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神龍の血を持つ少年ホムラ  作者: えのしぃ
第4章 心を知らないロボット
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第14話 協力

まさかのキャラが仲間に!?

「わー!大変大変!たーすけてー!」

 ホムラ達の元へ沢山のポッタン達が慌ててやってくる。

「変なやつらがー!変なやつらがー!」

「なんだって!?」

 すぐに立ち上がりポッタン達が逃げて来た方向へと急いで向かうホムラとトウカ。


 その先にはいつか見た、宙に浮いたフグからイカが触手が生えたような邪神とクリの頭に大砲がついているような見た目をした邪神、そして背中と頭にトゲが生えていて、両手にはハンマーを持った人型の邪神が並んで立っていた。


「やあやあ、俺様はロードン十七柱十番、協力の赤邪神ブロスパイクだぜ!神龍の戦士よ!俺達と勝負だ!」

「ニ対三か!とはいえ三体とも二桁番代の邪神か......それなら勝てそうだ!トウカ、頑張ろう!」

「うん、行けるよ!」


「バカめ、今のお前の台詞。全て間違ってるぞ!」

「何!?」

「行くぞ!ゲソルブーク、クリホーダイン、行くぞ!今こそ協力の時だ!融合!」

「ソウダネ......ユウゴウ。」

「だな。融合!」

 三体の邪神が突然ドロドロに溶け、一つに集まる。

 集まった三体分のドロ達が、形を変えていく。


 馬の足、魚の鱗とトゲのついた胴体、その右肩と左肩から触手が五本ずつ生えた茶色い人間の様な姿になった。

「我らは融合した時、ロードン十七柱八番、協力の邪神ホルブダルクとなる!」

「なん......だと......」

「さっきの答え合わせだ。お前ら二人は、一つに融合し完全体となり、ロードン様より一桁番の数字を頂いた我らに......敗北する!」

 勝ち誇った顔でこちらを見るホルブダルク。


「残念!それもハズレだよ!」

 声の聞こえた方を向く。

 そこに立っていたのは、浮き輪の邪神ビビアン•ボイン•ビビだった。

「ウチは今からこのホムラくんとトウカちゃんに加勢して、三体一で君を倒す!!」

 予想外の展開に驚くホムラ。

「ビビアン!?どうして!?」

「そんな事、今はいいから!戦うよ!」


「なんかこうなる気はしてたんだー!」

トウカが嬉しそうに話す。


「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」





 ここで一度、時を遡る。

 ロボットとの戦いで二人が倒れた後の話


「あーらよっと。」

 ホムラ達が森で倒れた後、ロボットの前に現れたのは、ビビアンだった。


「新たな対象を発見、排除します。」

ビビアンの方に向かうロボット。

「やあ、五番のロボットさん、十一番のビビアンだよ!」

「データ確認中......認証完了。ビビアン、貴方への攻撃を中止します。」

 ロボットが戦闘態勢を解除する。

「よし、こうしとけば取り敢えず二人は無事だな。」

ガッツポーズをするビビアン。

「あー、ウチ何やってんだろ、こんな事したら完全に裏切りだよねー。まさかウチがあんな少年少女に心を動かされるなんてね。」

 ポッタン達がホムラとトウカを運び出したのを確認しながらそうつぶやき、どこかへと飛び去っていく。


 ビビアンが去りゆく姿を見るロボット。

「こ......こ......ろ......」

 そう言葉にし、佇む。




 そして時は、もとに戻る。


「ビビアン!裏切るのか!!」

「ええ!そうですとも!」

 ピースしながら、ビビアンが答える。

「ええーい!三人まとめて消し飛ばしてくれる!!」


 ホルブダルクが右の触手五本でトウカを身体を握る。

「きゃー!気持ち悪いー!」

 身動きが取れない!


「銀色の爪!!」

 右側の五本の触手にそれぞれ一枚ずつ刃を飛ばすホムラ。

 しかし、それと同時に左の触手五本がホムラに襲いかかる!

「危ない!」

バイーン!

 手前にビビアンが立ちふさがり浮き輪の力で触手を弾き飛ばす!銀色の刃は右の触手五本全てに命中!触手は切断された!


「ぐぬう!」

 ホルブダルクが怯む!

「今だ!ホムラくん、トウカちゃんありったけの攻撃を!」

「分かった!銀色の爪!」

「了解ビビアンちゃん!空色の風!フルパワああああああああああああああああああああああああ!!!」


 二人の放った攻撃が、ホルブダルクに直撃!するが......

「なんだ?その貧弱な攻撃は?触手を切られて驚いたが、所詮はその程度。我らのかたーい胴体には傷一つつけられぬか!」

右の触手を再生しながらホルブダルクが叫ぶ。


「全く効いてない!」

 衝撃を受けるトウカ。

「待って!ウチにいい案があるの。コショコショ......」

 こっそりと話すビビアン。

「それなら、こうした方が良いかも!」

 それに提案するホムラ。

「何それ!ちょっとかっこいい!」

 話を聞いて、トウカが感激する。


「何を話しておるのだ?逃げるつもりか?」

「お待たせ!それじゃあ行くよ!二人とも!」


 三人が構える。

「いっけー!銀色の爪!」

「空色の風!」

 ホムラの攻撃が再生した右の触手を、トウカの攻撃が左の触手を切断する!

「そんな事をしても無駄なのはさっきので分かっただろう。触手は切られても少しすれば再生する。かたーい胴体は貴様らに破壊することは出来ない!」


 ホムラとトウカが手をつなぐ。

「銀色の爪!」

「透明の鱗!」

 トウカがホムラの銀色の爪をコピーして同時にに放つ!

 刃はビビアンの方へ!


「フッフッフ......ウチの能力は飛んできた攻撃を吸収して無効化するか、5倍の威力にして弾き返す!」

バイーン!


 ビビアンによって、弾き返された刃はホルブダルクの方へと避けられないスピードで飛んでいく!触手を使って防いで少しでも攻撃を和らげようとしたが、まだ再生していない!


「何いいいいいいいいいいいい!!!!!??????」

 十の刃がホルブダルクの体を貫く!

「我らが......負ける......だと。」


 協力の邪神 ホルブダルク 破れる。

これが、協力。

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