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『おなか』 ─嘘のような本当のおはなし─  作者: 赤木 爽人
第2章 もりのなか
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第5話 みえないものたち(2)

 ──どうしよう、そうだ神様だ!

 同居していた祖父がとある神道の信者だったのでうちには神棚があった。(私は今でも無宗教ですが…)

 とりあえず寝る前にベッドの上で、一階にある神棚に向かって柏手を打ってみる。

 とすると若干霊現象が減った。

 これだっ! ──と思った。

 じゃあ次は仏様だ!

 父の家系は浄土真宗なので家には仏壇もあった。寝る前に柏手を打って神棚に祈ってから、今度はこれまた一階にある仏壇の方向に向かって手をこする。

「お願いします、お願いします」

 そんな事を呟きながら…。

 すると更に霊現象の頻度は少なくなった!

 じゃあ、最後はマリア様だ。

 小さい頃通っていた幼稚園が、キリスト教系だったので、部屋の中に何気なくクリスマスに貰った小さな陶器のマリア像が置いてあったのだ。

 今考えると、なんちゅー家なんでしょう?

 でもそんなことどうでもいいのだ、子どもだった私は必死だったのだ。

 二回柏手を打って神棚に願い、両手をこすって仏壇に願い、最後にマリア像に向かって十字を切って手を握った。

「お願いします。お願いします。何も出てきませんように…」そうしてから寝た。


 すると──

 あらまぁ、効果は絶大だった。

 祈って眠ると何も出てこなかった──。


 だが、それを怠ると何かしら起きるものだから、その家に引っ越したのが小学校の二年生の春だったから、六年生が終わるまでの五年間毎日のように続けた。

 加えて、落ち着いて眠れるので、夢遊病みたいな現象も無くなった。

 中学に入ってから高校までは(大学になって道外で一人暮らしを始めた)少々の事では動じなくなっていたが、それでも一ヶ月に一回くらいは続けていたと思う。


 だが、段々と大人になるにつれ、こういった現象に出会うのはどういう意味があったのか? ──考えるようになっていった。

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