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神龍の血を持つ少年ホムラ  作者: えのしぃ
第1章 神龍の血を持つ少年
3/23

第3話 何処へでも飛べる黒い翼

この世界を救う方法。

「それじゃあ、行ってくるね!」

 微笑むホムラ。


「行ってらっしゃい!待ってるよ!」

 笑顔で手をふるモンズ。


「黒い翼よ!邪悪の根源、ダルセロスの元へ、羽ばたけ!」

 ホムラの背中から黒い翼が生えてきた。

 翼で羽ばたいた瞬間、光の速さでホムラが空へと飛んでいく。


 大気圏へと突入した。

「蒼い炎よ、僕を守れ!」

 炎がホムラの身体を包む。

 その力で無重力の影響を受けず、呼吸も出来るようになった。


「ミラって、こんなにも青かったんだ!!」

 宇宙から自分が住む星を眺めるホムラ。

「今から僕が、この星を救うんだ!」


 ついに邪神、ダルセロスの元へとたどり着いた。

 ダルセロスは約2kmほどの大きさで、紫色のマントをしている黒い人のような姿をしていた。

 狂巨人を今もミラに降らせ続けている。


「ダルセロス!!お前を止めに来た!」

 ダルセロスはホムラの方に顔を向けて、ニチャアとやらった。

「ロウドウ......ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、ロウドウ、シャ。」 

 セミのように鳴き続けるダルセロス。

 どうやら会話は通じないようだ。


「金色の瞳よ!奴と意思疎通をする方法をうつせ!」

 何も見えない。

 目の前が真っ黒だ......


「あぁ......そうか、仕方ない。」


 力でねじ伏せるしか無いとホムラは理解した。

 ダルセロスの方に掌を向ける。

「蒼い炎よ!邪神ダルセロスを焼き払え!」

 炎が邪神の身体を覆い、燃えさかる!


「倒した......のか?」

「シャシャシャ!ロウドウロウドウロウドウロウドウロウドウロウドウロウドウロウドウロウドウロウドウロウドウロウドウロウドウロウドウロウドウ!!」

 ビクともしていない。

 諦めずに炎を放ち続ける。

「蒼い炎よ!蒼い炎よ!蒼い炎よ!」


 蒼い炎よ......

 もう、何日たっただろうか。

 何度攻撃してもダルセロスは怯んだ様子すら見せない。

「クソッ!蒼い炎の力を使っても倒せないなんて!一体どうすればいいんだ!?」


「だったら!金色の瞳よ!邪神ダルセロスを倒す方法を示せ!倒せないのなら、封印する方法、動きを止める方法を!」

 真っ暗だ......何も無いって言うのか?


 ホムラは考えた。

 今、自分が出来る事を。

「蒼い炎、金色の瞳、黒い翼......分かったぞ!」


「黒い翼よ!ダルセロスを復活させる前の、モンズの元へ羽ばたけ!!」

 黒い翼はどこへでも行くことが出来る。

 それは過去も例外では無い。

 時を越えるホムラ。


 スンッ


 過去の世界、神殿の中を歩くモンズの姿が見える。

とっさに、悲しげな表情のモンズに抱きつくホムラ。

「絶望から救いに来たよ。」

 カッコつけた表情でホムラは話す。

「君、誰?」

 モンズは問う。

「君の、友達さ。」


 未来が改編され、ダルセロスは復活していない事になった。

 今の時間軸に奴を止める方法が無いならば、過去を変えるしか無いと、ホムラは考えたのだ。




 過去に戻ってから半年


 本当にこんな終わり方でいいのか?


 本当にこんな終わり方でいいのか?


 本当にこんな終わり方でいいのか?


 ホムラは自分に問い続けていた。


 モンズと二人で過ごす日々は楽しい。

 そして僕たちがこうやって過ごす事で、ダルセロスによる星の滅亡の未来は無くなっている。

 しかしどうだ?ダルセロスが現れないからと言って、未来を救えていると言うのだろうか?

 それは違うだろう。

 今でも世界には、何かに涙を流す人間、誰かを怒り、憎み、恨む人間はたくさんいるのだ。


 本当の平和ってなんだ?

 皆が笑顔でいれる未来を作りたい。


 僕が倒すべき本当の敵は一体何?


 ホムラの新しい戦いが、始まる。

まあまあ難しい。

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