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神龍の血を持つ少年ホムラ  作者: えのしぃ
第4章 心を知らないロボット
13/23

第13話 狂気のロボットと嘲笑の邪神w

新章開幕!

物語は折返し地点へ......

 第三の神龍器【原初げんしょ世界樹せかいじゅ】の加護を求めて、神龍の血を持つ少年ホムラと白龍の血を持つ少女トウカは、ハーブフォンの森へと訪れる。


 ハーブフォンの森 原初の世界樹前

「凄く大きいね!世界樹!ホムラ何人分くらいだろ?」

「え?僕基準で測るの!?僕千人分の高さはあるんじゃないかな?高すぎて良くわからないや。」

「それじゃあ早速、加護の儀式を行おうか!」

「今回はどれくらいかかるんだろうねー?」

 加護を受けるための祈りの儀式に入ろうとするホムラとトウカだったが、その時どこからか何者かの声が聞こえてくる。


「侵入者、抹殺。殲滅対象破壊します。」

 抑揚の無い機械音声と共にホムラの目の前に紫色の光線が飛んでくる。咄嗟に避け、ホムラとトウカは光線が飛んできた先を見る。


 そこには迷彩柄で体長3メートル程の人型ロボットが立っていた。顔の横には白い文字でNo.5と書かれている。

「なんなんだあのロボットは!?」

「抹殺とか、殲滅とか怖いこと言ってたよ!」

 木の影に身を隠しながら話す二人。

 何本もの光線がこちらに飛んでくる。

「翼で接近しよう!トウカ、手をつないで!黒い翼よ!あのロボットの元へ、羽ばたけ!」


 ロボットの目の前へと翼の力で瞬時に移動する。

「この距離からなら動きを止められる!」

「抹殺、抹殺、抹殺、抹殺」

 ロボットは胴体を軸にして両腕をプロペラのように回転させて二人の方に突っ込んで来る。二人はそれに直撃してしまう。

「物凄い力だ......強すぎる......」

「なんなの?あのロボット!?」

 ぶつかった直後、すかさず至近距離でビームを打ち込むロボット。

 怒濤の攻撃に耐えきれず、二人は気絶してしまう。

 そこにトドメを刺そうと近寄るが、突然後ろを振り向くロボット。

「新たな対象を確認、排除します。」

何かに反応し、気絶したホムラ達を置いて何処かに行ってしまう。



 洞窟

「起きて!ねえ起きて!」

 タヌキの尻尾と耳をはやした、沢山の小人達が、ホムラとトウカの体をゆする。少しすると、ホムラが目覚める。

「うーんっと......ここは?君たちは誰?僕たちを助けてくれたの?ありがとう。」

「ヤッター!ヤッター!オキター!」

 起き上がるホムラを見て手をバンザイして喜ぶ小人たち。

「ボク達は、落ち葉の精霊ポッタン!この森の住民なの!お兄さんとお姉さんは、あの変な機械から僕たちの森を守ろうとしてくれたんだよね?」

「違う。けど、あのロボットがこの森を荒らしてるって言うなら、今からこの森を一緒に守るために戦うよ。そうで無くても、元々僕たちが倒さなくちゃならない敵なんだ。」

 ホムラは先程の戦いでロボットに近づいた後黄金の瞳を使い、奴の正体を暴いていた。あのロボットは、ロードン十七柱五番、狂騒の邪神であると。

「そうだよね、あんな酷いやつ放ってはおけないよ!」

 いつの間にか目覚めていたトウカが笑いながら話す。

「うん!絶対に倒そう!」

二人はお互い微笑み合う。


「イーヒッヒッヒwww!」

 どこからか笑い声が聞こえる......

「誰だ!」

「ウエダヨwww」

 ホムラ、トウカ、ポッタン達が頭上を見上げると、大きな唇に2つの触角がついた怪物が宙に浮いていた。二人は既に奴が邪神である事を察した。

「バカダネーwww君たちは本当にバwカwだwwwそんな貧弱な力で五番を倒せるわけがなかろうww」

 邪神は二人を小馬鹿にするように笑いながら話す。

「なんだこの邪神は、いちいちムカつくなぁ!」

「そうでしょうwwwwだって私はロードン十七柱九番wwwブッフォwww嘲笑の邪神ワーラ•ワロータwwwwだからねぇww」

「あーもうイラッとくる!このやろおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 ホムラが叫ぶとホムラの周辺に五つの刃が現れ、それら全てがワーラの方へと飛んでいく。刃達はワーラの体に突き刺さる。

「えwwどうしてwwwそんなのww聞いてないぞwww一桁の邪神なのにwwこんなあっけなくwwイヒヒっwwやられるなんてww」


 ワーラは地に落ちながら灰になって消えてしまった。


「今の攻撃は、一体なんだったんだろう。」

 困惑するホムラ。

「多分ねー、神龍器の加護のお陰で新しい力が使えるようになったんだと思うよー。私の透明の鱗とかと同じようにね。」

 トウカの説明に納得し、頷くホムラ。

「あの邪神、自分の事九番って言ってたよね。そのレベルの邪神をこんなに早く仕留められるなんて......凄いや!」

「今のは、【銀色の爪】だな。蒼い炎よりも、敵を倒すことに特化しているのだ。威力は炎の十倍と言ったところだ。」

 神龍が説明をする。

「なんだよ神龍!もっと早く教えて教えてくれれば良かったのに!」

「すまないな、ぐっすり眠っておったのだ。」

「寝てたんだー。僕らと話していない時って何やってるのかなーって思ってたけど、寝てたんだねー!へー!」

 神龍がいつも寝ていた事が意外で、ホムラは少し面白かったようだ。

「うるさい!私達が眠る事によって、力をお前たちに送っているのだぞ!感謝しろ!」

「あははは!ありがとうねー!!」

嘲笑の邪神弱すぎww

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