表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神龍の血を持つ少年ホムラ  作者: えのしぃ
第1章 神龍の血を持つ少年
1/23

第1話 神龍の血!目覚める!

私の思う、ファンタジー。

「おーいホムラー!!そろそろ行くぞー!!」

「あぁー!!待ってよポロンー!!」


 僕の名前はホムラ=クリムガル。

 東の小国「ロステア」にあるとある街「マクル」に住む16才の、普通の村人だ。



「おっせーなぁ!!置いてっちまうぞー!」

 あっちで僕を急かしているのがポロン=スタリー。

 今日はポロン君と一緒に村に来た旅芸人を見に行くんだ!

「今行くよー!もうーせっかちなんだからー!!」


 旅芸人が来るという村の広場についた。

 そこには沢山の人、おおよそ500人くらいが集まっていた。

「世界を歩いて3年間、旅芸人のラルフでーす!どうぞよろしく!今日は皆さんに豊穣のミラージュを使ったパフォーマンスをお見せしまーす!!」


 この星「ミラ」の住人は皆、星からの加護を受けて、「ミラージュ」と呼ばれる何らかの魔法を使う事が出来る。

 今からあの旅芸人は大地の恵み、豊穣のミラージュを使ってなにかするみたいだ。


 パフォーマンスが始まる。

「そーれ!ホイホイホイホイホホイノホイ!!」

 なんと、無から野菜が生まれた!

 岩で出来た地面を突き破って何か生えて来たとかではない!

 空間から野菜が生まれたのだ!!


 観客たちが驚く。

「これは相当のミラージュ使いだ。」

「こんなミラージュ見たことない!」

「毎日の食事に困らなそうだ。」


 勿論、僕とポロンも驚く。

「ねぇポロン!すごいね!僕なんて指先から小さい炎を出すくらいしか出来ないのに......野菜だなんて!!」

「あぁすごいな。俺も何か生み出すつったって小石くらいだからなぁ。大きくなったら、俺もあんなんなりてぇな!!」


「ラルフ印のベジタブル!1セット600イエンだよぉ!!」

 自分が生成した野菜を売り出す旅芸人。

「あぁやって稼ぎながら旅芸人やってるんだな。」

 ポロンがフッと笑う。

「楽しかったね!そろそろ帰ろうかー。」


 その時!

 ヒュー......

 ドドドスーン!!ドドスーン!!

 ゲルルルルルルルルルルルルルルルェ!!


 え何!?この音

 誰かが叫ぶ。

狂巨人(バイタン)なのか!!??」


 狂巨人、神話で語られているの邪神「ダルセロス」の使い魔、大きさ約7メートルの怪物の事である。


 どうして神話上の生き物が!?

 しかも空から!?

何体も何体も降ってくる!

 逃げろ!殺される!

「ホムラ!逃げるぞ!」

「うん!」


 人を食べながらその姿を見ていた、二体の狂巨人。

「アノコドモ、オイシソウダダダ!!」

「ソダナ、トテモジューシー、オデニハワカル。」

「タベイク、タベイク、タベイク!!」

「オレノモン!オレノモン!オレノモン!」


 ポロンと全速力で走る僕。

「ねぇ、あいつらこっちに来るよ!」

「ホムラ、このままじゃ追い付かれちまう......うわぁ!!」

 ポロンが躓いて転んでしまった!!

「ポロン!!」


「ツーカマーエタ、ゲヘヘヘヘヘヘヘヘ。」

 狂巨人がポロンの体を優しく掴む。


「ホムラ......逃げ......て......」

 ポロン、嘘でしょ。

 ここでお別れだなんて。


「ポロンを......離せよ!」

「アアン?オマエモクワレタイノカカ!!」


 大切な人を......失いたくないんだ!!


「目覚めの時か......」

!? 何か、声が聞こえた気がする......


「オマエモ、クウ、ダブルコドモバーガー!!」

 ドスドスと僕に迫る狂巨人。


 二体目の狂巨人も遅れてやってきた。

「バーガーオレノモン!オレノモン!」


「うわぁぁぁあああああああああああ!!」

 その時、僕の掌から蒼い炎が!!


「オデ......」



 目の前には笑顔のポロンと灰の山が2つ。


「僕、助かったの?なんだったんだろう?今のは。」


「知りたいか?」


 どこからか......声が聞こえた......


 伝説が、始まる。

守りたい、それだけ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ