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時計と指輪  作者: 憂花
15/17

#15


#15


後から聞いた話。

和泉は彼女と上手くいってなかったらしい。



何となくやりたくなったとき、たまたまそこに私がいた、だけなのだろう。


きっと他の人でもよかったのだろう。


素面で抱けるほど、私のことを好きで抱いたのではないことはわかっていた。


指輪を外せないやつが、私に本気なわけがなかった。






「ごめんなさい」




「どうしたの急に」




「別れて欲しい」






あの夜からしばらくして、私は修斗と別れた。




結婚を意識した人だった。


生涯を共に過ごすのだろうと思ったりもしていた。


だからこそ、このままじゃ付き合えないと思った。


罪悪感がこうさせたのではない。




___私が他の人に愛されたいと思っているなんて。



修斗を和泉の代わり、にしてはいけないと思ったから。






「準備したけど、要らなくなっちゃったね」






修斗が用意していたペアリング。私たちの記念日にプレゼントしようとしていたらしい。


私はとことん、リングに苦しめられているのかもしれない。




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