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第1章 第一次星片争奪戦~日本編~までのあらすじ(HJ大賞2019)

 異能力の存在する世界は――理想郷(ユートピア)などではなかった。

 異能力者の出現により、人間は異能力者と非異能力者に分けられ、そしてその間には、異能力規制法という名の大きな隔たりが出来てしまった。


 そんな世界に――奇跡の欠片が飛来した。


 星片を巡る争奪戦。世界の秩序を維持することを謳う国際秩序機関(IOO)が下部組織、世界防衛軍(WG)。争奪戦の舞台である日本の異能力者部隊、毘沙門。異能力者の地位向上を目指す活動団体、テラ・ノヴァと……大規模の組織が一堂に会する中、たった四人で争奪戦に挑む果敢、あるいは身の程知らずな組織が存在した。

 彼らはPeace(P)&(&)Liberty(L)。正規メンバーであるグラウ・ファルケ、御都(みと)苑巳(そのみ)、ゼン。そして助っ人であるネルケ・ローテを加えた四人は、他の組織同士の衝突によりすり減った所を最後に強襲する――漁夫の利作戦を計画した。


 しかし彼ら四人は――一筋縄でいく異能力者たちではなかった。


 甘い香りを漂わせる、撫子のような絶世の美女ネルケは――初対面であるはずのグラウに、出会い頭でキスをするような変人であった。事あるごとにグラウに言い寄り、時には指をしゃぶり、時には覆い被さり……グラウの理性は、彼女により溶かされていくのであった。


 青鬼の血が流れる、武士(もののふ)少女ソノミは――兄である流魂(るこん)を追い求めすぎた。仲間を裏切り、そして一人兄の元へ向かったソノミ。しかし謎の少女ピオンにより流魂は暴走させられ、ソノミはルコンによって窮地に追い込まれる。しかしグラウに助けられ――彼女はそんな彼に、恋心を抱き始めるのであった。


 透明の狂気(インビジブル)という異名を持つ少年ゼンは――先輩であるグラウとソノミを見返してやりたかった。成果を挙げることで自分の強さを証明しようと画策した彼もまた、グラウとソノミの不在を狙って逃亡を図る。そして辿り着いたのは、異能力者の殺戮を教義に掲げたカルト集団テラ・ノヴァの教会。グラウたちが辿り着いた頃には時既に遅し。ゼンは大司祭ノウザの異能力により石像へと変えられてしまっていた。


 そしてP&Lがリーダーグラウ・ファルケは――思い悩んでいた。自らの異能力の弱さ、そして自らの背負うべき宿命。争奪戦に至る前の彼は、生きる屍も同然であった。

 しかし争奪戦の中で、彼はようやく決心した。自らの育ての母――英雄ユスティーツ・ファルケの後を継ぐ、英雄の息子となることに。


 皐月の夜は更け、月光は満ちた。

 数多くの苦難を乗り越えたグラウ、ネルケ、ソノミ。彼らは、たった三人で決戦の地へと赴く。そして血反吐を吐きながら、その身に多くの傷を負いながら――ついに星片を奪取することに成功した。


 しかし――勝利の美酒にはまだ早かった。あくまで第一次(・・・)星片争奪戦に過ぎない。第二、第三、第四の争奪戦が彼らに、そして世界に待ち受けている。

 グラウ、ネルケ、ソノミたち異能力者が辿り着くのは――光輝燦然たる理想郷(ユートピア)か、それとも屍山血海の暗黒郷(ディストピア)か。

 彼らの戦いは、これから先も続いていく――。

※HJ大賞2019の選考が終了次第、このあらすじ部分は削除します

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