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時計と指輪  作者: 憂花
13/17

#13

#13


少し肌寒くて目が覚めた。

軽い二日酔いに気持ち悪さを覚えながら記憶を辿り、ああついにやってしまったと目の前にいる和泉の顔を見る。


無防備に眠る様子はあどけなくて、つい口元がほころんだ。






これからどうするべきだろう?


私は修斗と別れるつもりはないし、和泉だって彼女と別れたりはしないだろう。

無かったことになる、その方がお互い都合がいい。






でも、



でも、無かったことにしたくないと、指先を伸ばして触れたくなった。


そのくせ、そう思う自分に気持ち悪いと思った。




たった1回の経験から始まる恋愛なんて嫌だと思ってたくせに、もしもの未来を期待した。






やっぱり寝なきゃ良かったと思う。

…知りたくなかった、こんな感情。


それも、私だけが感じているなんて。


愛されてみたいだなんて思いたくもなかった。

何も知らなかった私に戻りたい。


和泉はこんな風に朝を迎えるって知らなければ、きっとこの先も和泉の彼女の話を聞けたのに。






______ただの"欲"だったら良かったのに、まさか"情"があったとは。




これ以上、昨日の残り香が残る部屋にいるのは耐えられなくて、テーブルの上に諭吉を1枚置いて、ごめんなさいと書き残した。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

遅くなりました。お待たせしました。

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