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『おなか』 ─嘘のような本当のおはなし─  作者: 赤木 爽人
第2章 もりのなか
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第6話 もりのはずれ

 高校まで北海道で育った私は、通っていた高校も、なんと、家の裏の広大な森のおよそ反対側。

 いやいや遊びも、住まいも、中学も、高校までその森のそばだった。ただ、高校までママチャリで一時間はたっぷりかかる。それで、森の周囲3分の1ほどの道程なので、全体の大きさが想像できると思う。

 北海道全体から見たら小さい方だと思うけど…。

 その森の外れの高校で倫理の時間に先生から言われた事が今でも忘れられない。世界中の風習や宗教、生活様式や哲学やらを、高校の範囲だから、表面をなぞった程度だが──勉強した。

 そして、先生は最後の授業でこう言った。

「教えた事の殆どは忘れたって構わない、ただみんなに知ってもらいたかったのは、地球には多様な人々がいる。だから一方の常識だけでは理解がしきれない。草花や木々だって、トラやライオンだって生き物だ。

 つまり、この世は多様性を持った生き物で構成されている。

 多様な生き物は広大な地球に住んでいる。地球は広い、宇宙はもっと広い、それに唯一対抗できるのは、君たちの──

『想像力』だけだ。

 豊かな想像力を持って生きてほしい、これが僕がみんなに一番教えたかったことだ! 」…ってね。


 多様性を受け入れるってなんでしょう?


 豊かな想像力ってなんでしょう?


 大人になった今──


 お・も・う…


 スピリチャリズムによると、動物や木や草花だけでなく、鉱物にまでも自然霊がついているそうだ。つまり多様な生き物、多様な物質がある以上、無限とも思われる多様な魂があると言うことになる。

 おそらく、見えるものも見えないものも、全て受け入れないと本当の意味での多様性の受け入れ、それに伴う真の相互理解は生まれないのだろう。

 真の相互理解の先に真の平和があり、その先にこそ絶対的な『愛』があるのではないか。

 人は自分の事以外は全くわからない、でも想像力こそがその垣根を超える重要なファクターだと先生は伝えたかったと思う。


 変わった出来事をいくつも経験して、生き物や物質、魂の多様性を肌で感じる事が出来た境遇と、森の中の多様な生き物達との出会いに感謝している。


(第2章 了)

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