第7話 祝福の宴、謎の女の子
ヒロイン登場!!
ビワコスクランブルの聖地巡礼者がホムラの元に集まる。
その内の6人が手を広げると大きな城のような建物が地面を突き破って現れる。
「建築のミラージュを持つ者たちが会場を作ってくれたようですな。さあ、中に入りましょう。神龍のお方。」
巡礼者に導かれるように、建物の中に入る。
「うっわあああ!これはすごいや!」
建物の中にはは貴族のパーティ会場をもっと豪華にしたような空間が広がっていた。
会場には5000を越えるほどの人々が集っていた。
「この壇上に上がって下さい!」
会場奥の舞台の上に招かれる。
白銀色で少し長めの髪を生やしたホムラの年齢と同じ、16才くらいの女の子が立っていた。
「ん、君は一体?」
「ウフフww!貴方が!」
女の子が微笑む。
「みな、静粛に!」
ホムラの事をここまで連れてきた巡礼者が声をあげると同時に、会場が静まる。
「神龍の血を持つ少年、そして白龍の血を持つ少女を称えよ!二 人はこの聖地に現れた邪神を倒した英雄である!」
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」
沢山の歓声が上がる。
「この世界を救済する、二人の英雄に神龍器の加護を!!」
「神龍器!?ここにあるのか?探す手間が省けたね!」
白いローブを着た、二人の男が大きな鏡を掲げると、ホムラとその隣に立っている白龍の少女と呼ばれた女の子の体が光に包まれる。
「うお、まぶし!」
あまりの眩しさにホムラは目をつむる。
「一つ目の加護を受けることが出来たようだな。」
神龍の声が聞こえる。
「へぇーこうやって加護とやらを受けるんだね。」
ご機嫌そうにホムラが神龍に向かって話す。
「今回は訪れた場所は、龍を信仰する聖地なだけあって、私たちの事を理解する人々が儀式を執り行ってくれたが、本来ならお前自信が神龍器の前で加護を受ける儀式を行わなければならぬのだ。」
「成る程、そこ時はやり方教えてね。」
「ああ、勿論だ。」
目を開く。
「さあ、宴を再開しましょう。ご馳走を用意致しました。」
女の子と一緒に壇の下に降り、近くの料理の置いてあるテーブルの方に向かう。
テーブルにはチキン、ケーキ、サラダ、ピザなどが豪華に並べられていた。
「うわー!沢山だぁ!」
女の子がウキウキした表情で食べ物を眺める。
それを見ていたホムラが、女の子に話しかける
「君は、一体......」
「あ!」
一体何者?