴隷によって多くの金を稼いでおり、毎年数万人を拉致し、オスマン帝国へと売りつける、人さらいどもだ。

彼らは雷のような早さで襲撃し、帰っていく。ポーランドもモスクワも彼らを止めることが出来ない。しかし、あろうことかコサックはタタールと手を組んだ。タタール達は必ず裏切るで

あろう。彼らは親玉のトルコにしか興味が無い。

コサック達の噂話を聞いていると、我々の軍は負け続きのようだ。

フサリアは歴史的に西欧軍とトルコ軍には圧倒的な強さを誇っているが、今回はあまりにも惨たらしい負けを繰り返していた。

これにはコサック達の歩兵連隊の編成の増強、それにタボール、そしてタタールの弓騎兵達の存在がある。

コサック達は普段捕虜を取らないらしいが、我々をクリミアとトルコに貢ぎ物として差し出すらしい。

トルコかモスクワ・ツァーリ国の本格的な参戦を望んでいるようだ。

両国は西欧軍に比べれば質は遙かに劣るが、それでも巨大な軍を持っている。

もしそうなれば、我々の故郷は裏切り者達に焼かれるであろう。


我々はザポロージャ地方、ウクライナの南部に着いた。

彼らは河の中の陸地に住み、杭で住居を囲っている。極寒の大河を泳いで渡らねば、一人前のコサックとしては認められないのだ。

ここから私達はタタールへ送られる予定らしい。

馬車では全く隙が無かった。あまりにも人数が多すぎる。

船に乗せられて、コサックの本拠地へと入った。

半裸で、剃り上げた髪を少し残したオセレーディツィと呼ばれる髪型をした連中がたむろしている。

誰かが太鼓を叩き、誰かが剣舞を踊っている。たまに乗馬鞭が空気を切り裂く音が聞こえている。

コサックは乗馬鞭の対人使用の技に優れている。

彼らは戦闘のためにも鞭を使い、そして拷問のためにも鞭を使うことが出来る。

彼らが馬に乗ったとき、それで我々のサーベルの遙か遠くから絡め取り、引きずり回す者がいる。

我々捕虜の誰かが足を止めると、遠くから鞭が飛んでくるのだ。

歩いている内に、タタールの弓術を見ることが出来た。

彼らは乗馬にすぐれ、更に弓を最高で心臓が三つ数える間に三発を撃つことが出来る。

その雨のように降り注ぐ矢を見れば、誰もがすぐにうんざりするに違いない。

タタールは、軍事的に優れているが、所詮トルコの属国だ。

彼らはトルコが本格的に参戦することを望んでいる。

この本拠地にも、トルコ人のいくらかがいる。

彼らは銃器と、大きな丸い盾と刀を愛する。

タタールの肌は白いか黄色いかの二択だが、トルコ人は浅黒い顔をしているのですぐにわかる。

彼らは洗練された力強い切りつけと情熱的なフェイント、それに裏刃での攻撃を好む。

盾は美しい色をしている。

我々の文化の多くはトルコから来た。

服も、刀もトルコから伝わったものだ。

ポーランドの貴族の自由を尊ぶ精神は、ラテン語とトルコ文化によって形成されている。



(解読不能。場面が拷問へと飛ぶ)


タタール人が私の手首に着けられた縄を取り、ウクライナの冬の河へと沈めた。

河の中の魚が見えた。私は引き上げられ、すぐにコサックによって鞭で打たれた。

そんなことを一日何時間も続けられ、私はうんざりしていた。



数週間が経った頃、私達は



(血で汚れている。コサックとタタールとトルコ人の高官の会話のようだ)




「スルタンは、彼らをしばらくこのザポロージャで預かれと言っている。もっとポーランド人を後方に押し戻さねば、騎兵隊によって襲撃されるかもしれぬ。最近はフサリア達がウクライナとクリミアを結ぶ補給路を急襲している。貴重な貴族の奴隷達だ。万全を期したい」、トルコ人が言った。

「ベイも同じ意見を持っている」、タタール人が同意した。

スルタンはオスマンの皇帝であり、ベイはタタールの王である。

「すると、我々はこの戦士達をずっと手元に置いておくと言う事になる。集団で貴族達を長く置けば、それだけ反乱の危険が増すぞ」

「そのようなことも出来ぬのであれば、スルタンは落胆し、コサック達に手を貸さぬかもしれぬ」、トルコ人は笑った。

「より厳重に警戒をしなければならないということか」、コサックの司令官が吐き捨てるように言った。







(血で酷く汚れている。この辺りの多くのページが失われた。新しく焦げた跡すら残っている。秘密警察の物品の管理者が煙草の灰を落として、こがしたと警察の人間は言っていた。)









そうして数年が経った頃、我々に好機が訪れた。

我々は手ひどい拷問を受け、幾人もの仲間を失った。しかし、まだ何人もいる。

我が王国はコサック達に侵攻され、ウクライナからクリミアへと移送されることとなったのだ。



(場面が移動。馬車での移送中に駅に寄ったようだ。当時の駅は鉄道ではなく、宿泊施設や馬屋などがある場所で、馬を乗り換える方式になっている」



馬車が駅に着き、コサックとタタール達は我々を宿へ連れていった。



(数ページ分も焦げている。なんということだ!)



私は番についていたコサックを殴り倒してみのまきにし、ベッドへ押し込んで、刀を奪った。

コサックの刀を手に取った。

我々の刀と同じ形をしている。だが、長さが短い。

ポーランドの刀は長い。乗馬時と決闘時により役に立つ。

コサックの刀は同じ形だが、より短い。歩兵としての戦闘のためだ。

タタールの刀の鍔は短く、柄の終わりの形は曲がった円筒のようだ。鍔はとても小さい。弓と共に使うのに適している。

トルコの刀は短く、たたき切るために先端が分厚い。盾や装甲時の戦闘に適している。

短ければ短いほど、白刃の届く距離は短いが、その分早く動かせる。

柄には、張られた鎖がついている。指への切り付けをほんの少し防ぐことが出来る。

刀身のカーブは少ない。これは突きも楽に出来るはずだ。

私は刀を振り上げ、肩の力で振り下ろした。

次に、刀を天に立て、出来るだけ前に出した。そして手首の力で振り回した。

そして、右肩に乗せ、手を開き、指を握る力と、肘の力で振った。

それから、左足を前にした状態で、右足を踏み込み、思い切り振った。

最後に、手首を回して裏刃での切り上げを行った。

最初は戦争と軽装甲相手のための振り方で、次は平らな場所での決闘のための素早い振り方、その次は乗馬時と疲労したときの振り方、次は盾を持ったときと、重い装甲相手、又は泥の上での振り方、最後は手首や下半身、盾への攻撃に役立つ。

その後、突きを試した。

どれもこの刀は、手に吸い付くようであった。

きっと私の生まれる前から、主は私がこの刀を手にすると決めておられたのだろう。

鞘に収め、刃を下に向けて腰に吊った。



(また読めない。著者はどこかに移動し、敵と相まみえている)




トルコ人は小さく丸い盾と、刀で武装している。装甲はしていないようだ。私の腕の半分ほどの直径しかない。

小さい盾を前に突き出し、分厚い刀を振り上げている。

大きな盾でなくて助かった。この刀はそこまで湾曲していない。小さな盾相手ぐらいにしか、この浅い湾曲での裏刃は効かない。

私は刀の切っ先を下に向け、手を頭上より高く持ち上げ、遠くに置いた。

トルコ人より先に、私はトルコ人の頭を切ろうとした。トルコ人は盾を持ち上げたが、もう遅い。軌道を変え、裏刃で盾の手を切り付けた。浅く湾曲した刀が、小さい盾を飛びこえる。

そしてすぐ後ろへステップし、トルコ人の刀を避けた。

相討ちを食うところだった。

左手首の半分が宙ぶらりんになったトルコ人は、自分で手首を切り落とした。

そうして、刀の切っ先を下に向け、手を頭上より高く持ち上げた。同じ構えだ。

シャブラはトルコから伝わった物だ。彼らがシャブラを握っていた時間は、私達より遙かに長い。

浅黒い顔が苦痛にゆがんでいる。

私と彼が刃を合わせる寸前、私は彼の頭へ向かって切り付けた。彼は飛び退き、避けた。彼らは受けずに避けることを好む。

彼は構えを変えて、右足を前にして、天に向かって刀を立て、前に出した。

私も同じ構えをした。

彼が飛び込んできて、私の頭を切ろうとした。私は刀を天と平行に掲げ、右足を引いた。

私の右足に向かって軌道を変えた刀が飛んできていたが、からぶった。そうして、私は彼の頭を手首の力で切り付けた。

しかし、まだ死なぬ。肘を回して、もう一度同じ軌道で切り付けた。

頭が割れ、脳が飛び散るのが見えた。

私の顔に血がつき、私は叫んだ。

トルコ人はこのやり方を好んでいた。

構えの多くは五つ。頭上に掲げる、思い切り振りかぶる、敵に剣先を向ける、地に先を向ける、天に先を立てる。この五つを使い、攻撃は避け、フェイントを多く使い、敵の剣より下を斬り、裏刃をよく使い、敵の外側に出ることを好む。

トルコ人は盾を持っていなくても、いい剣の使い手だが、戦法を読まれれば限界がある。

私は切り落とされた手首を剥がし、盾を腰に着けた。

馬を手に入れなければならぬ。

馬屋へ向かった。





馬小屋のあたりへ行くと、警備の兵が二人いる。一人はタタール、もう一人はトルコ人だった。

ナイフを抜き、盾を持った。

弓を持った男がいる。タタールやトルコは、夜間警備の際、銃より弓を持つ。

西欧やドイツの傭兵は銃を手放さない。

弓を持った男に食らいつき、盾の端で殴りつけた。お面のような防具も着けている。目を狙ったナイフが弾かれた。

倒れたところに馬乗りになり、鎧の隙間からナイフをねじ込んだ。


刀と大きく丸い盾を持ったトルコ人が走ってきて、私は馬小屋の中へ逃げ込んだ。

私は背の左に梁を当て、トルコ人を待った。

「異教徒よ。貴様は来世でみすぼらしい豚になるであろう。お前の一族全てをかき集めても一片の豚の糞の値打ちにも劣る」、私はトルコ語で言った。

トルコ語は異教徒を罵るための教養だ。

トルコ人が怒り狂いながら刀を振り上げた瞬間、私は後ろへ飛んだ。

男は馬小屋の梁に刀を食い込ませた。苦し紛れの盾での殴打を盾でそらし、私は組み付いて、ナイフで刺した。

狭い場所なら、小さい武器のが扱いやすい。

弓と矢を外し、それらのケースを全て腰にまとった。

そうして、私は馬を探した。タタールの馬は背が低いが、アラブ馬は背が高い。白兵戦に最も向いている。

それを選び、私はその頼もしい背に乗った。



「馬よ、駆けろ!我が祖国まで!」






道中で、弓を使い鹿を狩った。トルコ人の弓は私が知る中で最も小さいが、最も強力だ。

多くの鹿を食べた私は、ウクライナにいた時代とは比べものにならないほど元気になった。

夜盗や狼を弓で射殺した。弓は久しぶりに使ったが、素晴らしい能力を見せてくれた。素早く撃つには手間取ったが、精度は落ちていない。

銃はその轟音からよく目立つ。ウクライナを抜けるには、弓が一番いい。

雪が降り、雨が降った。

私は故郷まで走り続けた。



(数ページ分解読不能)




故郷についた私は、神に祈った。

元々私の故郷は王国の南部にあり、コサック達のすぐ近くにあったのだ。

故郷は焼かれ、私の館だけが残っていた。

コサックとタタールの連合軍が、私の故郷を占領していた。私はそれが気に喰わなかった。あの館の中に、司令官がいるに違いない。

その男を殺す。

ドイツで死んだ身だ。今更彼女に合わす顔などない。





(数ページ以上解読不能。軍の警戒線を越えて、館に侵入したようだ。館の書斎で、妻と数年ぶりの再開を果たした。)



私が、昔使っていた書斎に入った。司令官が陣取るなら、ここが一番いいはずだ。

昔、赤い布が表面に張られていたはずだが、今ではもう煉瓦がむき出しになっている。

そこら中に銃痕が残っており、今ではもう見る影もない。

ここが砦の最後の部屋だったのだろう。

円窓と椅子だけが、昔の形を残していた。椅子は整備されている。誰かが使っていたらしい。

窓には十字架の形をした黄色のガラスがはめ込まれており、椅子は膨らんだ赤い布が菱形状に沢山張られている。

数年の間に、コサック達は私の故郷まで侵攻し、街を廃墟にしていた。

そこまで、我等の軍は押し込まれていたのか。

私は昔使っていた椅子を撫で、行政に関する職務を行っていた時代を思い出した。

あの時代は平和だった。私は妻と愛し合っていて、それは人生で最も幸福な時間だった。

しかし、それも長くは続かない。

私は三十年戦争が終わる二年前、ドイツに参戦し、この世の地獄を見たのだ。

帰ってきてすぐに、またポーランドで戦争が始まった。

私はすぐに戦争に戻り、そのあげく数年もコサック達に捕らえられていたのだ。

月明かりが見える窓の十字架に向かい、私は膝をつき、神に祈った。

「主よ、なぜこのような事をなさったのですか」


とたんに、後ろで物音がした。

私は振り返り、刀の切っ先を向けた。刀身に月明かりが反射する。

壊れかけの扉、穴が開いた煉瓦だらけの壁。

その向こうから、ゆっくりと人が歩いてくる。

「誰だ」

昔私が使っていた、黒の毛皮を着けた赤いデリアをかけている。ジュパンも赤い。しかし、丈が合っていない。

少年か?いや違う。

靴すら、歩こうとする度に小さな動きを見せる。

だんだんと、銃痕から刺す光の下へ近づく。

光の下に、その顔がさらけ出された。

「あなたは、我が夫フゥオピツキ」、柔らかな憎しみと、抑えられた驚きが声に込められている。

ウクライナの美しき少女であった女だ。

金の髪を、夜光が透かす。

切り付けるような光が、蒼き双眸の片割れを照らす。

輝きは、星彩よりも青い。

月明かりが輝きを増したような微笑みを見せた。

女は私に向かって歩を進めようとしたが、戸惑った後、その場に立っていたままだった。

私は刀を肩に乗せた。

「もう、死んだかと思っていました」

「今、月光の元に生き返ったのだ」、私は彼女に語りかけた。そして、私はため息をついた。

「我が妻、テレサ。なぜここに」

「それはこちらの言葉です。ここはコサック達の軍のど真ん中ですよ。どうやってここに?そしてなぜここに。命が惜しくば、今すぐここから立ち去りなさい」、テレサは顔を固め、言い放った。

「まるで、君がコサックになったかのような言い方だな。彼らに着いたのか?」

「はぁ、なんて物言い。わたしはあなたの事を心配して言っているのです」

「私はここの司令官を殺しにきた」

「あり得ない。ここは敵陣のど真ん中ですよ。死にたいのですか」

「構わないと思っている」、私は言った。

テレサはため息をついた。

「あなたはドイツで変わりました。ドイツから帰ってきてからのあなたは、まるで別人です」

「私は君が嫌いだった。というよりも、全てが嫌いになった」

「愛は遠く消えてしまったのでしょう。今では憎しみだけが残っています。わたしは三年の間、あなたを憎んでいました」

「私も、君が意思を持たぬ蝋人形であればどれだけよかったかと思ったさ。美しき女よ」

「ああ、あの幸福な日々は消えてしまったのですね。今では、この廃墟と、廃墟のような男と、戦争だけが残っています」

「そうだ。だから私は、ここで朽ちるのだ」

「帰りなさい!彼が来ぬうちに」

「彼だと?」

「ここの司令官です。彼は、三年ほど前に、この地を落とし、ここを根城としています」

「なぜ、逃げなかった」

「包囲されていたのです。コサックの歩兵達が辺りを囲み、タタールの騎兵達がなんとか逃げ出した馬車を追って襲いました。逃げようがありません」

「で、君はその司令官の女になったというわけだ」

「司令官の女?」、テレサは顔をゆがめた。

「わたしはあなたを憎んでいます。しかし、昔はあなたを愛していました。それは恥ずかしい記憶ですが、それでも、わたしにはまだその記憶がひとかけらだけ残っています。わたしはずっとあなたが昔のあなたに戻ってくれることを期待していました。しかし、そのようにはならないとはっきりとわかりました。わたしは司令官の女などにはなっていません。神が許すまでは、あなたの妻です」

「私にとっては、君はもう私の妻ではない。美しき蝋人形よ、どこかへ行け。君が生きていて安心したが、二度と顔は見たくない。西へ行け。司令官を殺した後、北まで送ってやる。それから西へ行く手配をする」

「あなたは?」

「私は軍に戻り、戦争をやり直す」

「なぜですか!」、テレサが叫んだ。

「私にはやるべきことがあるのだ」

「やるべきこと?」、テレサの眉が落ちた。いつもこうだ。しかし、今回は本気のように見える。

「私の骨が水晶に代わり、血さえ赤い氷になってしまうような冷たい夜の中で凍えているとき、あなたはなにをしていたのですか?私の心はあの雪よりも、氷の中の鉄より凍えてしまいました。私の心臓は二度とあなたなどには動かないでしょう。もう二度と見たくありません。さようなら、私の愛しかった人」、彼女は目を強く見開き、その蒼き瞳のくすんだ斑点さえ見える。

光がその目に強く射し込み、白目に蒼い色がついている。

碧は輝きを増し、その瞳の中だけに、夜光が凝縮されているかと思うほどだった。

 夜の光は、顔を切り付けるように降り注いだ。影はどんな刃よりもよく切れる。

「私はもう何年もあの戦争で戦っていた。私達はコサックに銃で撃たれ、槍で突き殺された。タタールは雨のように矢を降り注がせた。あの焦げ臭い、薄汚れた白煙の中で、私達は死に向かって行進した!その後、見捨てられた我等は捕らえられコサックどもの住処で、冬の河に沈められ、タタールどもに鞭で打たれ続けた」

「元はと言えば、フメリニツキーの妻を、あなたの友人が犯したからではありませんか!」

フメリニツキーは、この大反乱の首謀者であり、彼によって大勢の民が死んだ。私の友人が彼の妻を犯したとたん、この破滅的な戦争が始まったのだ。

「コサックは裏切り者だ!あいつらはタタールと組んだ!おまけにトルコやモスクワを引き込もうとしている!」

「裏切り者はあなたたちです!タタールから農民を守らなかったのは誰ですか!自衛組織であるコサックがウクライナで生まれたのは、あなたがた貴族達の怠慢です!」

「タタールとトルコは敵だ!キリスト教国全員の敵だぞ!我々はヨーロッパ大陸全ての防衛者だ!なぜ敵についたものが裏切り者ではない!」

私はシャブラの柄に手を掛けた。どんな鉄よりも美しい。私の魂であり、一度も離れなかった恋人であった。しかし、今私の手にあるのはウクライナの刀だ。まるでこの女のようだ。

「私を斬るのですか!我等が同胞と同じように!」、女は口を強く噛んだ。口から血が滲む。血の上った頬より、まだ紅い。

「貴様の同胞は、我が祖国の敵だ、コザクィー」、ウクライナ人は、コサック人とも呼ばれる。

「そうであるなら、私を斬りなさい!我々には地獄しか待ってしかいません。あなたは地獄で、主に頭を垂れても許されないでしょう!」

「いいだろう!その言葉、先に地獄へ持っていくがよい!」

シャブラを抜いた。擦れる金属音。その響きは冬の夜より凍えるほどの冷たさだ。

刀をかかげた。一撃で首を切り落とすために、頭よりも高く。死の輝きは、きっと月に似ていた。


「やめろ!」、野太い男の声が聞こえた。私は声の方を向く。

暗闇の中に、小さな火が点っている。

だんだんと、火が近づいてくる。

そして、顔が見えた。

禿げ上がった頭に、月上がりが反射している。

違う。頭頂から垂れる髪だ。オセレーデツィ。髪の束はほんの少しの長さだ。

モンゴルやトルコの血が入っているように見える。顔が平たく、少し黄色い。黒い髭が生えている。目は細く、黒い。

しかし、若い。この男が連隊の長か?いい家柄のものに違いない。パイプをくわえている。煙草の匂いがした。

銃が見えた。火がついた縄。縄が下に垂れ下がり、臭い匂いを出している。銃口は、私に向いている。何度も何度も見た、あの鉄だ。

腰にシャブラを帯びている。

乱雑に上着を肩に掛けている。

「ここは冷えるぞ。長居するな。まだ部屋を直していないんだ」、コサックは女に言った。

彼らの部下が、女を外へ連れていった。

「コサックか」、私は呟いた。

我が祖国を滅ぼしたもの。

振り上げたまま、私はその憎しみの炎をより強く燃やした。

コサックは口からパイプを外し、棚に置いた。

「おや、これはこれは。王国の貴族様じゃないか。いったい俺の部屋と俺の女になんの用だ?」

「俺の女だと?」

「お前が捨てた女を、俺が愛したのさ」、コサックは嘲笑した。

「貴様らが起こした戦争のせいで、私と彼女は引き裂かれた!」

「言うねぇ。今斬り殺そうとしたのを忘れたのか?あんたらの腐敗と傲慢と圧政が、ウクライナをめちゃくちゃにした。俺たちはただ、自由が欲しかっただけだ」

「自由だと。貴様、そんなもののために我が祖国を破壊したのか」

「自由は命よりも重い。それが俺たちコサックの信念だ。自由を尊ぶのは貴様ら貴族の信条だったはずだ。それを、貴様らはその腐敗した政治によって、ウクライナに混沌と圧政をもたらした」

「自由は命より重いが、国よりは軽い」

「だから俺の女を自由に殺すわけだ」

「コサックの女になった、私の女などいらぬ」

「そして貴様らはザポロージャを焼いたわけか。貴様らは、俺たちを根絶やしにすると言ったな。お前達は、女子供すら焼き払った!俺たちは餓え、病に苦しみ、文字通り根絶やしになった」

「だが私の街は、お前が滅ぼした」

コサックは銃を掲げ、頬に着けた。

「お前をずっと殺したかった。俺の女を抱いた男が、憎らしい貴族だなんてな」

「私を撃つか。そんなつまらぬ物で、私を殺すか」、私は言った。斬り殺してやる。魂はこの手の中だ。

コサックは銃を捨て、刀を抜いた。

「確かに、銃じゃ面白くないな。俺たちは剣に生き、剣に死ぬ。銃や馬なんて、それに比べればつまらないものだ」

ポーランド人の魂であるように、シャブラはコサックの魂でもあった。ただ、私達の二番目の魂は馬と槍であったが、コサック達の二番目の魂は銃と槍であった。

コサックの歩兵は祖国の歩兵を上回っていた。銃と槍と強靱な忍耐力によって栄光のフサリアから身を守り、私は馬から転げ落ちた。愛馬は槍を三本も食らい、首が飛んだ。

我々の突撃に必要だったのは勇気と熱狂であったが、彼らの戦列は忍耐と団結を必要としていた。

「ドブのような河の匂いがする」、私は吐き捨てた。コサックは河で体を洗う。染みついた河の匂いを消すことは出来ない。

「お前こそ、川に入らないせいで腐った肉みたいな匂いがするぜ。貴族って奴はどこの国でも汚いものだ」


コサックはシャブラを肩に乗せた。

柄の前に金属の棒がついており、指先への斬り付けを防ぐことが出来る。超遠距離での指狙いか、近距離での打ち合いに効果を発揮するガードだ。刀身は強く曲がっている。突きにくく斬りやすい形で、切り付けを中心にするタイプだろう。剣先を合わせて構えることはない。私は決闘では突きを好むが、この相手には相討ちを食う可能性がある。考えねば。

私のシャブラはそこまで曲がってはいない。

「どこでやる」

「外だ」、少しでも距離を離しておきたい。

「いいだろう。お前の考えは読めてる。俺とお前のシャブラの形が違うからだろう。武器の形から技が生まれる。お前は突きを好み、俺は斬るのを好む。だがお前は俺の女を斬り殺そうとしたな。つまり、お前は両方を混ぜるタイプだな。だからお前は選択肢が多く、距離を取りやすい広く平らな場所を好むのだろう。だが、突きを俺たちやタタール、トルコに対して使って見ろ、すぐさま相討ちだ。俺はお前にハンデをくれてやる」

「言うとおりだ。貴様は脳があるが、プライドがそれを邪魔する」

「それがコサックさ」

「そうして、タタールやトルコに自分たちの女子供を貢ぎ物に出したというわけだな。ウクライナの女達は、トルコのハレムでスルタンの慰み者になるということだ。奴らはおぞましい小児性愛者でもあり、唾棄すべき両性愛者でもある。貴様達の仲間の妻や少女や少年はトルコ人に犯される。キリスト教では同性愛は禁忌だ」

「貴様らは全てを破壊した。女を殺し、子供までもを焼き払った。トルコ人が性的逸脱者の異教徒であるというなら、貴様らは同族殺しの食人鬼だ」、コサックの男は唾を吐き捨てた。

「あの女は三年間ずっと、貴様の服を後生大事に抱えていた。それを見るたび、この剣でずっと殺したかったよ。どうしてウクライナの女が、貴様ら金持ちのポーランドの貴族に取られなきゃならない?俺たちはずっと王国の貧民で、奴隷で、召使いだ」

 私は口を閉ざし、固く結んだ。私は危うくとてつもない間違いを犯すところだった。

「私とあの女の間には、愛があった。主に祝福されるはずであった。少女はクラクフに売られてきたのだ。私は彼女を買い、屋敷に住まわせた。しかしそれも長くは続かない」

「女は、ずっと貴様のデリアを愛おしそうに着ていた。俺は二番目だったってわけだ。それがたまらなく俺を苛立たせた。あの女がお前を罵ったのは、きっとお前を愛していたからだ。ま、元々コサックは独身のみに入隊を許される。女は不要さ」

「愛していただと?とてもそのようには思えない」

「女なんて、そういうものさ。思いたくないだけだろう」

「なぜこの屋敷を焼かなかった」

「俺はここの指揮官だ。焼かせなかった」

「知っている。戦争のためか?女のためか?」

「両方だ。早く外へ出るぞ」

「待て。貴様が私を殺せた時のために教えてやる。ここの地下深くに、我等が一族の財産の一部が埋められている。それほど多くはない。あの女のためだけに使え。貴様がその後死んだら、あの女を西へ。ずっと西へ。戦火の届かぬ西欧に送れ。同胞だったものよ、汝は主の御名において誓えるか」

「主の御名、それに出エジプト第二十章七節の第三戒に誓って、そうしよう」


若き連隊長は、そう言って、シャブラを十字架の代わりにした。






私達はコサックとタタールとトルコ人達の歓声を受けながら、外へ出た。

「兵士よ、道を空けろ!音楽隊よ、歌え、踊れ!決闘だ!俺と貴族の決闘だ!」、連隊長が叫んだ。

他のコサック達が、次々と叫んだ。

「決闘だ!」

「決闘だ!」

「連隊長と貴族の決闘だ!」

タタール人と、トルコ人達もそう叫んだ。

平地と砂。かつて青々とした緑に包まれていたこの場所は、今では草木一つ残っていない。

コサック達は銃と刀を持ち、タタール達は弓と刀を持っていた。トルコ人は重い鎧を着込み、盾と刀を掲げている。

夜の中に太鼓の音が響き渡り、弦楽器の音色が霧のように漂った。低い声で、叫ぶように男達が歌っている。

それは戦場で聞いたことのある、メロディに似ていた。

このメロディの下に、数々の人間が倒れた。

死のメロディだ。

私達は歩き続けた。

彼の軍隊は、とんでもない人数だ。一斉に襲いかかられれば、ひとたまりもない。

コサック達が軽やかに剣舞を舞い、タタールは弓に矢をつがえたままこちらをじっと睨み、トルコ人は盾を刀で叩き太鼓の代わりにしていた。

きらびやかに舞う刀や槍の刃に、火が反射している。

私に向けられた銃と弓の数は、300をはるかに越えるであろう。

若き指揮官はゆっくりと歩き、私も着いていった。

太鼓が、私の臓腑を突き上げている。

庭園など、今では枯れた大地でしかない。

その真ん中についた時、コサックは振り返り、叫んだ。

「貴様ら!もし俺が死んでも、この男に手を出すな!無事にポーランドまで帰せ!」

その一声で、一気に張り詰めた殺意が霧散した。コサックは照準を外し、タタールは弓を下ろした。


テレサが、急いで走ってきた。

「やめなさい。なぜウクライナから命からがら帰ったのに、どうしてここで命を落とそうとするのですか!」

「命より大事な物がある。それは名誉と、自由と、祖国だ」

「それは、私よりも大切な物ですか」

「そうでなければ、戦争になど行っていない。もっと西へ逃げていた」

「私は、あなたのそういう所が大嫌いでした」

「私も、自分のことをそう思っている。そして同時にそれを愛している」

「あり得ない!どうしてそんな口をきけるのですか!あなたは今、その傲慢さによって滅びようとしています。今からでも遅くはありません。わたしをもう一度愛してください。やりなおしましょう。三年間で気づきました。私の夫は、あなたしかいません。わたしと西へ行きましょう、ずっと、ずっと西へ」

「傲慢ではない。これは使命だ。それに、お前はその男と一緒にいた方がいいだろう。その男はお前を真に愛している。私のような、戦争のために生まれた人間とは違う。彼は若く壮健な牡鹿だ。私のような、老いた残忍な虎とは違うのだ」

「彼と一緒にいた方がいい?まさか、あなたは負けてここで死ぬつもりですか!」

「私がお前を斬ろうとしたのを忘れたのか!私はそういう人間だ!ドイツとウクライナで、私は人を殺し続けた!三十年戦争のさなかのドイツで民を虐殺し、今度はウクライナを焼いた。俺は降伏した人間を、切り刻んで遊んだ。身の丈よりも大きな大剣で、女子供三人を六つにした!教会を焼き、100人以上もの民を殺した!何人殺したかなど数えきれない!俺こそが悪魔だ。異教徒などたいしたものではない!」、叫んでいる内に、ドイツで傭兵として参戦した記憶が蘇った。

ドイツでは全てが無茶苦茶だった。全ての国がドイツを戦場とし、殺し合った。ドイツ人達は滅びのラッパを聴いたのだ。民は兵の余興として殺された。冬には饑餓と疫病が人を殺した。

傭兵達は強く、そして残虐で、容赦を知らなかった。

木に民が首を吊られ、肥だめの中で水死させられた。

前者はドイツの果実と呼ばれ、後者はスウェーデン人が好んだ拷問で、スウェーデン・ビールと呼ばれた。スウェーデン王グスタフ・アドルフは戦の才に優れた悪魔だ。バイエルンの村の、五つに二つを焼いた魔王である。

街を焼き、人々を虐殺し、拷問した。

捕虜の手足をはね、逃げる男を投石で殺す遊び。

思い出す度に、血が熱く騒ぐ。俺はこういう人間だ。

ウクライナでは火矢で藁葺きの家に火をつけ、馬上槍で刺し殺した。教会を焼いたとき、100人を優に超える、折り重なった人型の炭を見た。

またテレサが叫ぼうとしたとき、コサックはうんざりしたような顔で言った。


「やるのかやらないのかどっちだ。もしやらないなら、今すぐここから立ち去れ!」

「始めよう」

「なぜ!ああ、本当に憎らしい人!」

「やるなら本気で来いよ。せっかくの決闘だ。殺す気のない奴を切っても、面白くない」

「もちろんだ。そのつもりで行く。誇りあるコサックよ、シャブラを構えろ!」、私は叫んだ。




私は刀の切っ先を天に向け、前に出した。

コサックは刀を天に向けたが、しかし口の高さで、自分に近づけて持っている。アラビアの構えだ。

トルコやタタール達の振り上げた構えより防御が堅く、より素早く届く。

互いに歩き、射程範囲に入った。

コサックが踏み込み、私の頭を狙って切り付けた。刀を動かす、しかしフェイント。右手に飛んでくるが、後ろに下がっている。そのまま回転させ、左からの切り付けが飛んできた。

私は頭に掲げ、受けた。

次に左こめかみを狙う、切っ先を下に向けた状態で受けられる。

刀が左から低く来る、裏刃だ。下がって避ける。

コサックが踏み込んで、胴を狙ってきた。受ける。

だが、湾曲があった。切り付けの最中に手首を返し、鎌のような切っ先が私の刀を越えて、腹に突き刺さった。

飛び退いて、息を整える。

傷は浅い。まだ戦える。

「どうだ?こいつは効いただろ」、コサックは笑った。

「ふん、浅いぞ」

強い湾曲を持つシャブラの返しをまともに受けることは不可能だ。

距離を取れ。距離を取れ!相手よりもより早く!

「おいおい、逃げ回る気か?」

コサックが両手を広げて、構えなおした。

私がコサックの手首を狙って切り付け、コサックは返して私の手首を狙う。

それを10回も繰り返した頃、私の出血は酷くなってきていた。

私が急に飛び込んで、頭を狙う。コサックは受けた。私はそのまま飛び込み、組み付いて腕を取った。互いにもみ合う。私が先に膝を入れたが、押し飛ばされた。

よろけた私に向かって刀が飛んでくる、フェイントだ。

読んでいた私の刀を、刃が滑る。

コサックの腿を切り付け、飛び退いた。

だが浅い。距離が遠すぎる。

「次で殺してやる」、コサックが叫んだ。

コサックは刀を立て、前に出した。

私も同じ構えだ。

次は私が斬り込んだ。頭を狙う。彼は受け、首を狙った。

私は受け、胴を狙う。

彼は切っ先を下に向け、切り返す。

私は頭を狙い、彼が刀を上げた瞬間に胴を狙った。

男は後ろに飛び退き、射程から外れた。

急にコサックが飛び込んで、私の手を狙ってきた。私は後ろに飛び退き、手首を曲げるだけで敵の手首を切った。

浅い。しかし彼が刀を落とすには充分だった。

私は飛び込み、彼をシャブラの柄の底で殴りつけた。

彼は倒れた。


私が勝ったのだ。

コサックは手首を押さえ、その左手の合間から血を滴らせた。

「わざと殺さなかったな。300年前の、アラビアの不殺剣か。トルコ人が言っていた」

「そうだ。昔よく練習した物だ。紙を切る枚数を自由に調整できるようになるまで切るんだ」

「殺せ!」、若き連隊長は叫んだ。

「断る」

「だが俺は、左手で同じようにシャブラを握ることが出来る。二刀もな。コサックは皆そうだ」

「知っている。二刀流にしなかったのがお前の敗因だ」

「違う、貴様が俺を殺さぬのなら、左でシャブラを握る」

「握るな。決闘の流儀だ。それに貴様が不虞になれば、誰が彼女の面倒を見る」

「連隊の前で恥をかかすな!俺を殺せ!」

青年は、言葉通りに左で刀を握ろうと、手を伸ばした。私は刀の側面で手をはたいた。

「彼女の面倒を、三年間も見てくれた事には感謝している。私はお前を殺そうと思っていたが、気が変わった。貴様は生きろ。私は去る」

「待て、女はどうする気だ」

「彼女は、私といるより、貴様といるか、西欧に送られた方が幸福だろう。私はまた軍役につき、フサリアの最前列に戻るのだ。貴様らの銃器だけで、最前列の50人のうちの10人以上が最初の突撃で死ぬ。私はテレサにはふさわしくない存在だ。我々はウクライナに対する簒奪者だ」

「おいおいおい、なにをしにここまで来たんだ。いきなり解放者気取りか?俺を殺さず、女を取り戻さず。俺の手首をちっと切っただけかよ。なぜそんなことのために、軍の警戒のど真ん中まで来た?」

「わからぬ」

「何?」

「私には、何もわからぬ。ここに着いたとき、私はお前を殺す気だった。しかし、その気は失せた。ただ一つ理解していることは、次に会ったときは、必ず貴様を殺すということだ」

コサックは右手を押さえたまま、黙った。しばらくした後、口を開いた。

「女は西欧に送る。任は承った。俺も長生きは出来まい。この戦争は、きっとそのうち東欧全土に広がる。何百万人が死ぬかわからない。ポーランドとウクライナの人間の、10人に3人は死ぬだろうな。モスクワやトルコだけじゃない。ドイツを滅ぼした、あのグスタフ・アドルフもきっと参戦するだろう。奴は正真正銘の悪魔だ」

「そうだろうな。我々はあと10年の命もないだろう。だが、戦争とはそういうものだ。そうするなら、そうしてくれ。彼女に自由を」

「どこか別のところで、誰か知らない男と幸福になれ。そういうわけだな」

「そうだな。そうするべきだ」、私は言った。

しかし、テレサは納得していない。

声を荒げたテレサが、叫んだ。

「わたしを無視して、勝手にわたしの事を決めないでください!」

私にとって、彼女を見る最後の機会になるだろう。私は彼女のことを憎んでいたが、昔は愛していた。私にも、その気持ちは小さく残っていた。しかし、それは今では星の輝きほどに強い。

「テレサ。私の最後の願いだ。もう、きっと二度と君に会うことはないだろう。私はドイツから帰った後、君を憎んだ。しかし、それでも私はずっとどこかで君を思っていた。二度と、私は君に対して何も言わない。私は良き夫ではなく、良き人でもなかった。私は地獄に落ちるだろう。が、これだけは誓える。好きだ、テレサ。だからずっと、君に生きていてほしい」

テレサは、俯いた。

「わたしは、戦争が憎いです。ドイツでの戦争さえなければ、何度も思いました」

テレサは言葉を切ったが、俯いた顔から、水が地面に落ちるのが見えた。

「ずっと前に、その言葉を聞きたかった。なのに、なぜ。どうして今なのですか。あなたがもっと前に、その言葉を言ってさえくれれば、三年の時はここまで苦しくはありませんでした。そして、なぜ今その思いを伝えたのですか。わたしはずっと、あなたの事を忘れられなくなってしまいました」

「私は君を忘れない。だから、行け。ずっと西へ。この極寒の、終わりの見えぬ地獄ではなく、暖かな日差しが照りつける、西へ。ニエヴォへ行くのだ」

「暖かな天国の中で、冷たい地獄の苦しみを味わわなければならないのですか」

「私のために、行ってくれ」

言い終わると、テレサは膝を大地につけた。

「なんということでしょう。神は二つの故郷を焼き、更に二度も私の心臓を打ち砕いた。神よ、なぜこの世を見捨てたのですか!」

しばらく、テレサは呻いた。

その後、私を見上げた。

「こちらを見て。もう一度、顔をよく見せてください」

私はテレサを見つめて、六年ぶりに微笑んだ。

テレサの目に、暖かい涙が貯まるまでには、少しの時間だけで充分だった。

「行きなさい。もう、二度とあなたの顔を見る必要はありません。わたしはあなたに多くの憎しみを持っていました。しかし、これでもうお別れです。ウクライナにも、ポーランドにも、この街にも。もう私の居場所はここにはありません」

テレサは後ろを向き、それからこちらを向かなかった。

私はシャブラを見た。刃がこぼれて、壊れそうだ。

鞘に刀を収めた。

そうして、私は後ろを向いた。

「通せ!馬をくれてやれ!誇りある戦士に敬意を払うんだ!」、コサックが叫んだ。

しかし、急に私の動きは止まった。袖が引っかかっている。

女は、私の袖を引っ張った。

私は女の目を一目見ると、その手を払った。

私は妻だった女を抱きしめ、ただの女に別れを告げた。

そうして、歩き出した。

「考え直しなさい!フゥオピツキ!もう戦争なんてやめましょう!西へ、西へ行きましょう!」、私の妻だった女が声をからしそうに泣き叫んだ。

この故郷に帰ってきてから、初めて懐かしい名を呼ばれた。

私はもう、この名前に別れを告げる。

私は目を瞑り、また開いた。そして歩を進めた。

彼の軍隊は道を空けた。

トルコ人は刀を納め、タタールは弓を腰のケースにしまい、コサックは銃の火皿を閉じた。

私はゆっくりと、この故郷を去ろうとしていた。私の心臓を構成した全ては、いまここに消えた。

幼少期の思い出、我が家、民、街、それに妻も、私の中からいなくなった。

私には戦争しか、もう残っていない。

「ふざけるな!」、誰かが叫んだ。

振り返ると、彼は若いコサックで、貴族に対して強い恨みがあるようであった。年端は15にも見たぬだろう。

「僕の故郷は、貴様ら王国軍にめちゃくちゃにされた!誰一人として、生き残らなかった!」

その男は、私に銃を向けた。

私は自分の心臓の真ん中を、左の拳で叩いた。

男の黒目をじっと見据えた。

男はためらっている。目を瞑った後、彼は引き金を引き、地を


裂くような音がした。

どこか遠くで、木が弾ける。少年は銃を地面に投げ捨てた。

私は後ろを向き、馬に乗った。




「馬よ、どこまでも、どこまでも駆け続けろ!」







これで引用を終わる。



いかにポーランド人とウクライナ・コサック達が自由を愛しているか。

ポーランド人とコサック達は、自由を手に入れるまで何度でも立ち上がるだろう。

相手がロシアであろうが、ドイツであろうが、オーストリアであろうが、彼らは諦めない。

自由よ、永遠に!




「ポーランド・その栄光と破滅」 著 ピエール・リヨジュ

発行 1849年  

その一部をこの「17世紀の東欧・ロシア文学」のために引用した。

この手記の信憑性、つまり手記か文学かということについてはわからないが、それでも当時の物としては珍しいものである。

ピエール・リヨジュはともかくとして、「17世紀の東欧について」の著者、ワシリー・バクーストはロシア軍の元騎兵教官であり、小説家でもあった彼は多くの歴史に関する著作でも戦いについて多少の誇張をする事から、戦闘についての多少の脚色があるかもしれない。

この大洪水時代と呼ばれる時代は、ポーランド王国に住む人間の10人に3人が死に、三十年戦争やナポレオン戦争、WW1やWW2に匹敵する荒廃をもたらしている。

しかし、彼の妻とされる女性についてだが、2019年に、フランスでその墓が見つかったらしい。生涯フウォピツキに操を立て、南フランスの片田舎でひっそりと暮らしたようだ。しかし、フランスもこの時代内乱やスペインの侵攻を経験しており、ポーランドよりは遙かに幸福であったが、戦火から完全に逃れえたとは言えなかったようだ。彼女の遺品については調査中であり、もしかすると彼についてのより細かい情報がわかるかもしれない。





自由のため死んでいった全ての人々に、安らぎを。ーフウォピツキ著「ある男の手記」の一文より抜粋。



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