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神龍の血を持つ少年ホムラ  作者: えのしぃ
第3章 白龍の血を持つ少女
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第8話 トウカとの出会い

トウカ、一体何者?

「私トウカ!トウカ=ヤブサメって言うの!明日から君と一緒に旅に出るから、よろしくね、神龍くん!」

「え?一緒に旅って、突然なに?あと神龍くんじゃなくてホムラだよ!ホムラ=クリムガル!」

「ウフフフフ!よろしくね、ホムラ!」

「よ、よろしく......」

 勢いに流されるホムラ。


 それを見て笑うトウカに、何者かが声をかける。

「トウカ、しっかり説明してあげて。」

「あーもう分かったよ!ハク!」

 この声、一体何処から!?神龍の声を聞く時と似たような感覚をホムラは抱いていた。

「誰?」

「私もね、君と同じで心の中に龍がいるの。私の場合は神龍じゃなくて白龍だけどね!ね?ハク!」

 トウカは彼女の心の中にいるという白龍に話しかける。

「どうも、白龍よ。よろしくね、神龍の血の少年さん。そして久しぶりね、神龍。」

「まさか、こんな所で再開するとはな、白龍よ。2億年ぶりか?おぬしも血の中に意思を残していたのか。」

 白龍の挨拶に答える神龍。


「あーっと大体どういう事か何となく分かって来たよ。つまりトウカさんは僕と同じ龍の血を持つもので、僕たちの事を探していたってことだよね?だけどなんで?」

 ホムラが今までの会話を聞いて状況を確認する。

「そー、そう言うこと!ハクに、このビワコスクランブルに行けば私と同じ龍の血を持つ人が見つかるって言われて行ったら......ビンゴ!って感じ~。」

 楽しそうにトウカが話す。

「そんでねー、それはなんでかって言うとねー、これから邪神がたくさんドッパーって復活するらしいじゃない?一人では不安だから仲間が欲しかったってだけ!と言うわけで一緒に旅、しよっ!」

 トウカがホムラに手を伸ばす。

「うん、そう言う事なら一緒に行こう!戦うなら、数が多い方が良いしね。それに......」

 ホムラがモジモジと恥ずかしそうな表情を浮かべる。

「君となら、楽しく旅、出来そうだから......」

「ん、今なんか言った?」

「ううん、何でも無いよ!一緒に行こう!トウカさん!」

「トウカさんだなんてー、トウカで良いよ!私たち、同じくらいの歳でしょー?」

「うん、よろしく!トウカ!」

 二人は向き合って握手をした。


 二人での旅が、始まる。


トウカと二人で!

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