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神龍の血を持つ少年ホムラ  作者: えのしぃ
第4章 心を知らないロボット
15/23

第15話 僅かな希望、絶望の命日

敵組織の幹部の人数でよく使われるのは4、7、8、10、13だよね。

 ホルブダルクがそれぞれ融合する前の姿に戻る。

「ボクっち達、消えるんだね。」

「アア......ソウサ......ココデオワルノサ......」

「認めたくねぇ、認めたくねぇよ!!」

 ゲソルブーク、クリホーダイン、ブロスパイクの体が少しずつ灰になって消えていく。

「ムナシイ......キエルノガ......コワイ......」

「まあ、そう怖がる事も無いかもな!俺達三体皆で逝けるだけ、幸せなのかもしれないな、そうだよな!」

「そうだね、あと最後まで一緒にいるって約束。果たせたって考えれば、悪くは無いかもね。」

「アリガトウ......フタリノオカゲデ......オチツイタヨ......」

「礼なんていらねーよ!俺様達は仲間じゃねぇか!」


「そろそろ完全に消えるね。」

「ああ、でもお前らと一緒ならって考えたら、そう悪くは無いって思えてきたぜ!」

「ミンナイッショダカラ......シアワセダ......」


「じゃあな、心の友よ。」

「ええ、来世でまた会おうね。」

「タノシカッタ......」

 三体の身体は完全に灰となり、消えていった。


 それを少し離れた所から、ロボットは見ていた。

「こころ......とも......たのしい......ありが......とう?」




 ハーブフォンの森 湖前

「彼らにも彼らの生き方があって、その為に戦ってるんだって。僕、今まで考えた事も無かった。それを分かった上で、武器を持ち立ち上がる事が戦いって言うのかな?」

 自分の掌を見ながらホムラが語る。

 トウカがホムラの掌を、自身の両手で包み込む。

「トウカ?」

「分からない。だけど私たちは戦わなければならないの、その先の平和を目指して。」

「......」




 次の日、ホムラたちは再び、原初の世界樹の元を訪れる。

「今日は、あのロボットはいないみたいだね。」

「今のうちに、加護を受けちゃお!」

世界樹に祈りを捧げる二人。今回は邪魔をされること無く、50分ほどで儀式を完了した。

「今回は、前より早く終わったんじゃ無いかな?」

「慣れたのかもね!!」

 二人はお互いを見て笑う。

「結構長いんだねー!神龍の儀式とやらは。二人ともお疲れ様ー!!」

 儀式を後ろで見ていたビビアンが声をかける。

 

「儀式が終わったようだな。残りの神龍器二つは、邪神達の封印されし土地。悪夢の都マァマムーズカシィにある。準備ができ次第行くとしよう。」

 神龍がホムラに、次の目的地を伝える。

「悪夢の都マァマムーズカシィ......分かった!」


「ブッつぶす!!」

 ホムラ達の後ろから声が聞こえる。

「テメーらをぐちゃぐちゃにしてー!!」

 声の先には全身に回転する丸鋸を纏っている、巨漢の姿があった。こちらに向かってゆっくりと歩いてくる。

「彼は......アイツはロードン十七柱六番、丸鋸の邪神ココトーレンノ!」

 ビビアンが二人に伝える。


「砕け散れ!ぶったおぉーーーーーーす!」

 突然高速移動しホムラの顔を掴み、そのまま地面へと叩きつけるレンノ。物凄い怪力だ。

「ホムラ!大丈夫!?空色の風!うおおりゃぁあああ!」

トウカがレンノに向かって攻撃するが、全て弾かれてしまう。

「ゴミ虫が!どりゃあああああああ!」

 ホムラを地面に押さえつけながら、トウカに蹴りを入れようとする。

「危ないトウカちゃん!」

 バイーン!蹴りがトウカに届く前にビビアンがその前に立ちふさがり、攻撃を弾く!が、ビビアンも強すぎる蹴りの衝撃に耐えきれず倒れてしまう。

「ビビアン!」


「あー弱い!貧弱!雑魚が!」

 レンノが怒り吠える。自身の体から丸鋸を引きちぎり、ビビアンを心配するトウカに向かって思いっきり投げる。

「キャーッ!!」

 腕に直撃する、あまりの激痛に倒れるトウカ。


「つまらん!ここで全員死ねい!!」

 全く歯が立たない。レンノに慈悲の心は無く、会話が通じる事も無いだろう。ここでホムラ達の冒険は終わってしまうのか!?

え!?主人公がやられて連載打ち切り!?

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