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神龍の血を持つ少年ホムラ  作者: えのしぃ
最終章 ワールド•オブ•ホムラ
22/23

最終話 ここが僕達の中間地点

最終話です!

 自分達が生まれた事、そしてこの冒険全てが、ロードンによって仕組まれたものだと言う事を知ったホムラとトウカ。


 一時は衝撃を受けたが、今二人は笑っている。


「僕がどう言う理由で生まれたかなんてこの際関係無い。ロードン、お前を倒す!」

「貴方を倒して私達は、私達の描いた未来で生きる!」

二人はロードンに対し、そう宣言する。


 それを聞いて喜ぶロードン。

「それで良い、それで良いのだ我が子らよ......この時を待っていた。さあ、全力でかかってこい!」


「ホムラ!行くよ!」

「うん、最初っから全力で!」

 手をつなぐホムラとトウカ、無数の銀の爪に蒼い炎を宿らせて、ロードンの全方位を囲う。

「素晴らしい!これだ、これが私の待ち望んだものだ!」

 襲いかかる無数の燃え盛る刃達を華麗にかわす。


 トウカはそこで見せた一瞬のスキを狙って急接近し龍の尻尾で攻撃を叩き込む。

「グハァ!」

 尻尾での攻撃がロードンに直撃する。


 ロードンは体制を立て直す。

「もはやお前らに手を抜く必要は無いな。ここからは本気で行くぞ!ホムラ!トウカ!」

 右手を天空へと伸ばすロードン。

「丸鋸、殲滅、巨大化の力よ、協力せよ。」

 そうすると雲が避け、そこから邪神レンノが身につけていた丸鋸が数万、そしてゼロが付けていた機械の腕が巨大になったものが一つ降ってくる。


 機械の腕はロードンの右手と合体する。

 丸鋸はホムラとトウカに向かって降り注ぐ!

 ホムラがトウカの手を掴んでそのまま黒い翼で、丸鋸が届かない所まで逃げる。

「ホムラ、後は任せて!一旦離れたら十秒数えて帰って来て!鈍色の咆哮を撃つから!」

「分かった!」

 ホムラが自分の攻撃を巻き込まない距離まで離れたのを確認してから銀色の咆哮を放つ!

「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 咆哮の音波で丸鋸が振動し、地面に落ちていく。


「やった!」

 しかし、その、後ろにロードンの姿が!

「残念、君の負けだ。」

 至近距離でロードンの右腕から巨大な光線が放たれる。

「トウカ!」

 帰ってきたホムラがトウカを助けようと駆けつけるが、間に合わず、彼女と共に光線に巻き込まれてしまう。


「うわああああああああああああああああ!」

 光線によってホムラの黒い翼はもう飛べない程にボロボロになり、トウカは左足の膝から下を失った。


「ああ......楽しかった。ホムラ、トウカ、ほんのひと時だったが、幸せな時間をありがとう。」

 動けなくなったホムラとトウカに向かってもう一度光線を放とうと構える。

「さようなら。」

 ロードンが機械の腕から光線を放つ。


「......」


「何故?何故私が吹き飛んでいるのだ?」

 光線を放った瞬間、ビビアンがホムラとトウカの目の前に立ち、攻撃を弾き返したのだ。

「あー!間に合った間に合った!」

「ビビアン、何故お前が......」

「まあ、色々あってね。恨むならカトロンを恨んでよ。アイツのせいだから。」


 ホムラはボロボロになりながらトウカを抱えてロードンから足を引きずりながら距離を取る。

 ロードンはビビアンによって弾かれた光線によるダメージで身動きをとることが出来ない。


「さあ、これで終わりだ......」

ホムラがロードンに一言告げる。


「ハァ......ハァ......ホムラ一緒に。」

ホムラとトウカが掌を前に出し蒼い炎を纏った大量の銀色の爪をロードンの正面に放つ。


「私の負けだ。」

 全ての刃がロードンの身体に突き刺さる。

刃が纏っていた蒼い炎がロードンの肉体を焼き払う。

「おめでとう。」

 最後にロードンはそう言い残し、消えていった......




「勝った!全部終わったんだ!」

 トウカとビビアンを見て喜ぶホムラ。


「うん、そしてこれから始まる。誰かの作ったシナリオじゃない、私達のための人生が!」

トウカは頷きながらそう話す。


「ここが、僕達の中間地点だね!」

これで、完結です!

最後まで読んで下さりありがとうございました!

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