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二章 『Enemyはどこにいる?』 その7

「そういえばですけど」


 それから少し後。

 すっかり日が落ちてしまったので、ももを家の近くまで(家まで送ると言ったら遠慮された)送るために一緒に歩いていると、ふと、ももが話題を変えた。


「なんで、師匠は弟子を探してるんでしょう? わたしは弟子にしてもらってありがたかったですけど……基準がよくわからなくて。内貴さんはももと違って小便威を使うわけでもないみたいですし」

「確かに、今まで考えてなかったけど理由が謎だな。ダイベニストを増やすため……なんて理由ではなさそうだし」


 確か、もものことを『見込み違いだった』、と言っていた。

 なんらかの素質を持っているダイベニストを育てることを目的としているのかもしれないが、その理由についてはさっぱり思い当たる節がなかった。


「……さっぱりわからないなぁ、理由」

「ま、考えてもしょうがないですか。そのうち内貴さんが師匠から聞きだしてくれることを期待してます」

「そういえば、師匠の弟子になるのは諦めたのか? 結局」


 なんだか友達になろうという話でうやむやになってしまったが、念の為確認しておこうと内貴が尋ねる。すると、ももは少し先の街灯の灯りの下へ飛び込んで、くるりとスカートを翻しながら一回転すると、楽しげな笑みを浮かべた。


「全然諦めてないですよ? もちろん。でも、内貴さんにはもう勝負は挑みません」

「じゃあ、どうするんだ? 頼み込むとか?」

「いえ、内貴さんの友達として、なるべく師匠の近くに居ます。もう、友達は出来たけど……師匠とも、友達になりたいですから、ちゃんと!」


 だから、と。ぴょんぴょんとツインテールを跳ねさせながら、ももは内貴の腕に抱き着いてくる。腕にあたる柔らかな感触と鼻腔をくすぐる爽やかなにおいに内貴が思わずフリーズしていると、ももは嬉しそうな笑顔で言う。


「これから、いっぱい協力してくださいね、内貴さん♪」


 その反則的に可愛らしい笑顔に――内貴は、顔を赤くしてただただ頷くしかないのだった。

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