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時計と指輪  作者: 憂花
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#09

#09


お会計するから、と先に出るよう言われたので、私と和泉は先に外に出た。

いつもよりちょっと飲み過ぎたせいで、火照った頬には、いつもなら凍える夜風も心地よく感じる。



「…ふぅ」


「酔ってんね、」


「だって、こんな飲まされるなんて聞いてないもん」



ガードレールに腰かけた和泉は白い息を吐きながら、呆れたように笑った。


美味しいから飲んでみて!と慣れない日本酒とか焼酎を飲んでいたせいで、そこまで弱くない私もフラッとするぐらいには酔ってしまった。私の今までの経験上、この状態である程度酔いを覚まさないと後に響くことはわかっている。



「でも、楽しそうだったじゃん」


「楽しかったけど…」


「…帰んの?」


「んー、社員さんたちに挨拶したら帰ろうかな」


「俺も帰る」



ちらほらと社員さんたちが出てきて、会計を終えた幹事の人が、二次会のお誘いをしていた。



「2人も来るよね!?」


「えっと…」


「俺らはここで帰るんで、あとは大人同士でどうぞ」



えーつまんねー!と言われながらも、愛想笑いでごまかしながら、私たちはその場を後にした。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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